梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

娘の話

2018-01-04 09:15:56 | 雑記
60歳を超えた頃から娘から毎年お年玉をもらう、誕生日だの父の日だのとくれるのでそれ程多くは無い、(聞かれたら怒られるだろうが)が有難いものである。
女房と一緒になった時は小学校2年生だったが3歳くらいからよく遊んでいた、
息子は丁度中学に上がる時で実の父親の顔を覚えていたので少々負担が有ったみたいだが娘は分かれた時には未だ2歳になったばかりだったので全く覚ええていないらしく自分の感覚ではすんなりと言ったと思う、
此奴が実に面白い娘で色んな事をやってくれる、実の親でない事を平気で話すらしいのも本人が全く気にしていないせいだろうと思うが親の方が気を使っていると拍子抜けする事が有る、
小学校の高学年になった頃勉強を見てほしいと言われて色々見ていたがどうも国語の表現が上手くない、そこで毎日日記をつけさせて帰宅してから見せろと言ったら意外と嫌がりもしないで毎日晩酌の時に持って来る、
その中に平仮名で「いちよ~」と言う言葉が出てくる、どうやら前後の文脈からすると「一応」の様だ、まあ発音的には「いちよう」だがなぜ「いちよ」で「う」が無い?
高校の時の話、女子高だったが文化祭をやるので来てほしいと言われ仕事の合間に夫婦で行ってみる事にした、
イベントを聞いていたので見に行ったら声を掛け手招きをするので行ってみたら腕につかまって「ねえ、私父親そっくりでしょ」と一緒にいる級友達に言ったのだがどうも友達の反応がおかしい、
「うん、そうだね」と言う子が居たが殆どが微妙な顔をしている、
(ははあ~、こいつやったな)と気が付いた、廊下に引っ張って行って「お前、話してあるんだろう」と言ったら「うん、まあ、なさぬ仲っていううですか、と言ったけど」と言う、(なんちゅう古臭い表現だ、どこで覚えたんだ)と思いながら「お前性格が悪いよ、友達が困っているじゃないか」と言ったら「本当、面白かった」そうだ、
短大の卒業式に貸衣装の袴姿で出掛ける時に「電車が大変だから迎えに来て」と言われ時間もあるので車で迎えに行った、場所は多磨霊園の近くで半日開けておいたのだが何時まで待っても出て来ない、かれこれ一時間以上約束の時間を越えている、
卒業生はほゞ捌けてしまっているので念のためにと家に電話を掛けたら「あれ、お父さんどうしたの?」とのたまう、
この野郎、迎えに来いと言ったことを完全に忘れて家に居やがった、呆れて腹も立たないし、まあ親バカだから仕方あるまい、
この事は暫くは笑い話になったが先ごろ聞いたら「そんな事あったっけ?」と完全に覚えていないのにはあきれ返ったものである、
昨日ファミレスでモーニングを使っていたら娘夫婦がやって来た、
夫婦で正月が明けたら安い旅館を見つけてのんびりしてくるかと話して居たら自分も連れていけと言う、
女房が「本当に行くの?」と言ったら「連れて行ってくれるなら」と言うのでどんなところが良いかと言う話になった、
私がタバコを吸わないので女房が禁煙室で喫煙コーナーの有るホテルか旅館と言ったら娘は「部屋で煙草を吸えないのは駄目、ゆっくり吸いたい」と言う、
私に向かって「そのくらい我慢しなさいよ」と言いやがるのでこの招待は却下する事になった、どう育てたらこんな風に育つんだ?
親の顔が見たいと言うが毎日髭を剃る度にみているな、まあ変な娘だが取りあえず大過なく育ったものか、