なかなか終わる気配のなかった今年の夏もついに終わり、10月も半ばになってようやく本格的な秋が到来。
ワクチン接種が進みコロナ感染者も急減して来ましたが、息子が受験生の我が家は引き続き自粛生活・・・
そうした中、いつになくピアノの練習に精を出していたところ、痛めていた左手首についに激痛が走り病院に・・・
馴染みの整形外科に行ったところ「悪化した腱鞘炎」と診断され、湿布にサポーターをして今は安静状態に。
こうなる前に病院に行けばいいのに、何かにつけどうしようもない状態になってから病院に駆け込むのが常。
アッピアがいて「早く病院に行きなよ」と言ってくれればまた違うのでしょうが、つくづく我慢のし過ぎを反省。
ところで、すっかり顔馴染みの同年代の院長先生は、私の手首の状態よりもピアノにやたら喰いつく・・・
D「いつからピアノやってるの?」
☆「2年ほど前から・・・」
Ⅾ「それまでピアノをやったことは?」
☆「ないです。全くのど素人から始めました。」
Ⅾ「50代で始めたの?」「それでも弾けるようになるもの?」「どれくらいの数の曲を弾けるの?」
院長先生の、手首の状態よりもこの歳で始めて本当にピアノが弾けるものなのかという興味津々の質問攻めに、
「先生、ちょっと脱線しすぎ・・・」と割と大きな個人病院で診察室に3人もいる看護師さん達も呆れ笑い・・・
ピアノの腱鞘炎で駆け込んでくる患者もほとんどが子供か学生で、こんないい大人はさすがに珍しいのかな?
プロを目指して一日何時間も弾いている人もいるだろうけれど、手首を痛めるような弾き方はしないのでしょうね。
因みに、私の手首を酷い状態にさせたのは「ウォルシング・マチルダ」という軽快に跳ねるリズム感の曲・・・
オーストラリアの曲で、オーストラリア国民には国歌に匹敵するほど長く親しまれている曲のようです。
スキップをするように軽やかに跳ねるリズムが特徴的で、最初はこのリズム感を掴むのにかなり苦労しました。
何回弾いてもある箇所は上手くリズムが取れても、別の箇所は普通のリズムに戻ってしまうことの繰り返し・・・
「普通のリズムでも問題ないけどそうする?」と言われたものの、負けず嫌いの私は「それは絶対に嫌です」・・・
何が何でも弾けるようになろうとする頑固な私に、先生も根気よく繰り返しリズムを掴む練習を指導してくれました。
そのお蔭でやっとリズム感が掴め、いよいよイメージ通りの曲の完成だぞと思った矢先の負傷でガックリ・・・
練習もしばらく休むことになりましたが、様々なアレンジを聴くことも大事と言われ、今は聴き比べを楽しむ毎日。
歌入りのバージョンを聴いて歌詞の意味を知ると何とも切なくて、軽快な曲とのギャップに考えさせられます。
「貧しい放浪者が羊泥棒を働いて、生きて捕まるよりも沼に飛び込んで死ぬことを選ぶ」というストーリー・・・
移民の多いオーストラリアで、この曲に乗せて苦労した移民たちの反骨精神が作り出した歌とも言えそうで、
手首の負傷をきっかけにこの曲のことを深く知ることとなり、思い出深く忘れられない一曲となりました。
色々な曲を弾くこともいいのですが、こうやって一つの曲を深く掘り下げるのもまた楽しいこと・・・
早くよくなって欲しいのは当然ですが、転んでもただでは起きない気持ちも大事だと感じる秋の夜長です。
2021年10月15日
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ワクチン接種が進みコロナ感染者も急減して来ましたが、息子が受験生の我が家は引き続き自粛生活・・・
そうした中、いつになくピアノの練習に精を出していたところ、痛めていた左手首についに激痛が走り病院に・・・
馴染みの整形外科に行ったところ「悪化した腱鞘炎」と診断され、湿布にサポーターをして今は安静状態に。
こうなる前に病院に行けばいいのに、何かにつけどうしようもない状態になってから病院に駆け込むのが常。
アッピアがいて「早く病院に行きなよ」と言ってくれればまた違うのでしょうが、つくづく我慢のし過ぎを反省。
ところで、すっかり顔馴染みの同年代の院長先生は、私の手首の状態よりもピアノにやたら喰いつく・・・
D「いつからピアノやってるの?」
☆「2年ほど前から・・・」
Ⅾ「それまでピアノをやったことは?」
☆「ないです。全くのど素人から始めました。」
Ⅾ「50代で始めたの?」「それでも弾けるようになるもの?」「どれくらいの数の曲を弾けるの?」
院長先生の、手首の状態よりもこの歳で始めて本当にピアノが弾けるものなのかという興味津々の質問攻めに、
「先生、ちょっと脱線しすぎ・・・」と割と大きな個人病院で診察室に3人もいる看護師さん達も呆れ笑い・・・
ピアノの腱鞘炎で駆け込んでくる患者もほとんどが子供か学生で、こんないい大人はさすがに珍しいのかな?
プロを目指して一日何時間も弾いている人もいるだろうけれど、手首を痛めるような弾き方はしないのでしょうね。
因みに、私の手首を酷い状態にさせたのは「ウォルシング・マチルダ」という軽快に跳ねるリズム感の曲・・・
オーストラリアの曲で、オーストラリア国民には国歌に匹敵するほど長く親しまれている曲のようです。
スキップをするように軽やかに跳ねるリズムが特徴的で、最初はこのリズム感を掴むのにかなり苦労しました。
何回弾いてもある箇所は上手くリズムが取れても、別の箇所は普通のリズムに戻ってしまうことの繰り返し・・・
「普通のリズムでも問題ないけどそうする?」と言われたものの、負けず嫌いの私は「それは絶対に嫌です」・・・
何が何でも弾けるようになろうとする頑固な私に、先生も根気よく繰り返しリズムを掴む練習を指導してくれました。
そのお蔭でやっとリズム感が掴め、いよいよイメージ通りの曲の完成だぞと思った矢先の負傷でガックリ・・・
練習もしばらく休むことになりましたが、様々なアレンジを聴くことも大事と言われ、今は聴き比べを楽しむ毎日。
歌入りのバージョンを聴いて歌詞の意味を知ると何とも切なくて、軽快な曲とのギャップに考えさせられます。
「貧しい放浪者が羊泥棒を働いて、生きて捕まるよりも沼に飛び込んで死ぬことを選ぶ」というストーリー・・・
移民の多いオーストラリアで、この曲に乗せて苦労した移民たちの反骨精神が作り出した歌とも言えそうで、
手首の負傷をきっかけにこの曲のことを深く知ることとなり、思い出深く忘れられない一曲となりました。
色々な曲を弾くこともいいのですが、こうやって一つの曲を深く掘り下げるのもまた楽しいこと・・・
早くよくなって欲しいのは当然ですが、転んでもただでは起きない気持ちも大事だと感じる秋の夜長です。
2021年10月15日
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