美里農業改良普及センター管内では,ねぎ栽培に取り組む若手農業者が増えてきていますが,地域が点在しており,情報交換の場が限られていました。また作型も,夏から秋の出荷がほとんどで,市場単価が低く出荷時期も集中することから,作期の拡大が課題となっています。
そこで,11月15日に農業・園芸総合研究所を会場として,新しい作型の知識習得や交流を目的とした研修会を開催しました。
初めに,野菜部露地野菜チームの鹿野上席主任研究員より,「宮城県における夏播き秋定植による長ネギ5~6月どり栽培」をテーマに,通常は端境期である5~6月に出荷が可能となる技術について情報提供がありました。
続いて,参加者それぞれが,自分の経営概要と栽培で課題になっていることなどを中心に情報交換を行いました。排水対策など共通する課題もあり,研究員よりアドバイスをいただきながら活発な意見交換が行われました。
最後に,研究所内の5月出荷のねぎ試験ほ場で実際の生育状況を確認し,品種や栽培について多くの質問が出されました。
普及センターでは,今後も若手農業者のスキルアップや交流を促進し,早期の経営安定を支援します。
<連絡先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225