ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

土いろいろ

2011年08月15日 | ガーデン

帰省した時訪れた、広島の縮景園にて。


おお~っ!なんてうつくしい。変化に富んでいて、お庭の表情もどことなくたおやかです。池の汀は石の土留めを見せず、毛越寺のように土のままなだらかに水面へと傾斜してゆきます。樹々の緑はあおあおとまぶしく、点在する草庵や橋も美しい。


そして、この明るい美しさを「裏打ち」しているのは…。


そう。土の色。


穏やかな薄黄色の土が、重なる瑞々しい草の葉を透かして、ハイライトのように輝いている。


…よく、黄色のハイライトを使ったなあ…。庭のデザイン画を描くとき、明るくてしあわせな雰囲気を出したくて、全体にほんのすこし、ごく薄~く溶いた黄色の絵の具をかける。最近描いてないけど。


そんな効果を自然にかなえている、この土の色。


このマサ土は、花崗岩が風化したもの。関西では一般的だけれど、広島では特に多いらしい。踏み固めるととても締まりやすい(が、粘土のような粘りはない)。天然のタタキといえば言い過ぎか。植物にとっては肥料分が少ないが、そのおかげで樹々の成長をコントロールしやすい。苔の定着もよく、また、肥沃な黒ボク土に比べれば雑草もある程度防ぎやすい。実に日本庭園向きといえようか。





そして。あらためて庭主の滋賀の実家の畑を見ると。たしかにここも「マサ土エリア」なのだけれど、扇状地なので、掘っても掘っても川の流れで堆積したガラガラの石が。鍬が跳ね返されてちっとも進まない。これ、耕耘機大丈夫なんだろうか。なかなか耕す気にはならないな~。ちっちゃな家庭用の畑はあるけど、だから田んぼが多いのか???


もっと湖岸に近い長浜や彦根の方まで行くと、それが砂地が多くなるらしい。お嫁に来た人が、畑の土の違いにビックリしていたそうな。





千葉の北ののーえんは、黒ボクも黒ボク、もう、すごい粘土。作物はよく育つけど、雨が降ったらぬかるんで、畑を歩くのも一苦労。農家さんは、昔から「雨が降ったら畑に入るな」と言われているとおっしゃっていました。


そして。市川でお仕事しております菜園。他所から黒土を持ってきたのだそうですが、思ったよりも保水力がない。水をやってもやってもすぐに蒸発してしまうのは、この酷暑のせいだけではないような。


「ひりょうやってないんじゃないの~?」と、通りすがりの腕に覚えのある方々からよく声をかけられるのですが。どちらかといえば、やってるけど、水の蒸発が早すぎて肥料が溶け出す暇がないってかんじ。自分で測定してないから分からないけれど。


ダンボールコンポストに入れた生野菜は、1~2週間もすれば中の土にまぎれてなくなってゆく。まさに、土に還ってゆくんだな~、と実感。微生物に分解されてゆくんだな、と頭では分かっていても、まだまだ不思議がいっぱいです。


場所が変われば土も変わる。植物の生育も変わる。よ~くにらんで観察しましょ!





☆今日のちび庭気温:26~36℃ きょうはあちこちで提灯を下げたり家の角で迎え火を焚いたりするのを見かけました。お盆も、郷土色豊かですよね。(^_^)

路面電車はたのしいな

2011年08月13日 | まちあるき
広島で、久々に路面電車に乗りました。
広島に来たからには、やっぱりこれに乗らないとね。



わ~い、きたきた~!


シンプルな運転席だ。まだ配線が見て分かる時代の。


「あれっ?」とつれが声をあげ。「あ~。ランちゃん!」京都の嵐電(らんでん)車両ちゃんがこんなところに。
ほんとだ。[嵯峨野」ってプレートまでついている。

つれによると、広島の路面電車は日本中のいろんなところから車両提供を受けているのだとか。なるほど~。


車窓から。わ~い。車と同じ目線~。


路面電車の軌道って…。そうか。レールの内側の溝に車輪がはまるのね。この溝が土や石で埋まっちゃったりしないのだろうか。誰かお掃除するのかな。


歩く人が近い~。いいねえ。


こどもからお年寄りまで。通勤からお買い物、塾通いまで。


原爆ドームもみえてきました。


広島ガールズコレクション!
ホームが低くて安心感があるね。


あ~たのしかった。うちの近くにももっとあればいいのに。

☆今日のちび庭気温:25~35℃ 市川は3日連続光化学スモッグ注意報。そうはいっても仕事にいかんと、ねえ。しかし、何回水やりしても、あっという間に乾いてしまうことよ。(^^;)

よい夏休みでした。

2011年08月08日 | まちあるき
先週、帰省しました。今回は、初の千葉⇔広島・滋賀長距離バス移動。う~、しっぽが~。

そんな1週間でしたが、中でも印象に残ったのは、庭主の地元滋賀県の多賀大社の万灯祭でした。

こんなお祭りがあったなんて、知らなかったあ~~~~~。
しかも、こんな素晴らしいお祭りだったなんて、知らなかったな~~~~~。
あ、祭神さんは伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ) 伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)さんだったんですね。(今知った…)その、女神さまに感謝を捧げるお祭りなのだそうです。
http://www.tagataisya.or.jp/info/mantou/index.html
なんせ、初詣でにしか来たことなかったから。


駐車場を探してやっと降りた後。おお、すごい、夏のお多賀さんにこんなに沢山人がいる~!


おお、灯籠がみえてきました。


はは。こどもたち、太鼓橋ではしゃぎすぎ。うれし~んだろ~な~。


なんだかにぎやかな中にもおごそかです。


境内の舞台では、鈴の音も涼やかな巫女さんの舞。それを和やかに取り巻く人々。お祭り囃子などなど、その後もいろいろ演目が続きます。


うらのみち。お~、幻想的~。おきつねさんが、コン、と鳴きそうな。


振り返ると、お月さまと沢山の灯籠、そして沢山の人。


社殿も絢爛と輝き。おひなさまみたい。


ここの社殿は実に美しい。昼間も美しいけど、夜は格別ですね。奥には神主さんのお祓いを受ける人も。


お賽銭箱の前にも長い列。ようやくたどり着きました。


さて、先程から場所取りする人々が気になっていた参道には、猿楽の旗を掲げた人たちが。


なんと、龍まで出てきました~!!!


どことなく異国情緒。奈良時代の服装でしょうか…?元気いっぱいに踊ります。


次は、黒装束に黒の翁面をつけたお姉さま二人。飛び上がったり、ひらりと回ったり。かなり激しく舞ってます。
か、かっこい~!


まだまだ演目はありそうでしたが、帰りが混みそうなので早めに脱出。
いや~、すごかった。楽しめました~。もう、大満足でした~。
このきらびやかさは、昔ここで大政所さまの回復祈願をされたという秀吉さんの演出もあったりしたのでしょうか。
故郷にこんなお祭りがあったなんて。ほんと、すばらしかったです~。

☆今日のちび庭気温:24~36℃ あ”~。づがれだ~。も”~たちあがれない”~。休暇の後のハードワークはこたえるね~。(^^;)