天燈茶房 TENDANCAFE

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はやぶさ、復活!!

2009-11-19 | 宇宙
3基稼働時のイオンエンジン 画像提供:JAXA/ISAS

遂に彼が目覚めた。
またしても…またしても、彼は甦った!
不死鳥、羽ばたく!!

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用の再開について(JAXAプレスリリース)

11月4日(水)(日本時間)、作動中だったイオンエンジン1基(スラスタD)が中和器の劣化による電圧上昇により自動停止した「はやぶさ」。
残る3基のイオンエンジンはいずれも機能停止しているか不調を抱えており、このままではイオンエンジンによる加速が出来ず地球帰還は危うくなると見られていた。
この絶体絶命のピンチに、「はやぶさ」を支える宇宙科学研究本部「はやぶさ」運用チームが編み出した奇策…それは何と、2基のイオンエンジンスラスタを組み合わせて使うというものだったのだ!

具体的には、
スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました」という(JAXAプレスリリースより引用)。
そうか、そんな手があったのかー!!

18:30pm現在、JAXAでのこの件に関する記者会見はまだ続いている模様で、現場の状況を大塚実さんがTwitterで実況しておられるのだが、
それによると既にこの手法で「はやぶさ」のイオンエンジンによる加速は開始されているようだ。
そしてなんと、このままイオンエンジンの2基同時運転が正常に続行出来れば、当初の予定通り2010年6月の帰還が可能だという。
つまり…
「はやぶさ、完全復活!!」
はやぶさよ…君はなんという…なんという船なんだ!!本当に、奇跡の宇宙船としか言いようがないじゃないか!!

(大塚実さん、実況ありがとうございます!)

不死鳥はいま、火星の近くで力強く羽ばたいているという。
彼の近くには、火星への道半ばで傷付き宇宙に散った彼の姉…火星探査機「のぞみ」が、弟の姿を優しく見守っている筈だ。
そして地球でも、彼の家族「はやぶさチーム」が、そして僕たち、彼を愛する多くの人たちが、心を一つにして宇宙の彼方を往く不死鳥に声援を送っている。

今、僕もまた彼に再び声援を送ろう。
「はやぶさ、帰っておいで!
もう少し、あと少しで、君のふるさと地球だよ!
みんな、君のことを待っているんだよ…!!
…来年6月、ウーメラの凍える砂漠で待ってるからね!!」




   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (  ファイトオオオオオ!
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 川口 /ノ
   ̄TT ̄
             _ _,_     _
            ∠/ ヽ  ノ   .∠/
          ∠∠=|・∀・ |=∠/
        ∠/     ̄¶' ̄ ∠/   いっぱああああああつ!!


       地 球 帰 還 時 の 栄 養 補 給 に
           _     ___     ____ __   __
   | ̄| ! ̄|┌┘└‐P│└PPi  ノ ,r┐ |ヽ、__,ノ/| !  r、 ヽ
    |_|丿  ! 厂|  hヾ l ┌─‐!∠ 、ー'  ,! __ノ | .!  | ) }
    ∠__ノ/___j___,!l、_).!、_ ̄ ̄| ∠__ノ |____ノ |  '‐' _ノ
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「はやぶさチーム」の皆さん、彼を救って下さり本当にありがとうございました。
地球帰還まで彼を宜しくお願いします!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝



11/20 21:30pm追記:落ち着いたところで改めてプレスリリースや松浦さんのL/Dはやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動)等の情報を読み直してみると、今回の復活劇の凄まじさが改めて実感出来た。
イオンエンジン担当の國中先生によって「こんなこともあろうかと」予め考慮されていたという、異なるエンジンのイオン源と中和器を使って運転を行うことを想定した電源回路然り。
折りしも「はやぶさ」が太陽に近付きつつあり、太陽電池の発電容量に余裕が出ていた故に可能となった手法であること然り。
改修工事の予定を遅らせて、ぎりぎりで「臼田さん」での強力な通信運用が行えたこと然り。

そして、気掛かりなことも…
川口先生が「旅行する人が大変になったりするので…」と、「はやぶさ」の地球帰還日についての明言を避けておられる。
ウーメラ砂漠への出迎えを画策している僕はまさにその「旅行する人」な訳で、川口先生はじめJAXAの「はやぶさ運用チーム」の方々を憂慮させてまで、出迎えを決行するつもりはないのだ。
僕はあくまで、「はやぶさ」を静かに出迎えてありがとうと伝えたいだけなので、もし今後、出迎えは控えた方が良いということになれば、自粛するつもりでいる。
迷惑を掛けてまで自分の想いを優先させるのは本末転倒だから。
…でも、許されるならば願わくば、一般の旅行者が任意に入ることの出来るウーメラの町まで出向き、遠くから彼の最後の輝きを見守らせてもらえれば…と思っている(当初から、サンプル回収カプセル降下地点の軍事基地エリアに近付こうなどとは毛頭考えていないのです)。