宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

北浦梨 せん定等研修会の開催

2015年12月21日 18時20分48秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 美里町では北浦地区を中心にして大正時代に本格的な梨栽培がはじまり,「北浦梨」という名前で県内の梨産地の1つとして知られています。現在,JAみどりの北浦梨部会員は約50名で栽培面積は約10haです。

 平成27年12月15日,美里町北浦地区の梨農園においてJAみどりの北浦梨部会主催の,せん定講習会が開催されました。宮城県農業・園芸総合研究所門間上席主任研究員を講師に招き,通常のせん定方法に加えて,全国的に課題となっている樹勢回復のためのせん定方法や土壌管理の方法について,実演をしていただきながら学びました。また,普及センター職員が講師となって,今年度の調査結果に基づいた病害虫防除対策の指導や土作り実証ほ調査(H25~27)結果の講義を行いました。約40名参加者が出席し質問も活発に行われ,熱心にメモをとる姿も見られました。

 研修会終了後,希望者を募り,梨の省力化新技術である「ジョイント栽培」の勉強会を開催しました。この技術に関心のある10名の生産者が参加し,次年度に県内で初めて収穫が始まる「ジョイント栽培」導入者のほ場での生育状況やこの時期の管理方法について学びました。

 今年度,普及センターでは,生育状況に応じた管理の技術支援を実施し北浦梨による地域振興を支援します。

  <問い合わせ先>美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


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地下鉄東西線荒井駅前に,農家レストラン「もろやファームキッチン」がオープン!!

2015年12月21日 16時22分56秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 15年前のオープン以来,自家栽培のお米,野菜をふんだんに使い,旬にもとことんこだわった料理で人気の「農家レストランもろや」が,仙台市地下鉄東西線開業と同時に,12月6日荒井駅前に「もろやファームキッチン」としてリューアルオープンしました。
ナチュラルカラーを基調とし,大きな窓により採光豊かな店内は,開放感あふれる明るい雰囲気の中,席数も増え全席テーブル席となりました。
 もちろん「畑の一年を伝えるれすとらん」のコンセプトはそのままに,これまで同様「もろや」の畑から届く野菜をふんだんに使って,農家の食卓にのぼる日々の献立を中心とした季節感溢れるお料理の数々を楽しむことができます。
旬の野菜のおいしさを多くの方に味わってもらいたいと,予約がなくても食べられるメニューが新たに加わった他,週末にはディナー営業も始まり,人気のランチメニューを夜でも楽しむ事ができるようになりました。さらには,訪れるお客様に,家庭の食卓でも「旬を楽しみ風土を感じる食事」をとテイクアウト用のお惣菜も用意する予定です。数々の新たな取り組みをスタートさせたもろやファーム株式会社。いよいよ「もろや第二章」が幕をあけました。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-2439
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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JAみやぎ登米なす部会の総合検討会が開催されました

2015年12月21日 14時53分15秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成27年12月15日にJAみやぎ登米なす部会の総合検討会が開催されました。およそ20名の部会員が参加し,平成27年産なすの生育経過,販売実績等について検討されました。
 今年は,7月下旬から8月上旬にかけての高温による樹勢低下・土壌病害の発生,8月中旬以降の寡照により,8月から9月の収穫量が前年同月と比べ6割程度に減少しました。特に,高温による樹勢低下・土壌病害の影響が大きかったことから,当日出席した関係機関からは,高温期の栽培管理方法,土壌病害の防除対策等に関する指導・情報提供がありました。普及センターからは,今年試作した「あのみのり2号」の生育特性,夏場の高温対策について情報提供を行いました。
 登米市のなす栽培は,県内第2位の生産量を誇り,JAみやぎ登米なす部会では講習会や現地検討会を定期的に開催し,栽培技術の向上を図っています。普及センターでは,関係機関と連携しながら,良品・多収生産に向けた支援を引き続き行っていきます。

 

〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-6127
  FAX:0220-22-7522


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丸森町でぶどうと柿の剪定講習会が行われました

2015年12月21日 13時43分46秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 12月17日に丸森町農業創造センターがぶどうと柿の剪定講習会を開催しました。
 ぶどうの講習会では,ハウスで栽培されている品種「藤稔」を長梢剪定という仕立て型で普及センター職員が剪定実演しました。剪定では枝が混みすぎないように一定の間隔で枝を棚面に配置する,果実を成らせる枝は丸く節間が詰まったところで切除する(切り返す)などがポイントになります。


ぶどうは枝の配置が重要

 また,午後に行われた柿の講習会では,丸森町で昔から栽培されている在来甘柿(不完全甘柿の一種)の剪定実演を行いました。柿の場合は果実が大きくなると枝が下がってくるので,下がったときの果実が付いている位置を予想しながら枝を切ることになります。しかし,猪が出没する当地域では枝を下げすぎると食害を受けるので,収量が見込める枝を多く切除しなければならないことが問題となりました。


収量は減っても,猪の食害を防ぐために枝を高く残す

 大部分の参加者はぶどうの講習会にも出席していたこともあり,「ぶどうより立体的な柿の剪定の方が頭を使う」,「果実の着き方が異なり,柿は枝先端の切除には注意したい」といった感想がありました。
 普及センターでは引き続き果樹の栽培技術の向上支援を行っていきます。

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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「仙台小ねぎ」 ~高品質の鍵は現地検討会にあり~

2015年12月21日 09時17分59秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 「仙台小ねぎ」はJAみどりの管内で最も販売金額の多い品目であり,平成26年は4億を超える売上がありました。小ねぎ部会は,定期的に現地検討会を実施し技術の研鑽に努めており,全国の主産地の北限でありながら高品質の小ねぎ生産を実現しています。
 去る12月5日に今年最後の現地検討会が開催されました。参加者の中には,後継者や新規参入者の姿も見られ,試作品種や資材試験の状況について,熱心に意見交換が行われました。
 検討会が行われた生産者のハウスでは,普及センターと協力して肥料試験を実施しており,今回,部会員の方々から実際の生育状況を踏まえた有意義な意見を頂きました。初期の肥効は緩いものの,生育後半に葉色が乗ってくることが好印象との感想でした。
 今年は特に気象変動による影響や微小害虫の発生増加などが懸念される年でしたが,生産者の努力により昨年を超える売上が見込まれています。普及センターでは,今後も高品質な「仙台小ねぎ」ブランドの更なる向上を支援していきます。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班
    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


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