天燈茶房 TENDANCAFE

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観測ロケットS-520-24号機、再び打ち上げ前夜

2008-08-01 | 宇宙
いよいよ明日の夕方、旅立ちます。

観測ロケットS-520-24号機打上げ日程(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

という訳で、今日の夕刻に内之浦の方角の空を見上げてみたのだが…結構うす雲が出てるね。
日中は地平まで霞みもなくガンガンに晴れ渡った青空が広がっているのだが、日が暮れるとどうしてもガスが出てくるようだ。

新八代駅付近、特急リレーつばめが横切る向こうの山の上に、観測ロケットS-520-24号機は駆け昇る…筈。

このところ夕立も降らないが、それでもやっぱり日本は水々しい瑞穂の国、モンスーンの国。
空気中の水蒸気量は常軌を逸する飽和状態なのだ、だから蒸し暑くてつらいのだ。
でもそれは有り難いことなのだ。
何しろ、我々は水が存在しないと生きていけないし、そして我々は地球上でしか水と触れ合えないのだから…つい最近までは。

火星探査機フェニックスが、水を見つけたのだ。
フェニックス、火星の液体の水を発見日本惑星協会ホット・トピックス 速報)

火星に水が存在することはこれまでにも数々の観測により確実とされていたが、実際にサンプルを分析して直接確認されたのはこれが初めて!
「行って、掘って、調べてみたらやっぱりあったよ、水だよ水!」という訳です。
フェニックスのサンプル解析は、bbsawaさんの「猫と惑星系」の翻訳レポート(掘れ掘れフェニックス)によるとスコップで掘ったサンプルを分析器に入れるのにかなり苦労したみたいだけど、見事に成果を上げましたね。火星の水(実際は凍ってるけど…)とは、これは盛夏に相応しい爽やかなニュース。

夏のロケットS-520-24号機も、明日は爽やかに一気呵成に宇宙へ飛んで行け!

甦れ、小坂鉄道

2008-08-01 | 鉄道
休止中の小坂鉄道の復活を模索する動きが始まった。

小坂鉄道の再生検討 町、年度内に計画案(河北新報ニュース)

秋田県の小坂町と大館市を結び、小坂製錬小坂製錬所での製錬副産物である濃硫酸をタンク車に満載した貨物列車が3重連のディーゼル機関車に牽かれ山を越え走っていた小坂鉄道。
小坂精錬所が設備更新したことで濃硫酸を産出しなくなり、積荷がなくなった小坂鉄道は今年4月に運行休止、鉄路は眠りについた。
「もう二度と、列車が走ることはないだろう」と、誰もが思った筈だ。
しかし、地元にはあきらめない人がいたのだ。

関連記事:追憶の線路を求めて ~再び走る日は来るか 小坂製錬小坂線編~(天燈茶房 TENDANCAFE 2008年05月17日)

この程遂に、小坂町は小坂鉄道の活用策を探るため調査事業を実施する方針を決定、いよいよ小坂鉄道復活を目指して動き始めた。
今後、小坂鉄道を保有する小坂製錬も巻き込んで、観光路線として小坂鉄道を復活させるための可能性を探ることになる。

…僕としては、失われつつある鉄道の復活は嬉しいし、小坂鉄道には是非とも再び走って欲しいと思うのだけれども、実際かなり厳しいだろうなぁと悲観的な気持ちにもなるのも事実。
何しろ、10年以上前に一度、赤字の為に旅客営業を廃止している経緯があるのだ。

観光をメインに鉄道を復活させる例としては、現在北九州の門司港レトロ地区で廃止された貨物線を観光路線化しトロッコ列車を走らせる計画が進行中だが、大都市部からは遠い上に全長20キロを超える小坂鉄道では条件が全く異なる。
JR線や秋田内陸線との連携も視野に入れているというが、余程綿密に計画案をまとめないと復活は困難であろうと思う。

それこそ、小坂精錬所と小坂の街並みが世界遺産に登録されたりしない限り、観光需要の大幅アップは見込めないだろうし…

ともあれ、僕としては小坂町の手腕に期待して今後の動きを見守ろうと思う。
何とか、この錆の浮き始めた鉄路に再び列車が走って欲しいと願う。
遮断棹を抜かれた踏み切りに、再び小気味良い警報音が鳴り響いて欲しい。

もう一度、列車に乗って小坂に行きたいよ。甦れ、小坂鉄道!