お久しぶりでございます。はい、元気にしております、ちび庭庭主でございます。
外見は全く忙しいこともないのですが(いや、そーでもないな)、内面も忙しかったとかなんとかいいわけもいろいろあれど。何よりカメラが壊れてからというもの、ようやく直ったものの書こうかと思うと画像が追いつかず。
やっぱ、ブログって、なんとなく画像ありきよね~(わたしにはね)。まあ、とりあえず、山あり谷ありつつもいつもの日常でございます。
そして今日もジャストな画像もなく、いかせていただきます。
お題。「植物のお名前」。
まず、このところ必死で読んでおります本。
ガートルード・ジーキル『ジーキルの美しい庭~花の庭の色彩設計~』平凡社、2008年
http://www.amazon.co.jp/ジーキルの美しい庭―花の庭の色彩設計-ガートルード-ジーキル/dp/4582833853
例によって、図書館で借りたのですが。借りてうきうき。うっとり。ああ、なんて美しい。
ジーキルは、英国の非常に有名な女性園芸家で画家で著述家でもあったという才女。イングリッシュガーデンに色彩設計という概念を持ち込んだひと、という説明でいいのかな。初めてその訳本に触れることができて感激でございます!こんな素敵な本を置いてるなんて、市川市図書館、すばらしい!
そして。これが、読むのがた~いへん。いや、いくらでも流し読みできるのですが。とにかく、花の名前の洪水なのです。
これをね、具体的に書いてある花の一つ一つを思い浮かべながら頭の中でそれぞれの庭のシーンを再構成して読もうとすると。ああ、時間が足りない。なにせ、知らない花もいっぱい出てくる(原本は100年ほど前に書かれたのですから、今は絶えてしまった花も)。
それらの、具体的な色や質感を知りたくて検索し出すともうたいへん。あ~、進まない。あきらめました。あとで索引だけコピーしてめぼしいものだけ調べるか。てゆーか、余裕があったら買いたいなあ。余裕が…できたらね~。
「ドリフト」(同じ種類の花をかためて流れのように植え込むこと)という考え方にはなるほど、と思いました。
そうそう。学校の課題で花壇をデザインしたときに、何となく、花を種類毎の細長いかたまりにずらして列植するって、いいな~、と感じたのですよね。確かあれは、六本木でまだ泉ガーデンが作られたばかりの頃。泉屋博古館の前庭が、様々な緑の植物を短冊状に配してあり、それがとても気に入ってしまったのです。
短冊状の列植が、まるで大地に畑が果てしなく広がるような奥行きを感じさせ、なつかしい里山を見るような、そんな気分になったりして。それで、自分でもデザインに使ってみたくなった、と。
花毎の質感が強調され、隣の植物との対比も鮮明になり、しかもそれぞれのかたまりが自然な感じに混じり合う。小さな花壇だけど、自分が形を決めたにしちゃあ素晴らしい出来じゃないか!と、思わぬ効果に自画自賛。そんな、「目に喜びを感じた」ことをふと思い出しました。なんだか、ドリフトの魔法にかかったようだ…。
しかし。それにつけても、本を読んで舌を巻いたのは、その花の数と多様さ。
だって、100年前ですよ。日本じゃあ明治頃ですよ。
すでにジーキルは、日本の斑入りのタカノハススキを絶賛している。庭にはアジサイやアセビ、アオキもあり(日本種かはわからないけれど)、アフリカや中国、アメリカ大陸の植物も使いこなしていたりする。それも、ちゃんと植生を見極めた上で。
いくら上流階級だから世界中の変わった植物を集めるのもオチャノコとはいえ。さすがプラントハンター王国の底力。
確かに日本もいろ~んな植物があふれているけれど。果たしてそのうちのどれ位を的確に使いこなしているのだろう。ジーキルのなにがすごいって、他国の植物を自国の環境で使いこなしていること。いや~、日本の「ガーデニング」も、まだまだやね。100年後、どうなっているかしら~。
☆今日のちび庭気温:0~4℃ さ、さむいです。やばいです。腰が、足が~。ああ、そんな年ではないと思いたいのに。みなさま、突然寒い日のぎっくり腰には、厳重注意ですよ~!!!(かなり切実…(^^;))