平成27年12月2日(水)に蔵王町土地改良農地集積推進委員会が主催する視察研修会が行われました。蔵王町円田2期地区は,基盤整備事業の一環として農地集積事業に取り組み着実に集積を図ってきました。今後,担い手の高齢化に伴う後継者確保育成が課題となっており,地域農業の維持・発展には地域ぐるみの集落営農組織,法人化への検討が必要となっていることから,新たな農業経営体として法人を設立した栗原市の2つの農事組合法人を視察しました。
はじめに訪問した農事組合法人大江北は,集落営農組織から平成27年10月にぐるみ型として設立した農事組合法人であり,代表理事からは,法人の概要,法人設立までの経緯,苦労した点,法人化して良かった点について,わかりやすく,詳しく説明をいただきました。また,「めだか」が育つ環境(田んぼ)から生産されたお米を登録商標「栗原めだかっこ米」として販売するなど収益向上への取り組みについても説明があり,参加者から参考にしたいとの意見が出されていました。
次に訪問した農事組合法人iファーム(アイファーム)は平成27年12月に設立したオペレータ型の農事組合法人であり,代表理事からは,法人化の必要性,法人化により役員(組織の構成員)の意識,行動が大きく変化するなどの法人化のメリットについて説明をいただきました。また,法人の機械格納庫にあった大型コンバイン,大型トラクターの導入経緯について,代表理事からは個人では導入できないが,法人設立により各種事業を活用できたことは法人化のメリットのひとつであるとの説明がありました。
視察研修会の参加者からは,今後2~3年以内に地域農業の担い手のあり方について,真剣に検討する時期をむかえる。今回の視察研修会は大変参考となる内容であり,これからの地域内での検討に活かしていきたいとの意見が出されました。
普及センターでは,今後も地域農業の発展への支援を行っていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
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