波乱万丈 乳がん転移ライフ!

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アッピアの戒名「麗月美風信女」を想う~新元号の万葉集の元歌を知って・・・

2019-04-12 22:58:16 | 最近考えること
新元号が発表になり、日本は今「令和」ブームに沸いていますね。

この新元号の発表の瞬間は、LINEのライブ配信の利用が集中したためか発表直前にフリーズしてしまい、
結局オフィスで流れているラジオで聞くことになりました。

最初は「令」がピンと来ず、「ご令嬢」や「ご令息」と言う言葉を思い出してやっと「なるほど・・・」と思いましたが、
今では「REIWA」と言う言葉の響きや語感が外国人にも親しみやすくていい命名だなと思っています。

ブームを楽しんで眺めながらも、日本にしかない「元号」は日本人らしさの象徴・・・
西暦の方が何かと便利なのですが、元号が変わる度に過去を振り返りまた次に歩み出すと言う感じがいいですね。

さて、新元号の典拠になったのが、日本最古の歌集である万葉集に収められた次の和歌でした。

「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」

その意味は、「新春の良き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、
蘭は身を飾った香りの如きかおりを漂わせている」・・・

私の勝手なイメージとしては、可憐な白い梅の花と高貴な印象の紫色の蘭と言う対照的な花どうしが、
そよ風に揺れてシンクロし、お互いがお互いの花の存在をより引き立てている風景が浮かびます。

「令和」と言う新元号には、「人は多様性を受け入れ、同じ人間としてお互いの存在を認め尊重していく」と言う、
これからの日本に最も必要なことが含まれているようにも感じています。

また、この歌を初めて目にした時は、何気ない自然の風景を見事な表現で描写しているなと思うと同時に、
「月」と「風」と言う文字が目に飛び込んできて、「これってまるでアッピアの戒名・・・」と言う思いを持ちました。

アッピアの戒名は・・・「麗月美風信女」(れいげつびふうしんにょ)

この戒名は、アッピアが旅立った日の夜は、綺麗な満月の夜で心地よい風が吹いていたことから、
それに名前の一字を入れて創ったと聞きました。

秋の澄んだ夜空をふと見上げた時に満月がほのかに輝き、心地よい風が吹いている・・・
初めてその戒名を見た時は、「何て女性らしく美しい戒名なんだろう」と感心したことを思い出します。

元号もそうですが名前と言うのは、最初にそれに出会った時の印象が後々までずっと残ります。

そう言う意味でも人の名前と言うのは、その人を表す大事なシンボル・・・
結婚と同時に自分のシンボルを構成する姓が変わることに抵抗を感じることも理解できます。

姓名は姓と名が繋がってその人・・・だとすると、もっと選択肢の自由度があっていいようにも思います。
いずれ誰しもが戒名となり、その名前の方がずっと続くのだから・・・

2019年4月12日


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