波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「自己責任」という言葉について~今回の日本人人質殺害事件で思うこと

2015-02-07 23:31:28 | 悲しい出来事
☆アッピア夫です。前回のブログで私のものごとを考える基準は「自己責任」だと書きました。今回最悪の結果となったイスラム国による日本人殺害事件において、改めて「自己責任」ということがクローズアップされましたので、今回はそのことに触れたいと思います。

今回の事件において、「イスラム国」を許せないのは当然のことです。「宗教に名を借りた過激なテロ組織」、「劇場型犯罪組織」、「狂信的なカルト集団」、「無差別殺人集団」、「邪悪な狂気の集まり」・・・形容すればきりがないほど理解不能な集団で、「人間はここまで極悪非道になれるものか?」と思わずにいられませんし、このようなとんでもない集団が国家のようなシステムを持ち、世界の至るところでテロを起こすように指令を出していることに、嫌悪と恐ろしさを感じます。一方、今回の事件については「???」なことが多すぎると感じています。

まず、最初に犠牲となったY氏。彼は根っからの武器マニアのようで、設立したばかりの民間軍事会社のCEOを名乗っていますが、会社の実態は不明。危険な地域に行って何をやっていたのかも不明。ここで疑問なのが、そもそも武器を持つことが許されない日本で軍事会社など設立できるの?また、彼が人脈もなく一人でこのようなことが出来るとも思えません。G氏がわざわざ助けに行ったことと何か関係があるのでしょうか?

また、二人目の犠牲者となってしまったG氏。彼はフリージャーナリストとして幅広く活動していたようですが、私は全く知りませんでした。彼が殺害されたことは大変残念なことです。但し、今回はジャーナリストとして活動中の突発的な出来事ではなく、Y氏を助ける目的で敢えて危険を冒して相手の支配地域に入り捉えられました。そこで、どうしても拭えない疑問があります。「彼は、まともな交渉など不可能で、平気で何でもする無法者の集団の中に、なぜ高いリスクを承知でわざわざ飛び込んで行ったのか?」

G氏の渡航計画を知った政府から、3度に亘り渡航を見直すよう働きかけがあったようですが、それにも関わらず決行したのは、余程の理由があったとしか思えません。「G氏が引き取りに来ないとY氏を殺害する」などの誘いにおびき寄せられたのか、何らかの巧妙な罠に罹ってしまったのか・・・今更あれこれ想像してみてもどうしようもないのですが、彼がイスラム国の支配地域に入る前に撮影したビデオメッセージを見て、改めて「自己責任」について考えさせられました。

「何が起こっても、責任は私自身にあります」・・・彼はビデオメッセージでそう言っていました。いわゆる「自己責任」のことですね。「自己責任」という言葉を調べてみると、ウィキペディアには、「自分の行動には自分に責任が存在することや、自身の行動による過失の場合にのみ自身が責任を負うことと」となっていますが、注釈として「現代社会では多くの意味や用例が存在する」とも書かれています。

「自己責任」はその対象となる物事やその人の立場、その時々の状況によってその意味するところが違ってくるので、定義をするのはなかなか難しいのですが、今回のような身の危険度が非常に高いところに自らの意思で足を踏み入れる場合は、当然のことながら「人質になる」「命を落とす」という可能性を高い確率で想定しているはずです。

もしも、人質になったら責任は自分だけではなく、国も責任を負うことになり「自己責任」とはとても言えないですね。また、命を落とすことになった場合も「自分の命にだけは責任が持てる」でしょうが、自分の家族や、これまで生きてきた中での関わりのある人々やジャーナリストとして活動してきた上での関わりのある人々に対して、またジャーナリストとして強い使命感を持って取り組んできたことが続けられなくなることへの責任はどう考えれば良いのでしょうか?

私は、「そのことの結果に対しての全てを自分で責任を負えない」のであれば、簡単に「自己責任」という言葉は使ってはいけないのではとないかと思っています。今回の件では、身勝手な行動をしているとしか思えない一人の人を助けに行くことの「責任」よりも、生まれたばかりの幼子を含めたご自身の家族や、強い使命感を持って取り組んできた仕事を継続していくことに「責任」を感じて、行くことを思い留まって欲しかったなと思います。もう今となってはですが・・・

因みに、このアッピアブログの内容に関しては、前回のような漢字の間違いも含めて、アッピアから引き継いだ私の「自己責任」ですね。これから、漢字はしっかり調べて書くようにします・・・

2015年2月7日 アッピア夫


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする