宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

農林水産大臣賞受賞で花き生産者の意欲向上

2015年12月10日 10時17分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 10月16日に開催された宮城県花き品評会で柴田町の須藤博氏がトルコギキョウで農林水産大臣賞を受賞したことを祝うため,平成27年12月8日(火)に大河原町「ララさくら」において「平成27年度宮城県花き品評会受賞祝賀会」が開催されました。

 祝賀会へは,柴田町長,(株)仙花社長,みやぎ仙南農協組合長,JAみやぎ仙南花卉部会長,普及センター所長ほか管内の花き生産者等約40名が集まり,受賞を祝いました。

 今回の受賞により,低迷していた花き生産への意欲が高まり,参加した生産者からは自分も良品生産に向けて頑張りたい,来年も農林水産大臣賞を狙って頑張るといった前向きな言葉が数多く聞かれました。

 普及センターでは,今後も仙南花きの品質向上のための支援を継続していきます。

  
   祝賀会      受賞したトルコギキョウ

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小牛田乾田直播栽培研究会で平成27年度実績検討会を開催

2015年12月10日 09時06分23秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 12月8日,松島町のホテル「大観荘」において,小牛田乾田直播栽培研究会の実績検討会が開催されました。本研究会は平成18年に設立され、現在会員は12名で、毎年現地検討会や実績検討会、視察研修等、積極的に活動を行っています。当日は会員9名の他,JAみどりの,片倉コープケミカル,美里農業改良普及センターの担当者12名が出席しました。

 今年の収量は10a当たり概ね8俵から8俵半と昨年に比べて1俵程度減収しました。ただし,屑米が1俵程度あることから8月中旬以降の日照不足により登熟が不良になったことが減収の主な要因であると総括しました。一方,出穂期が8月3日と他の会員に比べて1週間以上早かった会員は10a当たり9俵半の収量を上げており,出穂期を早める方法について意見を交換しました。十分浸種し,催芽したこと,播種深度が浅いことが要因と見られることから次年度詳しく調査していくことにしました。

 普及センターからは今年実施したイネツトムシの粘着板トラップによる発生予察,防除試験の結果を報告しました。特に薬剤試験に用いたディアナSCは老齢幼虫主体の状況での薬剤散布にもかかわらず,高い防除効果が得られたことから,必ずしも発生予察に頼らず,イネツトムシの多発を確認してからでも防除が間に合うとことを確認しました。

 また,本研究会が開発に関わった水稲乾田直播専用肥料「乾田直播一発20」(N20%-P10%―K10%)の本格的な使用が可能になったことがメーカー担当者より報告されました。本肥料は窒素全量を被覆肥料とした資材で,今年の試験成績では10a当たり40kgの基肥一発施用で収量520kg,くず米87kgとなりました。登熟期間の天候に恵まれれば昨年並み(9俵半)の収量が期待できる生育であったこと,慣行の施肥体系に比べて収量が上回ったことから,今後普及が期待されます。

 次年度の研究会活動は生育促進方法と多収品種の収量向上をねらった施肥体系の重点に検討していくことになりました。普及センターでは、今後も同研究会の活動を支援することで,管内の乾田直播栽培面積の拡大を図っていきます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする