ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

授業の始めにクロッキーを描くことにしています。取り組み方や作品の紹介を美術室で行っている様子です。

2013-02-12 23:30:13 | 対話型鑑賞
授業の始めにクロッキーを描くことにしています。取り組み方や作品の紹介を美術室で行っている様子です。


長い間ブログが更新できませんでした。毎日忙しく、まあ、先生方はどなたも多忙で、暇な方はあまりいないと思いますが、私も御多分に漏れず、対話型鑑賞の実践に幼稚園や小学校に出かけたりなどして、家に帰ったら、もう、パソコンに向かう気力の湧かない状態でした。

小学校や幼稚園での実践はとても楽しく、園児にも児童にも対話型鑑賞が行える手応えを感じ、ワクワクしながら楽しく充実した時間を過ごすので、本当ならタイムリーに実践報告できるといいのですが、校務で授業公開の指導案の検討や新入生説明会の準備や、学期末保護者会の企画を立てるなどに追われ、文書作成のためにパソコンに向かう時間が増えると、帰宅後は目もショボショボで、メールチェックがやっとの日々でした。でも、この間に、幼稚園と小学校1年生、4年生と実践できたことは大収穫でした。明日は、6年生で実践予定です。

さて、巻頭のフォトアルバムは、私が20年来、ライフワークにしている、授業前クロッキーの紹介です。このクロッキーは、美術の基礎・基本とは何か?を考えたときに、やはり描写力は大切だろうと思って、始めました。英語の単語テストや国語の漢字テストと同じ感じで取り組んで欲しいと思いました。またこのような課題が出されていると、生徒は早く美術室に来ますし、チャイムが鳴る前から着席して静かに描くようになります。1年生入学当初は抵抗を感じる生徒も少なからずいますが、3年間やり続けて卒業する時には、このクロッキー帳が結構宝物になっていたりします。また、アンケートを取ると「絵を描くのは苦手で、最初はとても嫌だったけど、だんだんそれでも自分なりには上手になっている気がしたし、先生の評価が上がるとうれしかったし、頑張ろうと思えた。3年生になって、1年生のころ描いたものを見ると笑える・・・。」などと多くの生徒が書きます。毎時間、評価しコメントを入れるのは大変ですが、国語や英語の先生方も小テストの採点を頑張っておられるのだから、美術教員の私も頑張らねばと、今や老体に鞭打ちながら続けています。

また、評価を行い、クラス内でうまく描けている作品を拡大コピーし展示することを1昨年度から始めました。誰が描いたのかは明かしませんが、うまい作品をみて、上手な生徒は闘争心を掻き立てられるようですし、あまりうまくない生徒は、どう描くとよいのかの参考にしている様子がうかがえて、やはり、よいものを見せることは大事だと感じているところです。
また、描く行為がマンネリにならないように、意識付けが大事と考え、お題(クロッキーのテーマ)の下に「何に気を付けて描いたのか?」と記し、クロッキーの横にコメントさせるようにしています。そのコメントに評価に併せてコメントを返したり、着目点がおかしいときには質すようにしています。その成果なのかは不明ですが、今年の3年生はかなり力量が上がったのではないかと思える生徒が増えました。

さて、この3連休に皆さんは何をされたでしょうか?私はみるみるの仲間と県外遠征に出かけ、山口の先生方と熱くて濃密な研修を行いました。詳細は、また、追ってお知らせします。

また、再来週には京都大学教授の大野照文先生をお招きしての研修会を開催します。詳細はこのブログの2号に示しています。興味のある方はぜひご参加ください。とってもおもしろいですよ。

では、近々お会いしましょう!!
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