波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

1年4か月振りの「藤原さくらの生ライブ」~改めて音に包まれる心地よさを実感・・・

2021-04-10 01:08:59 | 感動の出来事(ライブ)
コロナの収束はまだまだで今も再拡大の入口ですが、それでも巡る季節の春の訪れを感じる今日この頃・・・
少しは春のウキウキした気分を感じたく、今日は1年4か月振りに「藤原さくらの生ライブ」に行って来ました。

元々は1月に開催予定だったのですが、緊急事態宣言の発出により3か月延期となっていました。
本人も延期のどうしようもない切なさを語っていましたが、私もこの3か月を随分長く感じながら待っていました。

長い間待ったかいがあって、今回は1階の8列目とかなり前方のなかなか良い位置で楽しむことが出来ました。
そして、久し振りに心地よい音に包まれることができ、これこそが心待ちにしていた感覚なんだと感じました。

収容人数の半分の観客数で座席を一つ置きに空け、その分有料配信ライブも同時に行われました。
観客は声を発することを抑えられ、当然一緒に歌うことも出来ず、彼女らしい天真爛漫なMCに笑う程度・・・

観客は手拍子と拍手のみでアーティストに気持ちを届け、アンコールも無言で手拍子のみという初めての経験。
クラシックでもないのに大人しく聴かざるを得ないことが少し窮屈でしたが、これが今出来るライブの楽しみ方・・・

それでも、足元からズンズン響くドラムやベースの低音と頭の上から降って来るようなギターやピアノの音・・・
そこにストレートに届く管楽器(今回はトランペット、サックス、フルート)の音と彼女のスモーキーな歌声・・・

体ごと包まれるような楽器の音と歌、そして空間全体を支配するグルーブ感の心地よさを存分に味わいました。
この感覚こそが配信ライブにはない生ライブの良さと醍醐味なんですよね。

理論的なことは別として今回思ったのは、配信ライブが3次元だとすると、生ライブは4次元を感じる感覚・・・
3次元は現実世界そのもので、通常はそれに時間を加えたものが4次元と言われています。

宇宙も現実世界も本来は4次元なのですが、現実的に我々は時間そのものを見ることが出来ないので、
4次元を感じることも意識することも出来ない。なので、感覚的な現実世界は3次元・・・

因みに、次元はその座標軸(縦、横、奥行き、時間)が絶対的なものではないらしく、空間をその一つとすると、
ライブ会場の空間が音で満たされてその広がりを感じられれば、それも一つの疑似4次元なのではないかと・・・

つまり、音楽の生ライブはその空間を満たす音やグルーブ感を感じて、一種の4次元を体験している・・・
実際の理論的な正しさは分かりませんが、感覚的にはそうなのではないかと勝手に考えました。

ロックであれ、ジャズであれ、クラシックであれ、それぞれの演奏や歌が別個の4次元世界を体験させてくれる。
それによって人間は心地よさを感じて、その結果心が癒されるのではないだろうか・・・

人間は現実生活だけでは疲弊するので、各自が好きな非日常、非現実な心地よい体験をすることによって、
心のバランスを保っているのではないかと改めて感じています。

そして、音楽ライブだけではなく映画や演劇、本など様々な4次元を感じることの出来る世界があることは確か・・・
そこに文化やエンタメというものの価値があるのでは・・・

今回感じた久し振りの心地よさを機に、今後も非日常を体験する機会を意識して作っていこうと思っています。
決して不要不急なものではなく、人間が生きる上で大切なものであるはず・・・

2021年4月9日


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