宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

夏期管理の徹底で高品質な果実生産を!~栗原市果樹連絡協議会りんご相互視察検討会~

2013年08月29日 16時07分07秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成25年8月7日(水),栗原市果樹連絡協議会(会長:佐藤常秋,会員43名)は,栗原市高清水福塚を会場に,りんご相互視察検討会を開催しました。(参加者20名)

 当日は宮城県農業・園芸総合研究所の門間豊資上席主任研究員を講師に,例年せん定講習会で供試している樹を見ながら,着果量や果実肥大の状況,肥培管理と樹勢の関わり,間ばつを実施した園地での樹形のあり方,結果枝の取り扱いなどについて説明がありました。特に側枝の本数や結果枝の更新などについては,生産者からいろいろな質問や提案が出され,議論が交わされました。
 また,病害虫の発生状況を確認しながら,各生産者の防除状況の情報交換,それを踏まえた今後の病害虫発生予想についても話がありました。特に今年は7月中旬からの降雨続きで,計画的な防除ができなかった生産者が多く,殺菌剤の効果が切れていると思われることから,生育後半に炭そ病や輪紋病の発生の多発が懸念されるとの話がありました。
 午後からは,これまでの生育状況と今後予想される天候,これからの管理作業のポイントについて説明がありました。特に今年は春の低温による生育の遅れ,4月下旬から7月上旬までの少雨,7月中旬からの大雨等異常天候が続いており,収穫適期の把握や落果防止剤の使用,ハダニ類の早期発見早期防除などの注意喚起がありました。
 さらに,最近の試験研究情報として,「りんごにおけるジョイント栽培」について説明があり,これらについては10月23日に宮城県農業・園芸総合研究所を会場に成果報告会があるとのことで,参加誘導がありました。
 普及センターからは,昨年から実施しているスモモヒメシンクイとヒメボクトウのフェロモントラップ調査の中間結果,土壌分析のすすめ,紋羽病への対応策等について情報提供しました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437       
FAX:0228-22-5795・6144


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丸森町いきいき交流センター大内でとうもろこし祭りを開催!

2013年08月29日 08時48分32秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 8月3日(土),丸森町大内地区の農産物直売所「いきいき交流センター大内」において,「とうもろこし祭り」を開催しました。
 本イベントは,東日本大震災の風評被害の払拭を目的とした消費者交流事業の一環で,直売所の運営者である大内活性化施設管理組合,丸森町,丸森町農業創造センター,宮城県大河原地方振興事務所の共催により開催したものです。イベントには事前の一般募集で応募のあった,管内外の親子連れ等26名の消費者が参加しました。
 イベントでは,最初に生産者のとうもろこし畑において,とうもろこしの栽培についての説明と収穫体験を行いました。収穫体験では,新品種の白いとうもろこし「雪の妖精」を収穫しました。とうもろこしを収穫するのは初めてという参加者がほとんどで,どのとうもろこしがよいか,真剣に選びながら楽しそうに収穫を行っていました。
 とうもろこしの収穫体験後は,近隣のひまわり畑の観賞と摘み取りを行いました。ひまわりは耕作放棄地対策として作付けされたもので,丸森町と姉妹都市交流を行っている北海道の北見市より取り寄せた「りんぞう」という品種が,地域住民の手により約4.3ヘクタール栽培されています。当日はひまわりが最も見頃の時期で,参加者は一面に広がった美しいひまわり畑に歓声を上げながら摘み取っていました。
 その後はいきいき交流センター大内において,直売所の概要と丸森町の名所旧跡,とうもろこしの来歴や品種などについての紹介を行いました。また,畑で穫りたてのとうもろこしを実際に茹でながら,とうもころしのおいしい茹で方について講習したほか,子供たちを中心にポップコーン作り体験も行いました。参加者は,茹でたての新鮮な甘いとうもろこしやポップコーンを,おいしそうにほおばっていました。
 イベント終了後にアンケート調査を行ったところ,参加者からはイベントに対する高い評価が得られました。なかでもとうもろこしの収穫体験とひまわり畑の観賞が好評で,子供連れの参加者からは「子供にとって良い体験となった」という感想が寄せられました。
 また主催者の大内活性化施設管理組合では,今回のような消費者体験型のイベントを初めて開催しましたが,参加者から高い評価を得て手応えを感じた様子でした。組合員からは「開催してよかった」「今後も消費者体験型のイベントに積極的に取り組んでいきたい」といった意見が上がっていました。
 普及センターでは,今後も消費者交流事業等を通じて,管内の農産物直売所の風評被害対策と経営発展支援に継続して取り組んでいきます。


ポップコーン体験に大興奮!!

ひまわり畑に感動!!    


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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