ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

校区内の小学校で対話型鑑賞を実践しました

2013-02-14 22:41:58 | 対話型鑑賞
校区内の小学校で対話型鑑賞を実践しました


昨日の午後と今日の午後、校区内の小学校に出かけて、6年生を対象に対話型鑑賞の実践を行いました。
みてもらった作品は島根県出雲市出身の画家:草光信成(くさみつのぶしげ)作の「四人の子等」です。この作品は島根県立美術館が収蔵しているもので、島根県出雲市の出身の画家であることから、郷土出身の画家の作品に親しむ意義も込めて選定しました。

昨日実践したクラスの担任の先生の提案もあって、本日は教室で実践し、記述の際にも画像をプロジェクターに投影した状態で児童が作品をみながら書けるように配慮しました。

昨日の1クラスと本日の2クラス、合計3クラスの実践を同じ作品で行いましたが、同じ作品なのにクラスが違うと発言も対話の流れも微妙に異なり、とても面白かったです。基本的には対話型鑑賞では作品にまつわる情報を提供しませんが、京都造形芸術大学でこの鑑賞の普及と鑑賞ファシリテーター(進行役)を育成している福のり子教授は、必要であれば情報も臨機応変に提供するのがよいのではないかと考えておられ、私もその提言を積極的に運用しています。

今回の対話でも中央にある籐製のかご(乳母車)の中には赤ちゃんがいるのではないかと言う意見が出されます。そして描かれている人物の関係は親子で、子供たちは兄弟ではないかと言う意見が出されます。発言の出方はクラスによって異なっても、発見の内容は大きく異なることはありません。そして、人物の関係がおおよそ出そろった時に、タイトルについて知らせます。かごの中に赤ちゃんがいるとすると子どもは全部で5人になるはずですが、タイトルは「四人の子等」です。タイトルを告げた瞬間に児童の間にどよめきが走ります。で、児童の頭の中に?が浮かび、必死に筋道だった考えを探します。ここがすごいところです。そして、だれもがおのおの考えていきます。このタイミングで、記述を促しました。

児童の書かれたものは明日、担任の先生から届くことになっていますから、とても楽しみです。また、担任の先生にもアンケートを実施したのでその回答も楽しみです。このことについてはまた次回以降にお知らせしますので、お待ちください。

先週は校区内のもう一つの小学校1年生、4年生でも実践しましたので、そのこともまたお伝えしようと思います。

山口の先生の研修会にも講師で出かけてきました。その報告も画像が届き次第UPしようと思います。

山口の先生方はとても熱心で熱意がバンバン伝わってきました。

私たちみるみるの会に興味を持ってくださったのなら、このブログにコメント寄せてくださいね。

コメント (1)
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