水稲の乾田直播栽培技術に興味のある担い手を対象に乾田直播栽培講習会を令和7年1月17日に開催しました。
仙台農業改良普及センターでは、令和6年度から黒川地域で水稲乾田直播栽培に取り組む農業法人を対象に、水稲の安定生産と面積拡大に向けた支援を行うプロジェクト課題を実施しています。今回の講習会では、プロジェクト課題の対象5法人を含めた生産者約80名が参加しました。
普及センターから乾田直播栽培導入による作業の省力化等について、情報提供を行い、農研機構東北農業研究センターの屋比久研究員から、栽培管理のポイントである砕土率の確保や播種後鎮圧、除草剤散布のタイミング等、基本技術について講義していただきました。また、取組法人の事例紹介では、「移植栽培と同等の収量となった。育苗管理がなく、作業時間が短縮できるため、大面積で取り組めた。マニュアルに従った除草が重要だと思う。」という話などがありました。
プロジェクト課題の対象5法人は、省力化の効果が高いことを実感し、来年度から面積を拡大していきたいと意欲を示していました。参加者からは、雑草防除や近年の高温への対策等についての質問が出ており、関心が高まっている様子でした。
普及センターでは、今後も管内の水稲乾田直播栽培の技術定着と面積拡大に向けて、生産者を支援してまいります。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
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