宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

組織のルールづくりへの取組 ~(農)玉浦南部生産組合~

2015年12月14日 17時03分55秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 農事組合法人「玉浦南部生産組合」(代表 高橋英男氏)では、「法人の理念づくり」と「職場のルールづくり」が行われ、それに基づく具体的な取組が始まっています。

 震災を契機に岩沼市蒲崎地区に設立された玉浦南部生産組合では、設立2年が経過し、今後の活動を反映した中長期的な計画策定や組織体制の見直しが必要であるという話が5月の役員会でありました。そこでみやぎ産業振興機構の「アグリビジネスステージアップ支援事業」を活用し、6回に渡り中小企業診断士の本田茂氏を講師に招き、組合の話し合いをサポートしてきました。すべての構成員から意見を出してもらうため、ブレーンストーミングとKJ法等を用いてことで、はじめは戸惑っていた構成員も回を重ねるごとに意見を話すようになり、より深い話し合いとなりました。

 この話し合いの結果、「居心地のよい皆が笑顔で働ける場所」という法人の理念が決定されました。本田先生からはその理念を実現するためには、ミーティングの機会を増やすとともに,具体的な組織のルールづくりに取り組むことが必要であるとアドバイスを得ました。

その結果、毎朝の朝礼を実施するとともに,部門長を中心としたスケジュールの作成と検討が行われるようになり,構成員相互によるコミュニケーションを密に取るための体制整備が進んでいます。

今後は,現在のルールが定着し,更に円滑な組織運営が達成できよう,普及センターでは、支援を続けていきます。

〈連絡先〉

宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班

TEL:0223-34-1141  FAX:0223-34-1143


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「くりはらのりんご祭り」を開催

2015年12月14日 15時33分44秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 11月27日(金)に栗原合同庁舎で,栗原市果樹連絡協議会による「くりはらのりんご祭り」が開催されました。
 栗原産りんごのPRを目的にりんごの即売会を行うもので,毎年,主力品種の「ふじ」が収穫される11月下旬に行っています。当日は天候に恵まれ,多くの方々に「ふじ」と「王林」を買い求めていただきました。栗原は秋口からの昼夜の気温差が大きいためりんごの着色が良く,糖度の高いものができます。さらに,樹上で完熟させるためとてもおいしいりんごとなります。用意した400袋(1袋1.5kg)は完売となり,「ふじ」を購入した方からは,どれもいっぱい蜜が入っており甘くておいしいとの評判でした。りんご祭りではさらに購入したい方のために,生産者の連絡先や市内生産地を記した生産者マップと,くりはらりんごの特徴を紹介するパンフレットを配布し,りんごをPRしました。
 また,りんご祭りに合わせ栗原4Hクラブがササニシキの新米試食会を行い,消費者の声を集めるためアンケート調査を行いました。
 普及センターでは今後も栗原市果樹連絡協議会の活動を支援していきます。

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-6144


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(農)いかずちが県内初の水稲種子生産組合の法人化事例を発表

2015年12月14日 13時22分38秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成27年12月9日,安全で安心できる農産物を生産する上で基本となる優良種子安定生産を目的として開催された主要農作物種子生産技術向上研修会において,加美町の「農事組合法人いかずち」の畠山代表理事より,水稲採種組合が法人化した県内初の事例発表がありました。
  法人化に至った経過として,①近年,ばか苗病の発生が問題視され,その対応に多くの労力がかかるようになってきたこと,②個人所有の農業機械更新時の負担が増してきたことなどから法人化の機運が高まりました。また,関係機関からの支援を受けながら,約3年間にわたる検討会や勉強会を開催し,法人化することができたと説明がありました。今年度,農地中間管理事業を活用して地区内農地の8割以上を法人に集積し,それに伴い活用できる地域集積協力金による新たな設備投資を行い,水稲種子の生産体制強化を図ることにしています。
本事例は,県内の種子生産組合における今後の運営力強化に向けて大いに参考になったものと考えます。
 普及センターでは,引き続き優良種子の安定生産及び経営体の経営力強化に向けた支援を行ってまいります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石巻4Hクラブ県内視察研修会を開催しました

2015年12月14日 11時09分40秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 石巻地区4Hクラブ連絡協議会(会長:庄司正博,会員数:18名)は,日頃の直売活動の発展に資するため,平成27年12月8日に県内視察研修会として,岩沼市の「フーズガーデン玉浦食彩館」,名取市にある「宮城県農業・園芸総合研究所」を視察しました。
 フーズガーデン玉浦は産直とスーパーマーケットとの融合した新しいスタイルのお店として,東日本大震災に伴う集団移転先である玉浦西地区に今年夏オープンしました。地元の農産物や海産物を扱う産直コーナーが充実しており,近郊の農家が生産した新鮮な野菜や果物など豊富な品揃えでした。また,飲食コーナーも併設しており,地元の食材を使った海鮮丼やジェラートも取り揃えていました。
 農業・園芸総合研究所では,園芸栽培部の果樹ほ場やバイオテクノロジー開発部の野菜ほ場等を視察しました。果樹ほ場では,花材としてのクラブアップル,果樹ジョイント栽培法や宮城県での果樹栽培のメリット等について説明を受け,シャインマスカットやリンゴの試食もさせていただきました。昨年も当研修所を視察しており,その時のシャインマスカットのおいしさに刺激を受け,視察後に苗木を植栽したクラブ員もいます。今後の本格的な生産を見据え,短梢せん定方法等について詳細な指導を受けました。
 普及センターでは関係機関と連携して,若手農業者や新規就農者への支援等を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。


 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする