宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

蔵王町土地改良区農地集積視察研修会が開催されました

2015年12月15日 16時39分55秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成27年12月2日(水)に蔵王町土地改良農地集積推進委員会が主催する視察研修会が行われました。蔵王町円田2期地区は,基盤整備事業の一環として農地集積事業に取り組み着実に集積を図ってきました。今後,担い手の高齢化に伴う後継者確保育成が課題となっており,地域農業の維持・発展には地域ぐるみの集落営農組織,法人化への検討が必要となっていることから,新たな農業経営体として法人を設立した栗原市の2つの農事組合法人を視察しました。

はじめに訪問した農事組合法人大江北は,集落営農組織から平成27年10月にぐるみ型として設立した農事組合法人であり,代表理事からは,法人の概要,法人設立までの経緯,苦労した点,法人化して良かった点について,わかりやすく,詳しく説明をいただきました。また,「めだか」が育つ環境(田んぼ)から生産されたお米を登録商標「栗原めだかっこ米」として販売するなど収益向上への取り組みについても説明があり,参加者から参考にしたいとの意見が出されていました。

次に訪問した農事組合法人iファーム(アイファーム)は平成27年12月に設立したオペレータ型の農事組合法人であり,代表理事からは,法人化の必要性,法人化により役員(組織の構成員)の意識,行動が大きく変化するなどの法人化のメリットについて説明をいただきました。また,法人の機械格納庫にあった大型コンバイン,大型トラクターの導入経緯について,代表理事からは個人では導入できないが,法人設立により各種事業を活用できたことは法人化のメリットのひとつであるとの説明がありました。

視察研修会の参加者からは,今後2~3年以内に地域農業の担い手のあり方について,真剣に検討する時期をむかえる。今回の視察研修会は大変参考となる内容であり,これからの地域内での検討に活かしていきたいとの意見が出されました。

普及センターでは,今後も地域農業の発展への支援を行っていきます。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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蔵王山噴火を想定した農業技術対策策定のための部内WG土壌調査研修会を開催

2015年12月15日 16時36分38秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 平成27年11月11日(水)に蔵王町円田地区の水田ほ場において「蔵王山噴火を想定した農業技術対策策定のための部内WG(ワーキンググループ)土壌調査研修会」を開催しました。

 この部内WG(ワーキンググループ)は,本県の蔵王山において,平成27年4月13日に噴火警報(火口周辺)(※平成27年6月16日噴火警報解除)が発表されたことから,大河原地方振興事務所農業振興部内に蔵王山を想定した農業技術対策を策定するために平成27年4月27日に設置しました。

これまで,部内WG(ワーキンググループ)の活動としては,火山噴火を想定した降灰対策に関する技術資料の作成(平成27年8月),平成27年9月に鹿児島県の農業専門普及指導員を講師に招き降灰対策に関する研修会を開催するなど火山噴火による降灰対策技術に関する知識・技術習得を行ってきました。

今回の土壌調査研修会は,降灰した場合の土壌への影響を確認するために現状のほ場の土壌状況を把握する目的で実施したものです。また,普及指導員の土壌調査に関する能力の向上も併せて行いました。

研修会当日は普及指導員12名が参加,土壌調査方法について説明後,水田ほ場での土壌断面調査及び検土杖による土層の調査を行いました。

参加者の中には,ほ場における土壌調査を初めて経験する普及指導員もおり,真剣に取り組む姿が印象的でした。

今後,数カ所のほ場の土壌調査を行い現時点の土壌状況を把握する予定です。

 

調査方法の説明

 

 

断面調査の様子

 

検土杖による土層調査

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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高校生向けみやぎ農業未来塾を開催しました!

2015年12月15日 14時14分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 12月2日,本吉響高校農業クラブ3年生20名を対象として,本吉地区みやぎ農業未来塾を開催しました。目的は地域農業の現場を高校生に見てもらうことで農業への関心を高め,最終的に新規就農者増につなげることです。
 まず,本吉響高校卒業生であるいちご生産者のほ場を視察し,いちご栽培の概要や新技術などを説明しました。次に,意見交換会を開催し,普及センターから地域農業の現状や4Hクラブについて説明しました。
 生徒からも「地域の主要品目は何か」,「震災後は農業産出額が減少しているが,これから増加する見込みはあるか」など,様々な質問が出され,活発な意見交換ができました。
 普及センターは,今後も定期的な視察研修などを通じ,地域の高校生へ情報提供する機会を設けていく予定です。


 <連絡先>
 宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
 0226-29-6044

   

 


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