宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

県北から元気を発信!4Hクラブ員が合同で食育交流会を開催しました。

2011年01月25日 17時34分35秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 県北の4Hクラブ員が1月16日(日),大崎市古川の結婚式場を会場に「県北から発信する若い力を食材に変えてvol.1」を開催しました。
 これは,4Hクラブの活動と,若手後継者が頑張って高品質の食材を生産していることを広く知ってもらうことを目的に,古川地区の4Hクラブ員が中心となって企画し,栗原・美里・登米の4Hクラブ員とともに合同開催したものです。
 当日は,地域の首長をはじめ,行政,栄養士,飲食店業関係者,学校関係者等約70名の参加があり,大盛況の元に交流が行われました。
 クラブ員が生産した30品目の食材を使った料理がビュッフェ形式で提供され,だいこん,にんじん,白菜を提供した瀬峰地区の高橋博文氏と,いちごを提供した若柳地区の小野晃大氏は,食材がムースやテリーヌなどに調理され,おいしいと評価されたことに感激し,クラブ員達は,大きな企画を一つ成功させたことでそれぞれの自信につながった様子でした。
 栗原管内の出席者は,管内でもぜひ企画したいと意欲を燃やしていました。
 今回の取り組みは第一弾であり,次回企画へのステップアップが期待されます。
 普及センターでは今後も後継者の様々な取り組みや情報発信に支援を行っていきます。

いちごを使ったデザート


にんじんのムース等


たくさんの料理



試食

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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栗原農業士会が仙南地方の農業経営を視察

2011年01月25日 17時22分36秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成23年1月13日~14日に栗原農業士会の先進事例視察研修会が開催されました。今年度は研修と交流を兼ねて大河原農業改良普及センター管内の4人の農業士の経営を視察,栗原市の農業士など6名が参加しました。
 はじめの視察先である角田市の渡邉博・京子氏は夫婦と後継者の3人で有限会社渡邉ファームを設立,経産牛62頭の酪農経営を行っています。各自の役割を明確にし,やる気を高めている点が印象に残りました。
 次に視察した丸森町の大内喜一郎氏は中山間地で約20haの大規模水稲経営を実現,きくや西洋野菜のプンタレッラを組み合わせた複合経営を行っています。丸森地域にあった品種を模索しつつ,販売と生産の調和する工夫が感じられました。
 同じく丸森町の根元茂氏は水稲6haにいちご20a,ねぎ30a,トマト50aを組み合わせた複合経営を行っています。複合部門の収益向上をねらって水稲直播栽培を導入,いちごは仲卸と直接取引を行うなど,出口を意識した品種選択,栽培を行っていました。
 最後に昼食を兼ねて,大河原町の株式会社「ヒルズ」が経営する温泉施設と直売館を視察しました。平日にもかかわらず,多くの人でにぎわっており,自社製の豚や地元野菜を使った弁当は,洗練された味付けで大変好評でした。
 栗原地域では生産は農家,販売は農協という意識が強いことから,今日の視察を通してマーケット・インを実践する仙南地域の農業士の姿勢は大いに刺激になったようです。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班  
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144




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たい肥利用促進に向けて研修会を開催

2011年01月25日 15時02分33秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 石巻管内には5か所のたい肥センターがあり,牛糞・豚糞・鶏糞の割合により様々な成分のたい肥が生産されています。この地域有機資源を水稲栽培に利用することで,肥料費を節約できるだけでなく,化学肥料を節減し環境保全につなげることもできます。

 平成23年1月19日,たい肥利用を推進するための研修会を開催し,水稲農家や畜産農家,関係機関の職員など,50名の参加がありました。

 まず,古川農業試験場土壌肥料部の若嶋氏から,たい肥の種類による特徴や,散布時期に応じた施肥量の考え方についての講演がありました。若嶋氏によると,たい肥の全窒素のうち水稲栽培期間中に利用できる窒素の割合(窒素有効化率)はたい肥ごとに異なっており,たい肥の散布量は窒素有効化率に応じて算出するということでした。また,たい肥の施用時期が早すぎると春までに窒素成分の5~10%が流亡してしまうので,やむを得ず年内にたい肥を施用する場合は,流亡により不足する窒素分を多く施肥する必要があるお話がありました。

 続いて普及センターから,たい肥利用により肥料費を節減できるとともに,慣行栽培と同等の収量を得られた事例紹介を行いました。展示ほ農家の方も,肥料費が高騰している中で,たい肥の利用は経営にとっても良いことで,非常に満足しており,今後も利用していきたいということでした。

 また,たい肥の種類による食味への影響や,たい肥成分の確認方法などの質問もあり,たい肥利用への理解がより一層深まり,大変有意義な研修会となりました。

 今後普及センターでは,たい肥の利用をさらに推進するために,2月24日(木)に河北地区において「たい肥散布実演会」を開催し,たい肥の搬送・積み込み・散布の実演を行う予定です。

 

 

石巻農業改良普及センター

先進技術第一班

TEL:0225-95-7612


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