NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

佐々良木山林間伐一区切り(9月20日)

2010年09月22日 | 間伐
あと1日では終わらなかったのですが、佐々良木伊保中切で始めた山林の間伐がとりあえず一区切りつきました。


しかし作業の手を休め林内を眺めていると、まだあそことあそことあそこを間伐したいなという場所が次々に見えてきて、本当はなかなか区切りがつけられません。
でも大分良くなりました。
そしてそんな気持ちになった時を自分なりの基準で一区切りとしています。
でも「良くなった」って随分あいまいな基準ですね。
スギやヒノキの人工林では、相対幹距Sr20を間伐の基準としています。
それに従うと大体30%から40%の間伐となりますが、間伐材を搬出出来ず利用できない現場では心情的になかなか数字通りまで間伐出来ません。
しかし4,5年で広葉樹との混交林を目指すなら30、40%どころか50%以上の間伐が必要でしょう。
どこまで手を入れたら森はどう変化していくのでしょう。
人工林の環境改善の結果を確信するにはもちろんの事、変化の兆しを見つけるだけでも4,5年では足りません。
今は間伐の結果を一生懸命想像力で補うだけです。
「良くなった」という感覚は、想像力を一生懸命働かせて豊かな森がイメージ出来た時に訪れる感覚です。
今はまだこの感覚を頼りに作業をしています。

追伸
作業をしている内に気付きました。
この現場は、以前間伐した他の現場の小さな尾根を越えた直ぐ隣でした。
点状の小さな作業が結びついて、面に広がりました。
隣の現場
コメント
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