Eテレの『100分de名著』。
ゆうべから、フランクル『夜と霧』が始まりました。
「著者は、強制収容所から奇跡的な生還を果たしたユダヤ人のヴィクトール・フランクルです。精神科医だったフランクルは、冷静な視点で収容所での出来事を記録するとともに、過酷な環境の中、囚人たちが何に絶望したか、何に希望を見い出したかを克明に記しました。」(NHKのHPより)
――ふうむ。。
「著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。」( Amazonより)
――あぁ。。
『アンネの日記』は2~3度読んだことがあり、とても考えさせられたんです。
アンネは、隠れ家では たいへんな辛さも乗り越えることが出来たけれど、収容所で「(心から愛し、尊敬していた)お父さんが亡くなった」という うわさが流れて信じてしまい、希望も気力も無くして息絶えてしまったそうなんですね・・・。(そのうわさは違っていたのに!)
そういう、心のありようが、生死をも分けてしまう――。
この番組は、あと3回。じっくりと観てみたいです。
現代の私たちは辛いとか苦しいとかいっても、ここまでの極限ではない。
でも、ふと思い出したのは(かなり飛躍しますが)、
松森果林さん。
中学・高校の頃から聴力を失い、絶望した時期があったけれど(その著書を読むと、本当に辛い…)、
大学に入った頃からはとても前向きになられた。
そうして、町などで聴覚障がいに対して無理解な人に出会うと、
「知ってもらえる絶好のチャンス 」ととらえて、実行に移されるそうです。
そして、障がいとか関係なしに 共に豊かに生きる道を切り開いておられる。
観方ひとつなんですね。