今年の梅雨明け以降の暑さは昨年に続き半端じゃなかったねぇ。全国的に熱中症による被害状況が報告され、死者が続出した。
僕の子供の頃を想い出すと関東の首都圏で30℃を超えるということは稀だったけれど、最近では普通のことになってしまった。工房のあるここ千葉県北東部も、暑さのメッカである群馬県の熊谷市や館林市と並んでしまった。室内で毎日、二階の温度計をチェックしていたが、最高温度が38、5℃を記録した日もある。ウソのようなホントの話。こんな夏は部屋の中にいて冷房をしていても頭がボーッとしてくる。集中力のいる絵画や版画の制作には向かない。北半球の温暖化や海水の温度上昇などの問題が報告されている。この猛暑が毎年のように続くなら、来年の夏から、いっそ高原や山あいの標高の高い場所に小屋でも建てて避難しようかと真剣に考えてしまう。
当工房の同居人である動物たちも真夏の動物園状態で元気がない。昨年の猛暑で16歳という高齢だった柴犬のPOKO♂が暑さ真っ盛りの中、他界した。今、同居しているのはいずれも近所で拾ってきた連中である。雑種犬のSACHI♀は沼の近くのカヌー場に兄弟4匹といっしょに捨てられていた。 クロトラ猫のTAMAO♂は三女が近所の公園で昼寝をしていたのを連れてきた。8匹のクサガメは僕が近くの沼へ水鳥を観察に行くたびに道路で干からびかけているものを救助してきたものである(そのうち3匹は家で生まれた子ガメ)。この猛暑の中、撮影した画像を改めて見ると、どれもぐったりとして元気がない。
「暑さ寒さも彼岸まで」昔の日本人はいい言葉を残したものだ。彼岸を目前にここ数日ようやく暑さも緩んできた。同居人たちの活動も盛んになってくるだろう。こちらも秋冬の個展に向け、制作にパワー全開しよう。画像はトップが扇風機の近くでグッタリと横になるクロトラのTAMAO♂。下が小屋でばてる犬のSACHI♀、水槽の石の上で動かないでじっとしているクサガメの子ガメ。