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改めて日本の「ジェンダーギャップ」の意識の低さを知る~森会長辞任を機に・・・

2021-02-13 00:46:00 | 悲しい出来事
今日、お騒がせ発言でオリパラ以上に世界中を盛り上げたオリパラ組織委員会の森会長が辞任しました。
大会の準備・運営のための組織のトップが、開催を目前にしてまさかこういう盛り上げ方をしてくれるとは・・・

発言は論外としても、改めて今回を機に日本の「ジェンダーギャップ」の大きさを意識させられることになりました。
世界経済フォーラムが昨年発表した各国の「ジェンダー平等指数」で、日本は153カ国中なんと121位・・・

この指数は、経済・政治・教育・保健の4つの分野のデータから数値化され、0~1のスコアで表されますが、
完全不平等が0、完全平等が1で、日本の総合スコアは0.652・・・

1位の「アイスランド」ほか北欧諸国が上位を独占し、相対的に低いアジアの中でも日本は中国・韓国よりも低い。
そして、上位に並ぶ国の中で目立ったのがこの2カ国・・・第5位の「ニカラグア」と第9位の「ルワンダ」

中米の「ニカラグア」は世界で最も貧しい国の一つでもあり、とてもジェンダーフリーをイメージしにくいのですが、
とにかく政府の考え方が先進的で、政府主導でジェンダーフリーが実践されているようです。

ニカラグア政府は、ジェンダーフリーが民主主義の根幹であるという考えの元で様々な政策を進めており、
学校でのジェンダーフリー教育も徹底していて、子供たちは小さい頃からその意識をしっかり持つとのこと・・・

ただ別の問題があって、高等教育の進学率そのものがとても低く、大学進学はそれ自体が困難な学生も多くて、
貧しさゆえの別の意味での問題が大きいと言わざるを得ません。

また、第9位のアフリカ中部の「ルワンダ」は、特に政治分野での女性の活躍が目覚ましいようです。
「ルワンダ」というと、1994年に起きた内戦での大量虐殺(ジェノサイド)が強烈な印象として残る国ですね・・・

暗い過去の印象が強い国ですが、80万人もの人が殺された結果、人口に占める女性の比率が6~7割となり、
現実的に国の復興のためには残された女性が活躍せざるを得なくなったことが、その背景としてあるようです。

現在、ジェンダーフリー第1位の常連国である「アイスランド」は、元々は女性の社会的地位が低いところから、
フェミニズム運動でジェンダーギャップの解消を進め、1980年には世界で初めて女性大統領が誕生するなど、
地道にそのギャップを埋めていった歴史を持つようです。

ただそのアイスランドにも別の問題があり、驚いたのがこの現代社会においても女性の4人に1人の割り合いで
性被害に遭っていて、しかもその内のたった12%しか被害を告発出来ていないという現実があるようです。

今回クローズアップされたジェンダーギャップの問題を詳しく知ると、多様性が謳われている現代でさえ、
最も根源的でたった2種類の男女という人間の違いにさえもまだまだ多くの問題があることが分かります。

今回のことで世界的に大きな恥をかいた日本は、オリパラという多様性を尊重する大会を必ず成功させて、
コロナや組織のトップの辞任など色々と困難があったけれど、それを乗り越えて立派にやり遂げた・・・

そう言われるように何としても歴史に残る大会としたいという思いが余計に高まりました。
絶対にただでは起きたくない・・・森なんかで遭難したくない・・・

2021年2月12日


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