9月25日に行なわれる「第6回土岐川・庄内川森の健康診断」自然観察コースの事前現地調査を行ないました。
場所は鍋山の「吉原の空堤」。
指導案内は、当日も担当していただく山内さん。
参加者は、鬼頭さん夫婦と一木さんと森岡の4人。
井口君は直前に車の手配が出来なくなって、残念ながら欠席となりました。
最初に、集合場所近くの暗い人工林の中にある土岐川の源流の一つを見、直に車で林道を空堤への出発点に移動しました。
水路をゆっくり20分ほど歩いて空堤に到着です。

昨夜の雨で足元がぬかるみ、小さな流れが出来ていました。
何度もここを訪れている山内さんも、ここで水が流れているのを見るのは初めてだそうです。
今年の夏は雨が多いのかな。
斜面をゆっくりと登ると、最初に花ノ木に出会いました。
春先、いち早く赤い花の目立つ木です。

シデコブシ
東海地方固有の希少種です。
里にはタムシバが良く見られます。

サクラバハンノキ
ゾウの足のような根が目を引きます。

ハンカイソウ
蕾が膨らみ、もう少しで開花しそうです。

トリカブト
劇薬の原料ですね。
悪用してはいけません。

ツタウルシ。
見ただけでかぶれるという人もいますが、本当でしょうか。

トネリコ
バットに使われるアオダモに近い性質を持っているそうです。
複葉が特徴的で、寄生するカイガラムシが分泌する蝋を戸の滑りを良くするために使った事が名前の由来。

斜面を登りきった炭焼釜跡近くでヤマナラシの葉を拾いました。
光合成の効率化のために葉が下を向かないように茎が縦に扁平で、そのせいで葉が横方向に移動しやすく、かすかな風でも葉同士がぶつかり音を立てます。
名前の由来といい、音を立てる仕組みといい、面白いですね。

水路を遡る途中ではサワフタギを見つけました。
葉には特徴的な食害が見られます。
サワフタギと共生関係にあるシロシタホタルガの食痕のようです。
小さな水路に覆いかぶさるように葉を広げたサワフタギ。
まさに沢を塞ぐという名の通りの場所に生えています。
サワフタギはハイノキ科に分類されるようです。
ハイノキ科の植物の多くの灰は染料の触媒として使われることが多いそうです。
なるほど。

自然観察には不思議が一杯ですね。
植物の名前の由来をや形やその生態を知れば知るほど、以前は植物が今よりずっと生活に利用されていて、植物の命名はその中から生まれてきたのが良く解り、先人の森との関わりの奥深さが偲ばれます。
今まで多少は森について知っていたようなつもりでしたが、まだほんのさわりを体験しただけだったようです。
これからはもっと目と耳をそばだて、微かな森の声を聞き取れるようにしたいですね。
追伸
炭焼釜跡近くのリョウブの木の皮が剥がされていました。

爪あとや齧り跡らしきものも残されています。
おまけに前日に夕立山で熊の目撃情報が寄せられています。
という事で、これは熊が皮を剥いだ跡の可能性を捨てきれません。
皆さん、当分鍋山には一人で入らないか、入山時には賑やかに振舞った方がいいと思います。
場所は鍋山の「吉原の空堤」。
指導案内は、当日も担当していただく山内さん。
参加者は、鬼頭さん夫婦と一木さんと森岡の4人。
井口君は直前に車の手配が出来なくなって、残念ながら欠席となりました。
最初に、集合場所近くの暗い人工林の中にある土岐川の源流の一つを見、直に車で林道を空堤への出発点に移動しました。
水路をゆっくり20分ほど歩いて空堤に到着です。

昨夜の雨で足元がぬかるみ、小さな流れが出来ていました。
何度もここを訪れている山内さんも、ここで水が流れているのを見るのは初めてだそうです。
今年の夏は雨が多いのかな。
斜面をゆっくりと登ると、最初に花ノ木に出会いました。
春先、いち早く赤い花の目立つ木です。

シデコブシ
東海地方固有の希少種です。
里にはタムシバが良く見られます。

サクラバハンノキ
ゾウの足のような根が目を引きます。

ハンカイソウ
蕾が膨らみ、もう少しで開花しそうです。

トリカブト
劇薬の原料ですね。
悪用してはいけません。

ツタウルシ。
見ただけでかぶれるという人もいますが、本当でしょうか。

トネリコ
バットに使われるアオダモに近い性質を持っているそうです。
複葉が特徴的で、寄生するカイガラムシが分泌する蝋を戸の滑りを良くするために使った事が名前の由来。

斜面を登りきった炭焼釜跡近くでヤマナラシの葉を拾いました。
光合成の効率化のために葉が下を向かないように茎が縦に扁平で、そのせいで葉が横方向に移動しやすく、かすかな風でも葉同士がぶつかり音を立てます。
名前の由来といい、音を立てる仕組みといい、面白いですね。

水路を遡る途中ではサワフタギを見つけました。
葉には特徴的な食害が見られます。
サワフタギと共生関係にあるシロシタホタルガの食痕のようです。
小さな水路に覆いかぶさるように葉を広げたサワフタギ。
まさに沢を塞ぐという名の通りの場所に生えています。
サワフタギはハイノキ科に分類されるようです。
ハイノキ科の植物の多くの灰は染料の触媒として使われることが多いそうです。
なるほど。

自然観察には不思議が一杯ですね。
植物の名前の由来をや形やその生態を知れば知るほど、以前は植物が今よりずっと生活に利用されていて、植物の命名はその中から生まれてきたのが良く解り、先人の森との関わりの奥深さが偲ばれます。
今まで多少は森について知っていたようなつもりでしたが、まだほんのさわりを体験しただけだったようです。
これからはもっと目と耳をそばだて、微かな森の声を聞き取れるようにしたいですね。
追伸
炭焼釜跡近くのリョウブの木の皮が剥がされていました。

爪あとや齧り跡らしきものも残されています。
おまけに前日に夕立山で熊の目撃情報が寄せられています。
という事で、これは熊が皮を剥いだ跡の可能性を捨てきれません。
皆さん、当分鍋山には一人で入らないか、入山時には賑やかに振舞った方がいいと思います。