波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

ついに「術後MRI検査」が終了~嬉しいはずなのに、すっきりしないこの気持ち・・・

2020-09-18 23:46:04 | 病気について
朝晩が随分と涼しくなり、ようやく秋の気配を感じるようになりました。
気づけば激動の2020年もあっという間に時間が経ち、落ち着かないままもう残り3か月ちょっととなりましたね。

アッピアが他界した2013年は「喪失の1年」でしたが、今年はそれに次ぐ「失われた1年」と言えそうです。

先日、脊髄腫瘍摘出後6回目の「術後MRI検査」がありましたが、お蔭様で再発はありませんでした。
術後2ヶ月、3か月、6か月、9か月、12か月と間隔を広げつつのMRI検査も今回で終了で良いとのこと・・・

この病気の場合は、通常2年間は再発がないか様子を見るようですが、
もう2年半経っていることもあり、術後検査はもう終えて良いとのことで、基本的には私次第だと・・・

そう言われて「ついに区切りが来たか」と思ったのも束の間、自分の気持ちに反して私の口から出たのが、
「まだ終わりにしたくないので、12か月後にもう1回検査をしてもらえませんか」・・・

いつも私の意思を尊重してくれる医師は、「それでは1年後に検査を入れておきましょう」と受け入れてくれて、
「1年後によろしくお願いします」と、診察を終えました。

本来は、これで再発の可能性はほぼなくなり、毎回8000円近くもする検査費用を払わなくて済むし、
会社を休んで半日以上かけて検査と診察を受ける必要もなく「よっしゃ、これで終了・・・」となるはず・・・

なぜ意に反して、改めての検査予約をお願いしたのか、その時の気持ちを自分でも十分理解できなかった。
多分、検査の時期が近付いたら検査と診察のキャンセルをして、実際にはそれで終わりにすると思います。

なぜその時に終了にしなかったのかと言うと、再発の可能性がなくなっても「私の中では全然終わっていない」
「後遺症があって、身体が元通りになった訳ではない」という、どこか割り切れない思いがあったのだと思います。

左足は痺れたままで歩きづらく、背中の手術跡と肋間神経痛のような肋骨の痛みも日常的にずっとあって、
買い物で重いものを持って歩くと足が重だるく、仕事で疲れると背骨や肋骨の痛みが増して不快になります。

これらの後遺症はいつか消えてくれる訳ではなく、ずっと付き合っていくことになる。たぶん一生・・・
それは決して医師のせいでも誰のせいでもなく、図らずも自分が運命的に抱え込んだもの・・・

とは言え「長くお世話になりました。どうも有難うございました。」と、簡単に区切りをつけたくなかった。
とてもそんなすっきりした気持ちにはなれず、あくまで通過点でしかないという思いだったのだろうと思います。

いずれにしても、後遺症が常にあって不快な身体の状態であることには変わりなく、
大事なのは、ストレッチと筋トレを欠かさず、ダメージを受けた部分を補うために筋力を鍛え、維持し続けること・・・

こんな時に、終わりのない闘いを続けていたアッピアだったら、どう言うのか訊いてみたかった・・・
アッピアに病気のことを訊かれて何か答えると「正論を言わないで・・・」とよく言われたものです。

「もっと私の感情を考えてよ・・・」と訴えていたんですよね。今ならよく分かります。
「人は理屈ではなく感情」「人間は感情の生き物」・・・改めてそのことを考えさせられた検査と受診でした。

2020年9月18日


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