寺も楽じゃない、葬式屋になってはこうなっても仕方ないかもしれないが

昨日取引の打ち合わせで同業者と会う事になった、
目的の商談が終えて互いの情報交換をしていたらある町でかなり古いお寺が宗教法人格ごと売りに出たと言う話が有った、
古い城下町で人口も１１１万人で戦国時代から続く市である、
市の中心部ではないが駅から２㎞と離れていないだろう、元は城内になる場所に有る真言宗の古刹である、
「檀家がとうとう一軒になった」と言うのが理由だそうだ、
三年ほど前に浜松の山奥で太陽光発電所の開発を手掛けたのだが土地の６割以上が寺の所有地だった、
曹洞宗の寺でこちらもかなり古い、県の無形文化財に指定されている正月の行事が有る寺で標高が６５０ｍ位の峠の途中に有る、
寺には６０軒弱の檀家が有るが子供達は殆どが市の方に生活を移していて盆暮れに墓参りに来る程度で多くは浜松市内に墓を作っている。
葬式も殆ど山を下りた所に有る葬祭場で行うので寺の意義が薄れ今は無住職になって１０年近くなるそうだ、
現在では近くの寺が兼任住職をしているそうだ、
一方で立派な建物が市内に有って檀家が無く、一方で檀家が纏まっていても住職が居ない、皮肉なものである。
駿遠は曹洞宗が多い、私の菩提寺もかなり古い曹洞宗の寺で世楽院と言う古い寺の末寺で私のいる頃は「長源庵」と言う小寺だったが東京に出た後やはり無住となって１０年ほどして住職が入り「長源寺」となっていた、
我家の此処に過去帳は此処に有った、何年か経って寄ってみたら寺置きの位牌は無くなっていたが過去帳は残っていた、
現在行基が開いたと言う古刹と交渉事をしているがなんかやたらに寺に関係するな、
市内で２９００坪の敷地に寺と法人格、誰か欲しい人はいないか？