幼稚園での実践風景です。今日は藤田嗣治の「誕生日」をみました。いっぱい意見が出ました。
今日は校区内の幼稚園で4回目の対話型鑑賞の実践でした。園児たちには「みるみるの会」で通っているようで、この日を楽しみに待っていると担任の先生からうかがって、とてもうれしく思いました。
約束の時間の10時少し前に園に着くと、園児たちは会場の遊戯室に移動するところで、大きな声であいさつしてくれました。プロジェクターの設定を並んで座って待っています。もう少しで小学1年生になる子どもたちだと思って様子をうかがいながら準備をしていると、ちゃんと座って待っていられることに、少し感動したりします。担任の先生の言われることを聞いて、指示に従えることも、小学校に入学するまでにできるようになることはとても大切なことなのだな。と感じますし、それをきちんと指導されている幼稚園の先生の苦労がしのばれたりします。そして、準備完了。いよいよ始まり、始まりです・・・。
最初に、今までみてきた絵を覚えているか尋ねたところ、なんと、ほとんどの園児が3作品全部を覚えていました。この対話型鑑賞のすごいところは、みた作品を生徒や園児が忘れないというところです。どんな名画を、うんちくたっぷりに話したとしても、ほとんど記憶に残らない過去の苦い経験を持つ身としては、驚愕に値するような現象です。わずか6歳の子どもが2か月前に見た作品を忘れずに覚えているのです!!この事実を皆さんはどう考えますか?こんなに忘れられない出来事になるからこそ、よりよい作品を選んでみせたいとも思いますが、対象となる園児、児童、生徒の年齢に即し、なおかつ、対話に適する作品を選ぶのはかなり骨の折れる作業です。でも、今日の1作は、それに十分に耐えうる名作であると手応えを感じるものです。
今日の作品はポーラ美術館収蔵の藤田嗣治の「誕生日」です。お誕生日に招かれた子どもたちが大きな円卓を囲んで座っています。壁の向こうの窓からは招かれなかった子供たちがその様子を伺っています。招かれた子どもたちは11人。うち2人が男の子?円卓を囲んで座る子どもたちの様子は誰一人として同じでなく、様々なポーズで座っています。円卓の真ん中にろうそくの立てられたケーキがあることから、園児たちは「お誕生日」であることを見抜きます。手がひっきりなしに挙がります。36名の園児が誰ももれなく1度は発言することができた今回の実践でした。
前回も多くの園児が手を挙げましたが、「1回目の人から当てるよ。」と約束を決めて、だれもが1度は言えるようにしたところ、最後に2人の園児が手が挙げられず、指名をして話してもらいました。その時に言えたことが自信になったのか、今回は終わりを迎えるまでに全員が挙手して発言していました。私もなるべく同じ子ばかりが発言することのないように1回ずつ発言できるように促しますが、30人を超えると、途中から誰が話したか、話してないのかの記憶はあいまいになります。これまでに3回しか出会ってない子どもたちですから、名前もなかなか覚えられませんし、少し暗い中ですので、名札もちゃんと見えません。でも、結果として全員が挙手をして発言できたことは担任の先生にとっては驚きと感激ひとしおだったようです。私もとてもうれしかったです。
また今日は、仲間の意見に賛成の意思表示をしたり、反対する態度が見られたのも変化だったと担任の先生がおっしゃられました。「なかなか反対だと言うのには勇気がいるようですが、今日は、『○○ちゃんの意見とは違う・・・。おかしい・・・。』という声が聞けたのは収穫だったのですが、それを手を挙げて言えなかったのが残念でした。」と会の後に話してくださいました。私は普段の園児の様子を知らないので、担任の先生ほどには驚きませんが、でも、会を追うごとに園児たちが積極的に発言できるようになっていることは感じます。そして今回の藤田の作品はそれを後押ししてくれるような作品なのです。とても素敵な作品を見つけたと、私自身もちょっと自慢な逸品です。
さて、最終回はウインスロー・ホーマーの「カントリー・スクール」にしようと考えています。小学校に入学するのを心待ちにしている園児にピッタリな作品ではないかと思っているのですが、どうなることでしょう。楽しみです。
最後に、山口県美のティーチャーズ・デイに参加してくださった先生方、最初の講義のパワポのメモが取れず、もっとゆっくり見たかったとのご意見をいただきました。下記のアドレスまでメールをくだされば、添付ファイルで資料を送りますので、アクセスしてください。
春日美由紀 u-marine@i2-sp.net
では、次回は小学校での実践後に行ったアンケートの結果を踏まえて、児童の感想なども紹介できたらと思います。
今日は校区内の幼稚園で4回目の対話型鑑賞の実践でした。園児たちには「みるみるの会」で通っているようで、この日を楽しみに待っていると担任の先生からうかがって、とてもうれしく思いました。
約束の時間の10時少し前に園に着くと、園児たちは会場の遊戯室に移動するところで、大きな声であいさつしてくれました。プロジェクターの設定を並んで座って待っています。もう少しで小学1年生になる子どもたちだと思って様子をうかがいながら準備をしていると、ちゃんと座って待っていられることに、少し感動したりします。担任の先生の言われることを聞いて、指示に従えることも、小学校に入学するまでにできるようになることはとても大切なことなのだな。と感じますし、それをきちんと指導されている幼稚園の先生の苦労がしのばれたりします。そして、準備完了。いよいよ始まり、始まりです・・・。
最初に、今までみてきた絵を覚えているか尋ねたところ、なんと、ほとんどの園児が3作品全部を覚えていました。この対話型鑑賞のすごいところは、みた作品を生徒や園児が忘れないというところです。どんな名画を、うんちくたっぷりに話したとしても、ほとんど記憶に残らない過去の苦い経験を持つ身としては、驚愕に値するような現象です。わずか6歳の子どもが2か月前に見た作品を忘れずに覚えているのです!!この事実を皆さんはどう考えますか?こんなに忘れられない出来事になるからこそ、よりよい作品を選んでみせたいとも思いますが、対象となる園児、児童、生徒の年齢に即し、なおかつ、対話に適する作品を選ぶのはかなり骨の折れる作業です。でも、今日の1作は、それに十分に耐えうる名作であると手応えを感じるものです。
今日の作品はポーラ美術館収蔵の藤田嗣治の「誕生日」です。お誕生日に招かれた子どもたちが大きな円卓を囲んで座っています。壁の向こうの窓からは招かれなかった子供たちがその様子を伺っています。招かれた子どもたちは11人。うち2人が男の子?円卓を囲んで座る子どもたちの様子は誰一人として同じでなく、様々なポーズで座っています。円卓の真ん中にろうそくの立てられたケーキがあることから、園児たちは「お誕生日」であることを見抜きます。手がひっきりなしに挙がります。36名の園児が誰ももれなく1度は発言することができた今回の実践でした。
前回も多くの園児が手を挙げましたが、「1回目の人から当てるよ。」と約束を決めて、だれもが1度は言えるようにしたところ、最後に2人の園児が手が挙げられず、指名をして話してもらいました。その時に言えたことが自信になったのか、今回は終わりを迎えるまでに全員が挙手して発言していました。私もなるべく同じ子ばかりが発言することのないように1回ずつ発言できるように促しますが、30人を超えると、途中から誰が話したか、話してないのかの記憶はあいまいになります。これまでに3回しか出会ってない子どもたちですから、名前もなかなか覚えられませんし、少し暗い中ですので、名札もちゃんと見えません。でも、結果として全員が挙手をして発言できたことは担任の先生にとっては驚きと感激ひとしおだったようです。私もとてもうれしかったです。
また今日は、仲間の意見に賛成の意思表示をしたり、反対する態度が見られたのも変化だったと担任の先生がおっしゃられました。「なかなか反対だと言うのには勇気がいるようですが、今日は、『○○ちゃんの意見とは違う・・・。おかしい・・・。』という声が聞けたのは収穫だったのですが、それを手を挙げて言えなかったのが残念でした。」と会の後に話してくださいました。私は普段の園児の様子を知らないので、担任の先生ほどには驚きませんが、でも、会を追うごとに園児たちが積極的に発言できるようになっていることは感じます。そして今回の藤田の作品はそれを後押ししてくれるような作品なのです。とても素敵な作品を見つけたと、私自身もちょっと自慢な逸品です。
さて、最終回はウインスロー・ホーマーの「カントリー・スクール」にしようと考えています。小学校に入学するのを心待ちにしている園児にピッタリな作品ではないかと思っているのですが、どうなることでしょう。楽しみです。
最後に、山口県美のティーチャーズ・デイに参加してくださった先生方、最初の講義のパワポのメモが取れず、もっとゆっくり見たかったとのご意見をいただきました。下記のアドレスまでメールをくだされば、添付ファイルで資料を送りますので、アクセスしてください。
春日美由紀 u-marine@i2-sp.net
では、次回は小学校での実践後に行ったアンケートの結果を踏まえて、児童の感想なども紹介できたらと思います。