梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

原爆と原発

2013-08-06 12:56:06 | 雑記
原爆と原発は良く似た言葉だ、しかし現実は「良く似た物」ではなく「同じ物」だ、
原爆は一瞬で全エネルギーを開放するのに対して原発はゆっくり取り出しているだけで原理は全く同じである、
「少しづつ」ではなく「ゆっくり」である、核分裂連鎖反応と言うのはある一定の密度になると始まる、其れが「臨界点」と言うやつだ、だから少しづつでは連鎖反応は起こらないのである、例えて言えば1トン爆弾を家に置いて少しづつ爆薬を模していると言う事になる
「絶対に爆発しないから大丈夫、コンパクトだし非常に火力が強いから皆で使おう」と言われても其れは遠慮したいと言うのが正直な所だ、第一奨めている人達は爆弾の側には来ないじゃないか、
今日は広島の原爆の日である、TVで72歳の女性が4歳の時被爆し、今年になって白血球の癌を発症したと言う、68年も経ってからである、強い放射線を浴びて遺伝子に異常が出たと言う、広島の被爆は一瞬に全エネルギーを開放した為に非常に多くの犠牲者が出た、町は完全に破壊され死ななかった人々にも此れだけ永い間掛かっても消えない状況が続いている、しかし広島も長崎もその直後から人々は町に戻り今では傷跡も無く(見た目だけだが)復興している、
非常に大きな被害が出たがその後この町に住んでいる人達に二次的な被爆は殆ど無い、
しかし「少しづつ燃している」原発は根本的なエネルギーの元が一気に解放されていない為に延々と二次被爆が続く、
少しの核燃料を連続して燃やすのではない、原爆と同じ核燃料(広島が頼り遥かに多い)を少しづつ燃やすのだ、暴走を始めたら止める手立てがない事は今回の福島でよく解った筈だ、やれる事としたら「ポンプで水を掛ける」だけである、元々頑丈に作られた殻が偶々破損したから水を入れるというだけでも可能になりとり合えず大暴走は止められたがもし屋根が残ったままだったら原子炉の底を溶融して核燃料の固まりは地中に落ちてゆく事になった筈でそうなれば手の打ち様は無い、やがて凝縮が始まればそこで爆発的にエネルギーを開放する、
何を持って「大丈夫」だと言うのか、「此れからは一万年に一度レベルの災害を想定し」と言うが今回の事故は「想定外」だったのだろう、原子力委員会は何を持って「最悪の災害」を「想定」しているのだろうか
原発は武器としてどの様な威力が有るか?生物にどう言う影響が起きるのか?アメリカは砂漠で核爆弾の実験をし、破壊力の確認と同時に放射線の影響もある程度掴んでいたはずである、しかし今よりずっと楽観していたのだろう、それでも「若しかすると大変な影響があるかも知れない」と言う意識は有ったのだろう、その後当時の科学者からの指摘は多く出ている、しかし対ソ兵器として大きなアドバンテージが有る、すでに時間の問題だった日本で臨床実験をした事は間違いないだろう、その後の進駐軍が用意した医療所は人間に対する影響データを取るだけだったと言う事も略確実の様だ、
原爆反対なら原発も同じだと言う事を認識する必要がある、それは計画的に意思を持って発行する武器ではないだけ更に危険な問題なのだ