朝晩と冷え込むようになりましたね。なんと悔しいことに、またまた風邪をもらってしまった庭主。はふ~。でも、今回は、お医者さんの薬がよく効いて、大分回復しました。
久々の松むしり。夏場は刈込みやら草むしりやらちょっと工事やら、ず~っと地面の仕事だったので、木に登ったのは考えてみると数カ月ぶりです。ここのお宅の松は、なんとも程よいところに枝がキープされてあり、とっても登りやすい木でした。葉っぱの質も固すぎず柔らかすぎず、むしりやすい。う~ん、いい子だ。やっぱり、毎年ちゃんとお手入れされてある木は作業がとってもしやすいですね~。
1日木に登っていると、夜になってもまるで船にのっていた後のように、ぼよよ~ん、ぼよよ~ん、と体が揺れているような気がします。登っていた時にはそんなに意識してなかったのに、筋肉はずいぶんがんばってたんだなあ、と、足を伸ばして体のお手入れ。これはやっぱり、バレエ・ストレッチ再開かな。
さて、先週は、ちょっと早かったけれど地元、滋賀の湖東三山&永源寺の紅葉を見に行ってきました。
改めて、滋賀も捨てたもんじゃない!と感動。もしかして、京都のお庭よりもいいのでは?な~んて!(まあ、数は勝てませんが。)信長の焼き討ちに逢うまでは、京都よりも滋賀の方がお寺が多かったという話も、うなづける気がします。訪れたお寺はいずれも、むかし西明寺300坊、金剛輪寺100坊、百済寺300坊の塔頭寺院があったとか…。そういえば、庭主の実家がある伊吹山にも、京極氏の居城もあった弥高百坊があったそうです。いまは笹が生い茂るのみですが。信長の安土城や長浜城なんかも考えると、今は静かな片田舎の滋賀も、昔の「近江」の頃はさぞかしきらびやかであったのでしょうね。
特徴は、京都の大きなお寺が割と平地に塔頭を構えているのに対し、どのお寺も山あいにあり、お庭が立体的であること。境内はどこももみじと苔が瑞々しく深く、石垣の見事な階段を、息を切らしながら登ってゆくと、その石段や木々の彼方に隠れていたお堂や塔が徐々に見えてくる。小川や庭に設えられた滝には滔々と水が流れている。木々の枝は伸びやかでそのまま山へと連なり、なにより眺望が素晴らしい!
なんだか、お庭の自体も、地形のせいもあってか、池の形1つとっても非常に変化に富んでいるのです。まだ紅葉は始まったばかりでしたが、それでもお庭を歩いて「次は何があるんだろう?」ってこんなにワクワクしたのは久しぶりの事でした。
西明寺では、苔に覆われた広い境内の一角にあったお庭がすっかりお気に入り。庭の小島の愛らしさ、向かいの立体的な石組みの豊かさ、そして、サルスベリの古木の見事な枝振り!ウチの仕事では、サルスベリは花が終わると枝元からばっさり丸坊主にしてしまうのがほとんどですが(いわゆるゲンコツ)、ここのは枝を選んで細かい先まで残してある!いいなあ~。こんな仕立て、いつかしてみたい。ゲンコツにすると、翌年立派な花がつきますが、団子状に咲いて枝先が重く垂れ下がっちゃうんですよね。ここのようにすれば、花の固まりは小振りになるけれども、自然な上品な咲き方になるそうです。
金剛輪寺。参道がとっても神秘的。でも。ながい。これは、お年寄りには過酷なコース。参拝するなら若いウチね、なんて口々にしゃべりながら登る。(途中までお車コースもありますが。)
息を切らしてたどり着いた庭園が、また素敵。「桃山」「江戸初期」「江戸中期」のお庭、と、建物の周りをなが~く続いていましたが、これまたなかなか面白い趣向。「桃山」の橋と灯籠の木訥としたかんじ、「江戸初期」の、お茶室も景にくわえた、滝の華やかなお庭、「江戸中期」の、しっとりとした紅葉と池の雰囲気をふんだんに生かしたお庭。石の1つ、紅葉の一点が見事に聞いています。
さらになが~~~~い参道を上り詰めてたどり着いた、三重の塔はもみじとサツキの刈込みが壮観でした。ぜえぜえ。来た甲斐があったもんだ。
そして、百済寺(ひゃくさいじ)。ここは、もう!素晴らしい!の一言。こんなお庭、見たことない!!!
なんといってもインパクトは、とてつもなく大きな巨石。想像を絶する大きな飛石&沓脱ぎ石に、これまたほんっとに大きなつくばい。「!!!」っと、目を見張るばかり。それが、何の違和感もなく納まっている素晴らしさ。池も、その向かいの山の景も木々の仕立てが素晴らしく、滝の流れも見事。まさに、「つややかなお庭」です。お手入れも完璧!
こんなお庭があったのか~!!!っと、もう、ため息。色づきかけたもみじが、濃い赤、薄い赤、黄色、緑、とかえって変化をつけています。雨降りだった(!)お天気も、そこで日が一瞬差し込んで、光り輝くよう。
お庭のてっぺんに登れば、そこには湖東平野の豊かな広がり。「地上の天国」とルイス・フロイスも絶賛したのは、こんな眺めだったか、と、しばし立ち止まり。このお庭自体は、昭和15年の移築作庭だそうですが、一体どんな方がお造りになったんでしょうね~。ほんと、すばらしい。そして、このお庭を維持している方々も。
予想外の寒い1日でしたが、感動たっぷりでございました。滋賀県よいとこ。皆さんも、是非おこしくださいませ~。
☆ちび庭気温:6~18℃ 晴れ ちび庭も、紅葉真っ盛り。いよいよ冬の楽しみが近づいてきますよ~。(^^)
久々の松むしり。夏場は刈込みやら草むしりやらちょっと工事やら、ず~っと地面の仕事だったので、木に登ったのは考えてみると数カ月ぶりです。ここのお宅の松は、なんとも程よいところに枝がキープされてあり、とっても登りやすい木でした。葉っぱの質も固すぎず柔らかすぎず、むしりやすい。う~ん、いい子だ。やっぱり、毎年ちゃんとお手入れされてある木は作業がとってもしやすいですね~。
1日木に登っていると、夜になってもまるで船にのっていた後のように、ぼよよ~ん、ぼよよ~ん、と体が揺れているような気がします。登っていた時にはそんなに意識してなかったのに、筋肉はずいぶんがんばってたんだなあ、と、足を伸ばして体のお手入れ。これはやっぱり、バレエ・ストレッチ再開かな。
さて、先週は、ちょっと早かったけれど地元、滋賀の湖東三山&永源寺の紅葉を見に行ってきました。
改めて、滋賀も捨てたもんじゃない!と感動。もしかして、京都のお庭よりもいいのでは?な~んて!(まあ、数は勝てませんが。)信長の焼き討ちに逢うまでは、京都よりも滋賀の方がお寺が多かったという話も、うなづける気がします。訪れたお寺はいずれも、むかし西明寺300坊、金剛輪寺100坊、百済寺300坊の塔頭寺院があったとか…。そういえば、庭主の実家がある伊吹山にも、京極氏の居城もあった弥高百坊があったそうです。いまは笹が生い茂るのみですが。信長の安土城や長浜城なんかも考えると、今は静かな片田舎の滋賀も、昔の「近江」の頃はさぞかしきらびやかであったのでしょうね。
特徴は、京都の大きなお寺が割と平地に塔頭を構えているのに対し、どのお寺も山あいにあり、お庭が立体的であること。境内はどこももみじと苔が瑞々しく深く、石垣の見事な階段を、息を切らしながら登ってゆくと、その石段や木々の彼方に隠れていたお堂や塔が徐々に見えてくる。小川や庭に設えられた滝には滔々と水が流れている。木々の枝は伸びやかでそのまま山へと連なり、なにより眺望が素晴らしい!
なんだか、お庭の自体も、地形のせいもあってか、池の形1つとっても非常に変化に富んでいるのです。まだ紅葉は始まったばかりでしたが、それでもお庭を歩いて「次は何があるんだろう?」ってこんなにワクワクしたのは久しぶりの事でした。
西明寺では、苔に覆われた広い境内の一角にあったお庭がすっかりお気に入り。庭の小島の愛らしさ、向かいの立体的な石組みの豊かさ、そして、サルスベリの古木の見事な枝振り!ウチの仕事では、サルスベリは花が終わると枝元からばっさり丸坊主にしてしまうのがほとんどですが(いわゆるゲンコツ)、ここのは枝を選んで細かい先まで残してある!いいなあ~。こんな仕立て、いつかしてみたい。ゲンコツにすると、翌年立派な花がつきますが、団子状に咲いて枝先が重く垂れ下がっちゃうんですよね。ここのようにすれば、花の固まりは小振りになるけれども、自然な上品な咲き方になるそうです。
金剛輪寺。参道がとっても神秘的。でも。ながい。これは、お年寄りには過酷なコース。参拝するなら若いウチね、なんて口々にしゃべりながら登る。(途中までお車コースもありますが。)
息を切らしてたどり着いた庭園が、また素敵。「桃山」「江戸初期」「江戸中期」のお庭、と、建物の周りをなが~く続いていましたが、これまたなかなか面白い趣向。「桃山」の橋と灯籠の木訥としたかんじ、「江戸初期」の、お茶室も景にくわえた、滝の華やかなお庭、「江戸中期」の、しっとりとした紅葉と池の雰囲気をふんだんに生かしたお庭。石の1つ、紅葉の一点が見事に聞いています。
さらになが~~~~い参道を上り詰めてたどり着いた、三重の塔はもみじとサツキの刈込みが壮観でした。ぜえぜえ。来た甲斐があったもんだ。
そして、百済寺(ひゃくさいじ)。ここは、もう!素晴らしい!の一言。こんなお庭、見たことない!!!
なんといってもインパクトは、とてつもなく大きな巨石。想像を絶する大きな飛石&沓脱ぎ石に、これまたほんっとに大きなつくばい。「!!!」っと、目を見張るばかり。それが、何の違和感もなく納まっている素晴らしさ。池も、その向かいの山の景も木々の仕立てが素晴らしく、滝の流れも見事。まさに、「つややかなお庭」です。お手入れも完璧!
こんなお庭があったのか~!!!っと、もう、ため息。色づきかけたもみじが、濃い赤、薄い赤、黄色、緑、とかえって変化をつけています。雨降りだった(!)お天気も、そこで日が一瞬差し込んで、光り輝くよう。
お庭のてっぺんに登れば、そこには湖東平野の豊かな広がり。「地上の天国」とルイス・フロイスも絶賛したのは、こんな眺めだったか、と、しばし立ち止まり。このお庭自体は、昭和15年の移築作庭だそうですが、一体どんな方がお造りになったんでしょうね~。ほんと、すばらしい。そして、このお庭を維持している方々も。
予想外の寒い1日でしたが、感動たっぷりでございました。滋賀県よいとこ。皆さんも、是非おこしくださいませ~。
☆ちび庭気温:6~18℃ 晴れ ちび庭も、紅葉真っ盛り。いよいよ冬の楽しみが近づいてきますよ~。(^^)
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