梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

オリンピック孝

2013-09-10 18:13:06 | 雑記
2020年のオリンピックが東京に決まった、放送では歓喜する人達が繰り返し移っている、しかし私にしてみると(決まってしまったか、)と言う気分である。
報道では此れで景気が上向く、とか株価が全面的に上昇しているとか刑期の良い話ばかりが連なっている、だが本当にそんな経済効果が有るのだろうか?確かに人は来る、其処に金は動くだろう、しかし其の為に投下する金額は半端な金額ではない、
猪瀬都知事は「8000億は確保してある、それ以上の用意も出来る」と言う、しかし其れは全て税金だ、その金でやるべき事はまだまだ山ほど有る、学校の耐震化、下町の耐火建築化、老朽化した高速道路他のインフラ整備、これ等に投下しても建設業に廻る金額に変りは無い、オリンピック用の施設は最先端で大規模である、この事業は結局大手ゼネコンになる事は間違いないだろう、今本当に困っているのは大手ゼネコン不況によって切り捨てられた零細な下請工事会社だ、校舎の立替、江東地域の耐火耐震化工事などは大手ゼネコンには馴染まない其れこそ地元企業が潤う公共事業だ、
結局又いわゆる「建築族」の政治家と癒着した大手ゼネコンだけが潤う事になるだろう、
確かに下請として仕事も増えるだろうが競争入札による価格競争の皺寄せを被り事業の継続が出来ればよしとする発注がまかり通るだろう、
そして必ず近い内に来るといわれている震災に対する防災工事は後回しと言うより恐らく完成しない事になるだろう、いや其の為にと消費税の嵩上げも選択肢に入ってくるだろう
今必要な事を確実に行う事が大事な事だ、確かにスポーツ選手にはオリンピックは夢かも知れないが「東京で無ければならない」訳では有るまい、何処でやってもオリンピックはオリンピックだ、少し熱の醒めた今朝町のインタビューにも同じ様なコメントをする人も居た、恐らく当日はそう言うコメントは没になっただろうと言うのは想像に難くない、
前回の立候補ではIOCで調べた限り「日本人の半数以上は望んでいない」と言う理由が落選の一因だったが今回は他の候補地が政情不安で自壊してしまった、恐らくマスコミや政府が言うほど国民は臨んで居なかったのでは有るまいか、
未だ3・11の傷跡は大きい、「被災地に夢を」と言うスローガンも散見したが、夢を見るには安眠が必要だ、今福島の被災地では安眠どころではない、被災地の夢は相変わらず「悪夢」のままだろう、8千億円あればどれだけ彼らが助かるか、次に備えもどれだけ進んだか、スポーツに興味が無いからだと言われるかも知れないが決して嫌いと言うわけではないが今東京が、日本がすべき事はもっと別だという気持ちが大きい