梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

消費増税の白書を民間から

2015-10-16 16:51:53 | 雑記
消費税の軽減税率方式を論議すると言うニュースが流れている、すでに「10%に増税」は既定の事実として進んでいるが「増税」がなぜ必要かと言う論点はいつの間にか俎上には上らなくなってしまった、
確かに赤字国債がどんどん膨らんでこのままでは日本は破産すると言う状況にある事は確かのようだ、しかし3%から5%に増税する時の主たる理由に「赤字国債の解消」を言っていたのではないか、東日本震災による支出は有ったがそのために流れた金額より関連予算の方が多かったのではないか?
野党でも学会でも知識人でも良いから(無論自民党と関連省庁が本当だが信頼性の問題だ)税収と支出のバランスシートを分かりやすく出せないものか、
緊縮財政を組まなければ破綻する事は毎年増える国債を見れば十分わかる、その理由に福祉関連がどんどん膨らむと言う数字は政府から出されているがその結果毎年減額されて行ってかなりのセーブを掛けられている筈だ、
支出の無駄を極力無くし、更に不足なら税金を上げるのは経営上致し方ない、しかし事業税は減税している、「国際競争力に影響が出る」そうだが輸出は黒字になっている筈だし多くは海外に移行している、その為国内産業が空洞化し国内の雇用が失われている、国内雇用の殆んどを補っている中小零細企業が倒産し雇用が失われ低所得者層が増えてきている、其処からの所得税が減収となって消費増税にするのだろうがこれでは「国家の為の人民」で為政者と一部の人間に利するだけだ、「国家は国民の為」にある。
国民総番号制にかかる費用は一体いくらなのか?強硬に進めるメリットと支出のデメリットも書き上げてほしい、郵便番号制度の時もシステム導入によって特定の会社に大きな税金が流れ込む事は間違いないのだ、
税収を上げる為に消費税を上げ続けると言うのは税負担率の逆進性を言われている筈だ、アメリカ以外はこの負担率を均一化する為に福祉に力を入れている、
それでも所得と支出に税金をかける方式では経済格差で負担率に大きな差が出てくることは間違いない、
税金は金の動きにかけるのではなく保有財産に掛けるのが一番公平でかつ経済的にも安定している、富の再配分は社会経済の動脈硬化、血栓を融解する為には絶対に必要だ、極論すれば個人の資産は一定額以上は国家没収で良いのではないかと思う

戦争を食物に、犠牲は国民に

2015-10-15 16:22:06 | 雑記
集団的自衛権の理由の一つに「北の脅威」がある、「無法者が銃を持って襲って来た時に法を守って銃を持っていないなら無法者のやり放題ではないか、自分の身は自分で守る為に銃を持つべきだ」と言うのはアメリカで銃規制が言われる度に出る意見だがこれを声高に言い立てているのは銃器メーカーである事は周知の事だ、「北の無法者が武器を持って威嚇するから我々はもっと強い武器を持たなければならない」と言う理論は銃規制法の反対意見と同じだ、
声高に叫んでいるのが防衛関係と軍需産業のロビーストである事もそっくりだ、それを政治家が言い立てるのはそれなりのメリットが有るからだと思われるのも同じ、アメリカの産業構造は殆んど武器産業と軸を同じくしている、電子機器も通信関係も航空メーカーも軍拡が進めば比例して利益を上げる、
武器は完全消費型製品である、ここから何かを生む事はない、消費はすべて「戦争」であり、危機感を煽る事で訓練と言う消費を増やし続ける事が出来る、
「無法者が家に入ってきたらどうするのだ」と言う銃規制反対論者でも「友人が銃を持って喧嘩に行くからみんな銃を持って駆け付けるべきだ」等とは言っていないだろう、「家に向かってきたら」庭に入ったら反撃する事は出来ると言うのが「専守防衛」の解釈だった筈で銃規制反対派の話はこれでもつじつまは合う、
武器輸出三原則も外せばそれで儲かる産業がある事は間違いないだろうが実際に戦争が始まれば軍需工場を攻撃する事は当然だ、終戦直前アメリカの空襲が一般人を標的にした事がワイマール条約に反するとアメリカ国民からも疑問が出ているが翻ってみれば「軍需工場、基地、兵器の貯蔵場所」は攻撃の対象としても問題はないと言う事になる、弾薬武器の供給と兵站の壊滅は戦略の基本でもある、
自衛の為の兵器でも侵略の為の兵器でもそれは機械でしかないが紛争地域に供給しそれで利益を得ようと言うのはいわば「死の商人」、確かにそうやって外貨を稼ぐ国は大国と言われる国の殆んどがそうであるが大量に効率よく殺戮する装置を競って作り続けそれを持って国益とする事は人類と言う生き物が自ら滅びの道を辿る原因になるだろう。

虐める餓鬼ども

2015-10-14 09:12:34 | 雑記
相変わらず虐めの記事が目に付く、自殺してから問題化するもの、傷害事件や殺人になって問題化するもの等毎日のようにニュースになる、そうなる前の潜在的な虐めは大変な状況ではないだろうか、
ネットだったか漫画だったか「何で虐めが悪いんだ、面白いじゃないか」と言うコメントに「何だこいつは!気味が悪い!」と言うコメントが付いていたが何処かのSNSで本当にこんな記事を見た気がする、
親の顔が見たいと言う言い方もあるがどうも親だけの問題ではなさそうな気もする、学校の問題か、それもあるだろうが学校に全ての責任を押し付けてもとても解決はしない気もする、ベタ出は有るが情報時代のマスコミや分かった様な事を言う学者、特にマスコミが持ち上げる似非学者の責任も大きいだろう、
面白ければ何でも良い、面白いのが正でつまらない事は邪だと言うのは一時もてはやされたTV業界の理論ではないか、何十年か前に「ザ、我慢」と言う番組が有った、あれが小学校の教室で虐めのきっかけになった事は周知の事で有る、
タレントが熱湯に落とされて出ようとすると廻りが又押し戻し、悲鳴を上げるのを廻りで馬鹿笑い(正しく馬鹿が笑う)をする、無論やっている連中はギャランティを貰って限度を設けてやって居るのだが見て居る子供はそんな事は分からない、あくる日学校に行って「昨日の我慢は面白かったな」から「俺達もやってみよう」になれば我慢させられるのは当然弱い子供に行く、日本にしてもフレンチジョークにしても庶民が支配階級を揶揄するのがジョークだったのに何時の間にか“弱い物が更に弱い物を捜し出して集団で虐める”のが蔓延してしまった、自由経済で「溺れた子犬を見たら石を投げろ」と言う言葉が有るがそれはシビアな経済活動の話で産まれて未だ自立出来ていない世界で、或いは格差が固定化された低所得層に居て生まれついた立ち位置の中で溺れた子犬どころか泳ぐ事の出来ない子犬を同じ子犬が川に突き落とす様な事を、(面白いから)と言うだけで出来る感覚が一般的になった為に今の様な世間になってしまったのではないだろうか、
(今度自分が虐められる側になったら)と更にエスカレートする、虐めても虐めが足らないと追いかけらる様に虐めを繰り返す、やはり餓鬼道に落ちた鬼共だ、しかしそれが戒めで有る事を自覚しなければやはり何の役にも立たない、少なくとも経財官の連中より自分が地獄に近い事を内心は気が付いているのかもしれない、お施餓鬼はどうすればいいのか


この餓鬼ども

2015-10-12 07:39:19 | 雑記
仏教の中に六道輪廻というものがある、天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の6道で前世の行いで次に生まれる道が決まる、いわゆる因果応報の教えである、
悪因悪果と言う事で戒めとしているのだが人間界より3つ下、あとは地獄しかない所に「餓鬼道」というのがある、餓鬼道ではいつも飢えていて何かを口にしても炎になってしまい痩せこけて腹だけ膨らんだ姿をしている、別の言い方で幾ら食べても飢えは変わらずいくら飲んでも喉の乾きが収まらないという、当然これは因果応報で悪果の方である、
しかしこれを悪果として捉えず当然の世界と考えている連中が現代では非常に多い、言わずもがな政治家、高級官僚、経済界、の意味のない資産家である、一生どころか孫子数代でも使えきれない金を持ちながら他人を食い物にし、国を食い物にして更に金を集めそれでも飢餓感に追いまくられる様に生きている、
餓鬼道に落ちてもそれを楽しんでいられては因果応報も何の役にも立たない、質素に頑張って生きている人間にとっては現世が修羅である、地獄の邏卒もこれではどうにもならない

難民を想像する位出来るだろう

2015-10-09 10:35:04 | 雑記
「そうだ、難民しよう」と言う文言がイラストと一緒に出た、漫画家だと言うがこの人はどう言う生き方をして来たのだろうか、「援助金を目的にやって来る難民を書いたので全部の難民を指したのではない」と綴ったそうだが「安全に暮らしたい」までは解るがあのニュースを見て「清潔な暮らしをしたい、美味しい物を食べたい、自由に遊びに行きたい、おしゃれがしたい、贅沢がした、何の苦労も無く、他人の金で」と言うくだりは余りに現実を知らない、産まれ育った国、その文化を後に(決して捨ててはいないだろう)小さな船にすし詰めになり明日の食料も保証されず、今後の生活どころか生命の存続すら解らない状態でさまよい出ているのだ、この時点ではどの国が受け入れてくれるのか解る筈も無い、此の難民の現実をみてその立場に身を置いて少なくとも自分は彼ら彼女らより恵まれて居ると感じ、場所を提供し生活の援助をする、なぜ彼はそれが理解出来ないのだろうか?「何の苦労も無く」だと、此れ以上の苦労は有るまいと言う状況が何故解らないのか、「贅沢をしたい」?「美味しい物を食べたい」?彼等は明日どころか次の食事すら保証されていない、ましてや「自由に遊びに行きたい」など出来る訳も無い、済んでいるのはテントだ、それすら用意出来ない国もある、難民の人数が多すぎて拒否する国も出て来ている、
こう言う輩が「被生活保護者はダニだ」と言う様な事を言うのだろう、記事を見てみれば良い、ケースワーカーに聞いてみるが良い、貧困の連鎖はすでに世界中で問題になっている、彼がどう言う家庭に生まれどう言う生活をして来たか知らないが生まれおちた家が貧困家庭なら義務教育すらまともに受けられない、実際にそう言う子供達がいてその子たちが成人したとしても学歴社会では又貧困にあえぐ事は当然の結果だ、いや最近は学歴以前の問題として労働する為の最低限の知識すら得られない家庭も表れている、
(もし、あの状況に自分が置かれたら)と言う位は常に考えるのは人間社会を維持する為に最低限の資質だ、
貧富の差が大きくなり生まれついてのカーストから逃げ出せない人の割合が大きくなった時社会は大きな転換点をむかえる、自分より不幸な人間を見て優越感に浸っているのは余りに愚かだ、
家庭の問題も大きいが此れには今の情報社会の責任も大きい、しかし情報を制限すればそれを握っている連中に利するだけだろう
資本主義(資本の大きい事、儲かる事が正義だと言う考え方の)に利するだけでなく本当に人間社会の未来を考えた情報が広がる事を期待する