種播き後に畝を草で覆うのを忘れたのが気になって落ち着かず、とうとう仕事から帰った後の夜9時に畑へ出かけました。
町を離れて木曽川沿いの道に入ると、空気が夏の夜の匂いに変わりました。
ずっと以前の夏の夜のドライブが蘇ります。
刈り取られた草の匂いとも少し違う、微かに艶かしくしっとりとした匂いです。
日中は暑さに身を潜めていた草や森が、夜に息を吹き返して醸し出す吐息でしょうか。
なぜか甘く懐かしく何時までも包まれていたい空気です。
畑は周りの山に月明かりが遮られ真っ暗でした。
ヘッドランプの明かりだけを頼りの草集めは、乾ききっていたせいで少々手古摺り、30分程の作業で汗だくになってしまいました。
やっと一息ついてランプの明かりを消し空を見上げると、真上に大きな白鳥座が輝いていました。
漆黒の夜空からは覆いかぶさるように星達が降り注いでいます。
こんなに沢山の星を見上げるのは久しぶりです。
帰り道、山の端に沈もうとする大きな上弦の月がずっと伴走してくれました。
濃密な夏の夜の一時でした。
町を離れて木曽川沿いの道に入ると、空気が夏の夜の匂いに変わりました。
ずっと以前の夏の夜のドライブが蘇ります。
刈り取られた草の匂いとも少し違う、微かに艶かしくしっとりとした匂いです。
日中は暑さに身を潜めていた草や森が、夜に息を吹き返して醸し出す吐息でしょうか。
なぜか甘く懐かしく何時までも包まれていたい空気です。
畑は周りの山に月明かりが遮られ真っ暗でした。
ヘッドランプの明かりだけを頼りの草集めは、乾ききっていたせいで少々手古摺り、30分程の作業で汗だくになってしまいました。
やっと一息ついてランプの明かりを消し空を見上げると、真上に大きな白鳥座が輝いていました。
漆黒の夜空からは覆いかぶさるように星達が降り注いでいます。
こんなに沢山の星を見上げるのは久しぶりです。
帰り道、山の端に沈もうとする大きな上弦の月がずっと伴走してくれました。
濃密な夏の夜の一時でした。