平成27年11月19日，仙台農業改良普及センター主催で「仙台農業創生塾第２回研修会」を開催しました。震災後に組織化された農業生産法人等や関係機関含めて約30名が参加し，組織全体のスキルアップと優秀な人材の確保・定着に向けた課題解決について学びました。
北海道を中心に経営支援業務を展開している株式会社オーレンス総合経営の農業経営アドバイザー 川本 晃氏から，「働き手が集まる魅力ある組織づくり」と題して講演いただき，さらに，株式会社マイナビの名取洋平氏による「人材の確保・定着を目指すための経営ビジョン策定」についてのグループワークを実施しました。
講演では，社会保険等の適用や就業規則の整備等の労働環境を整えることが経営の安定化につながり，雇用者が安心して，希望を持って従事できるような仕組みづくりを進めることが大事であるというお話をいただきました。また，就業定着率を高めるには，定例会等でみんなで話し合い，事業の方向性への理解を促すことが有効であるという助言や北海道の事例紹介等がありました。
グループワークでは，「人材確保に向け経営者の視点，課題をいかにして雇用者に伝えるか」というテーマの言い換えトレーニングを行い，グループごとに活発な意見交換が行われました。職場環境をよくするためには，コミュニケーション＝経営者の「想い」を雇用者に伝え続けていくこと，言葉に出して，さらに記して見えるようにすることが大事であるということを，実習を通して体感できました。
普及センターでは「仙台農業創生塾」の開催を通じて，担い手組織経営体の経営管理能力の向上を図り，被災地域の農業の復興を支援していきます。
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