CubとSRと

ただの日記

熱い湯

2019年01月28日 | 日々の暮らし
 誘惑の魔の手に負け、熱い湯に入ろうとする。
 そ~っと足先を浸ける。そろりと足首まで浸けてみる。何とかなるか?
 膝まで浸かる。そして腰まで浸かる。
 何だか、真夏の砂浜で灼熱の日射しに焼かれるようだ。
 夏の日射しは「じりじり」だけど、熱い風呂は「がんがん」攻めてくる。
 でも、耐えられるかもしれない。
 ゆっくりゆっくり、肩まで浸かる。熱い!腹が立つほど熱い!
 でも、しれっとして入ってなきゃ。カッコが付かない。
 湯が対流してないから、じっとしていれば耐えられる。
 けど、「釜茹で」、じゃないけれど「く釜炒り」の刑に掛けられているみたいだ。
 平気な顔してなきゃ、と頑張った。
 熱湯風呂が大騒ぎなのは、温度もさることながら、周囲の連中が湯をかき回すからだ。
 あれ、やられると常に熱いまま、なんだから。
 対流してない熱い湯に浸かりながら、さっきまで入っていて今は腰痛体操している人に声を掛けた。
 「熱いですね」
 そしたら
 「今はちょっとマシだけど、朝はもっと熱い」。
 それから、浴槽の手すりに括り付けられている温度計を指しながら
 「熱い時は46度くらいかな」
 と言って浴場を出て行った。
 温度計の目盛りが反対側にある。湯の中で裏返しにしなきゃ見えない。
 熱いから、そ~っと手を伸ばし、温度計を持って目盛りを見る。
 ・・・46度だった。
 何!?50度まであと4度もあるじゃないか!
 オレの温感機能は絶対壊れてない。壊れてないけど、この程度なら入れなきゃカッコが付かない。
 たかが46度じゃないか!!!
 ・・・・30秒ほどで出た。
 勿論「そ~っと。そ~っと」。
 急いだら熱い。
 もう一度、通常の湯に入る。何だこれは、と思うくらいホンワカしている。
 春風駘蕩。ほわ~ん。
 十分温まった。
 一通り、服を着て出たけど、全部をちゃんと着たら大汗をかく。
 汗が引くまで、しばらくは休憩場でじっとしているしかない。けど、真冬だ。扇風機はない。
 何かないかと辺りを見回すと、あった。定番のガラス戸の冷蔵庫。
 牛乳、缶ジュース、コーヒー牛乳が「早く飲め」と並んでいる。
 コーヒー牛乳を買って飲むことにした。これで一息つけたが、ほぼ一息に飲み干してしまった。
 しまった、また手持ち無沙汰になった。
 かと言って、もう一度、風呂に入る気も時間もない。
 汗はまだひかないけど、インナージャケットとネックウォーマーだけでも外していれば、と思い、温泉を出る。
 喫茶店で休憩をしようと思って行ったが、しばらくいたけど、やはりそう簡単に汗はひかない。
 湯冷めしない、ということなんだから、いいことなんだけど。
 帰り着いたのは4時頃だったろうか。
 11時になろうとしている今、まだ少々汗をかいている。
 温泉はやっぱりバイクで行くもんじゃないな。
 でも、ジャケットみたいな嵩張るものは、ちゃんと畳んできちんとしまえばいいんだから。
 そうすれば脱衣ロッカーに十分入る。
 ただ、床に両膝ついて、というのが、ちょっと無駄にかいがいしく見えるような・・・。
 
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