4ヶ月近い前に書いた日記。
↓
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「もう大丈夫かな?」
二ヶ月余り前。
カブのエンジンが暖まってくると、ニュートラル時のアイドリングが狂奔し始める。そして一速に入れた瞬間、カブが飛び出そうとする。
90ccとは言え、それなりにガクン!と来るから危なくてニュートラルにできない。
何度かアクセルを煽ると収まるんだけど、収まらないこともある。
そういう時は「ガクン」と来ることを覚悟するしかない。
何とかしなけりゃと思って、「一度見て欲しい」とバイク店に言ってはいたが、なかなかエンジンが暖まった状態で店の前を通る機会がない。
けれど、やっとのことで条件が揃い、店の前でカブを停める。
店長、長いドライバーを持って来て、アイドリング調整ネジをちょっと触った後、今度は「そんな窮屈な角度で?」と思うような所についているネジを弄り出した。すぐにアイドリングの調子が安定した。
「アイドリングスクリューとエアスクリューの二つのネジをバランスよく締める(或いは緩める)こと」
、というのを、三十年以上バイクに乗っていて初めて知り、
「これは自分でやらねば」
と思った。
大方のバイクは、アイドリングは道具なしでできるようになっている。
が、カブはマイナスドライバーが必要になる。
更にエアスクリューの方は、というと普段は弄らないものだから、というか弄らない方が良いから、妙な角度のところに、それも普通のドライバーではできないような奥の方に付いている。
新しい形になるとネジの頭まで妙な形にしてある。言ってみれば素人が触ることを拒否しているネジ。
何だか岡本太郎の「座ることを拒否する椅子」、みたいだけど。
(その割に決心して座ったら意外と座り心地が良いそうで。岡本太郎もそれを狙ってのネーミングだったとか。そんなところも妙に似ている)
だから、これ以降「思いついたら気軽にできるアイドリング調整」だけ、は、結構やっていた。
一か月前。
買い物に行くため、カブを引き出した。
湿度が高かったせいだろう、何だか調子がおかしい。
それなら、とエアスクリューを少し弄った。
エンジンが掛からない。また弄って掛けようとする。
掛かりそうな音がするのにかからない。
こうなりゃ意地だ。
段々掛かりそうな雰囲気の音すらしなくなった。
薄暗くなって遂に諦め、当然買い物に行くことも諦めた。
翌日の雨を挟んで、再度弄り始める。
今度は呆気なく掛かった。
以降、カブで出るときはその都度、長いドライバーを持って出た。
気がつけばそれからもう一ヶ月。
もう持って行かなくてもいいかな、と思い始めて数日。
でも天災は忘れた頃にやって来る。
用心に越したことは無い・・・・だろうか。
それとも杞憂となるか。
まあ、一点を見詰めていれば、必ず他で不都合が生じるものだから。
大本である、乗る奴の体調を整えることの方が大事だろう。
(6月30日の日記)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、半月ほど前から、急に気候の変動(台風のせい?)があったためか、エンジンを掛けた時のアイドリングがやや低くなったような感じがしていた。
特に問題があるわけではないのだが、これまでエンジンが温まるまでの数分間は少し高めで、暖まってからは落ち着いた感じになっていたのに、最初っから落ち着いた回転になっている。
で、或る日、走り始めてすぐの丁字路突き当りで一旦停止したら、エンジンが止まってしまった。
慌ててニュートラルにして掛け直し(90DXにはセルモーターがついてない)、一度空ぶかしして回転を落とさず一速に。右折、バス停に入り込んで確認。
しばらくの間は信号待ちではニュートラルにしてエンジンが止まらぬよう気を付ける。
気温が数日で下がったから、暖機運転をしっかりしなければならない。それに加えてアイドリングを少し高めておいた方が良いかも。
アイドリングスクリューはSRも以前に乗っていたセローも、わりと気を付けていたが、エアスクリューの方は全く触る用がなかった。弄ることすら知らなかった。カブはそうではないのに、買い物に行く時しか乗らなかったから、そんなの、思いつくこと自体なかった。
それを教えてもらって、こうやって自分で何とかしてみようとする。楽しい。
30年以上乗って来て、今頃になってキャブレター調整(それも、2本のスクリューだけ)を、なんて、メカ音痴にもほどがある、と笑われそうだけど、楽しいものは楽しい。それしか言いようがない。
そして、次にあるのが「試運転」という楽しさ。
それをしたくて天候の回復を待つ。長いドライバーを前かごに入れて。
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「もう大丈夫かな?」
二ヶ月余り前。
カブのエンジンが暖まってくると、ニュートラル時のアイドリングが狂奔し始める。そして一速に入れた瞬間、カブが飛び出そうとする。
90ccとは言え、それなりにガクン!と来るから危なくてニュートラルにできない。
何度かアクセルを煽ると収まるんだけど、収まらないこともある。
そういう時は「ガクン」と来ることを覚悟するしかない。
何とかしなけりゃと思って、「一度見て欲しい」とバイク店に言ってはいたが、なかなかエンジンが暖まった状態で店の前を通る機会がない。
けれど、やっとのことで条件が揃い、店の前でカブを停める。
店長、長いドライバーを持って来て、アイドリング調整ネジをちょっと触った後、今度は「そんな窮屈な角度で?」と思うような所についているネジを弄り出した。すぐにアイドリングの調子が安定した。
「アイドリングスクリューとエアスクリューの二つのネジをバランスよく締める(或いは緩める)こと」
、というのを、三十年以上バイクに乗っていて初めて知り、
「これは自分でやらねば」
と思った。
大方のバイクは、アイドリングは道具なしでできるようになっている。
が、カブはマイナスドライバーが必要になる。
更にエアスクリューの方は、というと普段は弄らないものだから、というか弄らない方が良いから、妙な角度のところに、それも普通のドライバーではできないような奥の方に付いている。
新しい形になるとネジの頭まで妙な形にしてある。言ってみれば素人が触ることを拒否しているネジ。
何だか岡本太郎の「座ることを拒否する椅子」、みたいだけど。
(その割に決心して座ったら意外と座り心地が良いそうで。岡本太郎もそれを狙ってのネーミングだったとか。そんなところも妙に似ている)
だから、これ以降「思いついたら気軽にできるアイドリング調整」だけ、は、結構やっていた。
一か月前。
買い物に行くため、カブを引き出した。
湿度が高かったせいだろう、何だか調子がおかしい。
それなら、とエアスクリューを少し弄った。
エンジンが掛からない。また弄って掛けようとする。
掛かりそうな音がするのにかからない。
こうなりゃ意地だ。
段々掛かりそうな雰囲気の音すらしなくなった。
薄暗くなって遂に諦め、当然買い物に行くことも諦めた。
翌日の雨を挟んで、再度弄り始める。
今度は呆気なく掛かった。
以降、カブで出るときはその都度、長いドライバーを持って出た。
気がつけばそれからもう一ヶ月。
もう持って行かなくてもいいかな、と思い始めて数日。
でも天災は忘れた頃にやって来る。
用心に越したことは無い・・・・だろうか。
それとも杞憂となるか。
まあ、一点を見詰めていれば、必ず他で不都合が生じるものだから。
大本である、乗る奴の体調を整えることの方が大事だろう。
(6月30日の日記)
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で、半月ほど前から、急に気候の変動(台風のせい?)があったためか、エンジンを掛けた時のアイドリングがやや低くなったような感じがしていた。
特に問題があるわけではないのだが、これまでエンジンが温まるまでの数分間は少し高めで、暖まってからは落ち着いた感じになっていたのに、最初っから落ち着いた回転になっている。
で、或る日、走り始めてすぐの丁字路突き当りで一旦停止したら、エンジンが止まってしまった。
慌ててニュートラルにして掛け直し(90DXにはセルモーターがついてない)、一度空ぶかしして回転を落とさず一速に。右折、バス停に入り込んで確認。
しばらくの間は信号待ちではニュートラルにしてエンジンが止まらぬよう気を付ける。
気温が数日で下がったから、暖機運転をしっかりしなければならない。それに加えてアイドリングを少し高めておいた方が良いかも。
アイドリングスクリューはSRも以前に乗っていたセローも、わりと気を付けていたが、エアスクリューの方は全く触る用がなかった。弄ることすら知らなかった。カブはそうではないのに、買い物に行く時しか乗らなかったから、そんなの、思いつくこと自体なかった。
それを教えてもらって、こうやって自分で何とかしてみようとする。楽しい。
30年以上乗って来て、今頃になってキャブレター調整(それも、2本のスクリューだけ)を、なんて、メカ音痴にもほどがある、と笑われそうだけど、楽しいものは楽しい。それしか言いようがない。
そして、次にあるのが「試運転」という楽しさ。
それをしたくて天候の回復を待つ。長いドライバーを前かごに入れて。