千代田劇場の向かい側は東京宝塚劇場、これが東宝劇場である、
半地下から3階迄吹抜けの大劇場はレコード大賞の舞台に使われたので当時大晦日は此処から紅白歌合戦の会場まで車が大行列だった
その上は4階がスカラ座、5階は東宝演芸場になってた、スカラ座には「チキチキバンバン」「メリーポピンズ」「ドリトル先生不思議な旅」の様なファミリー映画が多かった
自分が働いていた時期に研ナオコがここのエレベーターガールをしていたと後で知ったが全く記憶にはない、
個性的な顔なのでおぼえて居そうなもんだが(失礼!)
日比谷通り沿いに有ったのは日生劇場だが此方は東宝とは関係ないので入れない
晴海通りを渡った丸の内警察署から少し駅に向かったビルには「スバル座」があったが
此処は独立系で東宝ではなかったがアイスクリームは置かせてもらっていたのでここもフリーパスだった、
銀座のはずれにあったのは「テアトル東京」、そして八重洲通り沿いには「銀座東映劇場」があった、因みに帝国劇場も東宝である
日比谷映画街以外では渋谷駅ハチ公前からガードを潜って最初の角向かい側ビルにあったのが「渋谷東宝劇場」通称「シブトウ」で「イチゴ白書」は確かここだった、
新宿は言わずと知れた「新宿コマ劇場」と同じビル内の「コマ東宝劇場」コマトウが有った
コマ劇場で記憶に残るのは和田アキ子、たしか初めて東京でショーを行ったのがコマ劇で舞台合わせを2階席から見下ろしていた、
ジーンズにTシャツで、裾に両手を入れてぐるりと巻き付けてすこし前屈みで監獄ロックを歌っていたが迫力のある歌声でファンになったのだがその後は彼女の魅力は生かせなかった気がする、自分としては「土砂降り所雨の中で」位までかな、
ゴット姉ちゃん当たりから今のキャラクタになって腰が引けた、
この仕事のおかげで東宝関連の映画はただで見れるようになったがそのおかげで「病膏肓」となり松竹系に掛かる「ウェストサイドストーリー」や「アラモ」など見に行くのに入場料を払うのに抵抗があったのは否めない
段々凝って来て古い映画を見たくなり「名画座」系も随分見居て歩くようになった、
鍜治橋近くにあった「名画座」が無くなったのはいつ頃だったか
東宝を辞めてから貸ビデオの時代を過ぎ、今ではネットでかなり見られるのだが古いヨーロッパ映画はあまり見る事ができないのが残念なのだがこの間の「波止場」のジャン・ギャバンの様な掘り出しも時々あるのが面白い、
余談、我々は喧嘩が強くなりたいのではなく、喧嘩を避けたいのだよ、岸田さん!