令和6年2月8日に開催した「農業経営の持続性確保に向けた研修会」では、有限会社氏家農場(涌谷町)の代表取締役氏家靖裕氏、すずき労務経営コンサルタンツ代表鈴木大輔氏(中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士)を講師として迎え、それぞれ先進法人の経営者、専門家として御講演いただきました。研修会には、管内の生産者19名が参加しました。
氏家氏からは、経営発展に向けた取り組みとして、HACCPに基づく管理、GAP認証の取得、農福連携や技能実習生の受け入れに加え、経営理念の明確化と共有、承継の時期をすでに念頭に置きながら経営を行っていることなどを紹介いただきました。生産から社内体制に至る総合的な取り組みを行いながら経営発展を実現している先進事例に、参加者は興味津々に聞き入っていました。
鈴木氏からは、事業承継の形態とそれぞれの特徴、必要な準備期間や留意点について法人だけでなく、営農組合等の場合についても触れながら、わかりやすく御説明いただきました。
参加者からも好評をいただき、2つの御講演をとおし、承継に際して、経営理念や中長期的な準備が重要であることへの理解が深まったようでした。
円滑な事業承継には、早めに準備を行うことが大切です。「元気だからまだ早い」ではなく「元気だからこそ早め」に承継を考えてみませんか。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606