吾輩も猫である。名前はタマオという。♂のキジトラで今年で14歳になる。ヒトで言えば、もう高齢者の仲間入りである。これまでご主人が4人代わったが、今の「エカキのナガシマ家」に来てから早いもので10年になる。この家がわりと居心地がいい。ここまで5回、迷子やら病気やらで死にかけたが悪運が強いらしく生き延びてきている。
今月に入って朝晩が随分寒くなってきた。他の猫族同様、吾輩も寒いのは苦手である。そういえば、ついこの間までテレビの某国営放送で吾輩の尊敬する文学者である「ナツメソウセキ先生」のドラマが放映されていた。このブログの連載のタイトルもソウセキ先生の作品からいただいたものである。もっとも「は」と「も」は1字違うのだが、みなさんお気づきだろうか?主人公となる猫は研究者によると吾輩と同じキジトラ模様の毛並に茶色味が加わったような猫だという説が有力なようである。吾輩とても光栄に思っている。
話が横道に逸れたが、今回は前回もご紹介した相棒の猫、チミヨ、♀のミケの話題である。昨年、ナガシマ家の三女の方の友人が生まれたてで死にかけていたのを救助し、家で飼えないという事情から、この家に貰われて来たことを話したが、ちょうど今月の初めで1歳の誕生日を迎えた。そのチミヨを「ネコカワイガリ」していた三女の方も今春から北海道の「ダイガク」という所に行ってしまった。月日のたつのは早いものである。
家飼いの猫ということで、ちょうど半年前に動物病院で「ヒニンシュジュツ」という大きな手術をした。しばらくの間は、へこんでおとなしくしていたが、傷がいえると以前にもまして元気になり、家の中を激しく走り回っている。それから、よく食べよく寝るのでグングンと成長し今では、その体は吾輩よりも一回り大きくなり体重もかなり重い。食欲は日に日に増しているようで、ご主人夫妻には「デブチミ」というあだ名をつけられたりしている。吾輩は最近、年のせいか食が細くなりつつあり、いただくエサも数回に分けて食べているのだが、ウカウカして自分の餌ボールから目を離すと吾輩の残した分までたいらげてしまうありさまだ。見るに見かねたご主人が餌ボールを蓋付きのものに換え、チミヨの餌の量も管理して減らし始めている。
吾輩たちは、ヒトのように年齢の差による「ジェネレーションギャップ」などは無く、けっこう仲良く、遊んだり、闘ったり、寝たりしている。チミヨは吾輩から見ればまだまだ仕草もあどけなくカワイイものである。そして美人でもある。が、ボクシングの時、爪を思い切り立ててくるのだけはいただけない。これからは、お年寄りをいたわり、お手柔らかに接することを覚えてほしいと思っている。画像はトップが写真目線の吾輩。下が向かって左から吾輩の画像2カット、チミヨの画像5カット。