宮城県育成品種の「にこにこベリー」の栽培技術向上のため,にこにこベリー栽培展示ほ担当農家等及び普及員を対象としたセミナーがWeb会議方式で開催されました。
はじめに,宮城県農業・園芸総合研究所の職員より,Webカメラを設置している県内4つの展示ほの12月上旬から1月上旬にかけて7日おきの画像データが示され,それぞれの頂花房や腋花房の開花状況や,草高の違いにより生育ステージが一目でわかることが紹介されました。また,厳寒期の「にこにこベリー」の栽培管理のポイントとして,令和3年12月中旬までは気温が高く推移したが,12月下旬から令和4年1月にかけては気温が低く推移していること,2月は,平均気温は低いが日射量は9月並みになり,日長時間は11時間となることで10月と同程度になることが説明されました。そのため,2月4日の立春以降は温度管理の切り替え時期となり,草の姿を見て,電照時間を加減して欲しいとのことでした。
各地域からの情報交換では,4か所の展示ほ管轄の普及センター及び担当農家より過去1ヶ月のウイークリーレポートを活用した栽培管理の紹介がおこなわれ,燃油が高騰していることから,最低温度を下げる管理をしている農家もあれば,十分加温して収量を確保しようとする農家も見られました。
参加した法人のいちご担当からは,他生産者の温度管理や草姿を一度に確認することができ有意義であったと感想をいただいきました。
今後もにこにこベリーの栽培技術向上に取り組んでいきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999