宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

震災後,管内初の土地利用型法人が立ち上がります!

2013年02月21日 10時15分51秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年2月10日,岩沼市において「農事組合法人玉浦南部生産組合」の設立総会が,普及センター所長,JA名取岩沼農業協同組合長等出席の中,開催されました。
 当組合は寺島蒲崎地区の15名が構成員となり,法人として農地の権利を取得し,当面は水稲と転作作物の農業経営に取り組んでいく予定です。
 発起人を代表して森副組合長は,あいさつの中で「復旧した農地を未来まで守るため,組合を結成することにした。数年のうちに法人経営を軌道に乗せ,次の世代に経営を移譲できるよう発展させたい」と決意を述べられました。
 関係機関からは「震災により農業は甚大な被害を受けたが,当組合がモデルとなって,震災前以上に農業を発展させてほしい」とエールが送られました。
 議題についてはいくつかの質問はあったものの,反対意見はなく,滞りなく承認されました。
 この後,登記を行い,本年春の水稲から法人の活動を開始する計画です。
 普及センターでは,関係機関と連携し,法人等の体制整備を支援していきます。

(連絡先)亘理農業改良普及センター 0223-34-1141

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安全・安心なころ柿産地のため柿除染対策研修会を開催

2013年02月20日 15時31分30秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 干し柿は仙南地域で1億5千万円を売り上げる特産品であり,「ころ柿」として県内外に販売されています。福島第一原子力発電所の事故の影響を受け,昨年4月からは基準値が100ベクレル/kgに引き下げられたことから,当地域では高圧洗浄機等による柿の木の除染を徹底してきました。
 しかし,乾燥加工により放射性物質の濃度が高くなることが心配されることから,去る2月13日丸森町耕野で柿除染対策修会を開催しました。
 普及センターが宮城県農業・園芸研究所と連携して実施した「柿の放射性物質の調査」の結果,生柿と枝の放射性物質濃度に相関があり,原発事故にさらされた3年以上前の中~小枝の樹皮に付着した放射性物質が徐々に吸収・移行されていると考えられ,昨年除染し残した枝の処理を徹底するよう指導しました。
 その後研修場所を現地に移動し,重なった枝を解消し不要な枝を減らすよう指導しながら剪定し,3年以上前の中~小枝の高圧洗浄機による除染を実演しました。
 当日は60名が参加し,栽培者の関心の高さが見られました。また,更に放射性物質を心配するする声もきかれ,普及センターでは今後も他機関と連携しながら調査を続けていきます。

連絡先〉大河原農業改良普及センター 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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酪農講演会が開催される

2013年02月19日 15時33分57秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
乳牛の周産期病は日常的に発生している疾病です,高泌乳牛では分娩前後にケトーシス, 脂肪肝,乳熱などの周産期病が多発するため,その予防が重要なテーマとなってます。 
 特に高泌乳牛が周産期病にかかると治療に要する経費やその後の乳量低下だけでなく, 最悪の場合には淘汰が必要になり,酪農家にとっては経済的損失が大きくなります。当普及センターでは去る1月29日に管内酪農家を対象に「周産期病対策」と題して講演会を開催しました。講師は長年臨床に携わっている県南家畜診療センターの川名獣医師が務め,周産期病の基本,発生のメカニズムや予防対策等を分かりやすく解説。出席者は皆真剣に聞き入っていたようで,会場からは「改めて周産期病について再認識できた」「分かりやすかった」との声もあり,有意義な講演会となりました。 
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第1班 
      TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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「栗原地域農産物直売所意見交換会」を開催しました

2013年02月18日 16時20分46秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
栗原市内には,大小さまざまな農産物直売所が23ヶ所あり,それぞれ特徴ある経営を行っています。東日本大震災以降,栗原市内において放射性物質汚染による農産物出荷の規制や自粛の事例が発生したことから,農産物直売所では放射性物質汚染及びその風評被害により,来客数や販売額の減少がみられます。こうした厳しい状況からの早期脱却と更なる業績向上を支援するため,農業振興部主催の意見交換会を開催しました。
 当日は,管内の主な農産物直売所10組織と,関係機関の合わせて17名が出席しました。
はじめに,当所から農産物直売所の調査データ等をもとに管内直売所の概況を説明しながら,直売所間の競争と協力により,地域を盛り上げていく必要性を呼びかけました。次に,地方振興部より,4月から開催される「デスティネーションキャンペーン」の情報提供がありました。
 今回のように直売所のみを対象にした意見交換会は初めてということで,意見交換では,参加者の自己紹介とそれぞれの直売所の課題を話してもらいました。その後,「インターネットを活用したい」といった個々の直売所に係る話題のほか,「栗原のお土産品やB級グルメが必要」など,栗原を盛り上げていくための話題も出され,活発な意見交換会となりました。
次回開催の要望もあったことから,山菜類が出始める前の3月に2回目の意見交換会を開催する予定です。




<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班   
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144

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「きゅうりホモプシス根腐病」防除対策研修会を開催

2013年02月18日 16時07分37秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 1月17日,平成24年度大河原地域園芸振興セミナー「きゅうりホモプシス根腐病防除対策研修会」を,大河原地方振興事務所農業振興部とJAみやぎ仙南の共催により開催しました。
 研修会には管内外のきゅうり生産者25名,関係機関20名が出席し,東京農業大学応用生物科学部の後藤逸男教授と(独)農研機構東北農業研究センターの永坂厚主任研究員からご講演をいただきました。
 後藤教授からは「土壌病害から見直す土づくり」と題し,土壌の肥沃度やpHが土壌病害の発生に及ぼす影響や,転炉スラグ(てんろ石灰)で土壌pHを矯正することによる土壌病害抑制効果などについての説明がありました。また永坂主任研究員からは「きゅうりホモプシス根腐病の見分け方と防除対策について」と題し,ホモプシス根腐病の発生生態,きゅうりの地上部や根の症状からの判定方法,防除技術などについてわかりやすい解説がありました。その他,大河原農業改良普及センターより,管内のきゅうりホモプシス根腐病の発生状況について情報提供を行いました。参加者は熱心に講演に耳を傾けており,研修会終了後は「勉強になった」との感想や,土壌診断の依頼が寄せられました。
 大河原管内では,平成22年度に施設きゅうりでホモプシス根腐病が初確認されています。その後,平成24年度には露地きゅうりでもホモプシス根腐病が確認され,露地での発生は県内初確認となっております。普及センターでは,きゅうりの安定生産・出荷に向け,ホモプシス根腐病の防除指導に継続して取り組んでいきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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ブロッコリーの生産拡大を目指して

2013年02月18日 15時56分31秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 1月29日,JAみやぎ仙南丸森地区ブロッコリー部会の平成24年度総会,及び栽培講習会が開催されました。
 丸森地区ブロッコリー部会は,生産者の増加に伴い平成24年8月に部会員43名で新たに設立され,今回が初の総会となりました。平成24年度は秋まき栽培約7haに取り組み,主に仙台市場とみやぎ生協に出荷を行い,出荷量は約22トン,販売金額は9,295千円でした。
 平成24年の秋まきブロッコリーは,夏季の極端な高温と降水量不足により,定植後の活着と初期生育が非常に不良でした。その後11月以降は厳冬となり,11月~12月に出荷を予定していた中晩生種は出蕾と花蕾肥大が遅れ,予定していた時期に出荷ができませんでした。また,ハスモンヨトウやアオムシをはじめとしたチョウ目害虫の被害が例年より多く,出荷量や品質低下の原因となり,出荷量と販売金額の目標を達成することができませんでした。
 そのため部会では,平成25年度は定植時期や品種構成を再考するとともに,害虫対策に重点的に取り組んでいくこととしています。また春まき栽培への取り組みや,セル苗移植機の導入により,作付面積及び出荷量の拡大を図り,平成25年度は10ha以上の作付けを目指しています。
 普及センターでは,栽培講習会や現地検討会,現地巡回指導等を通じて,ブロッコリーの安定生産・出荷支援に重点的に取り組んでいきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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農業の原点に立ち返る~第15回瀬峰地区循環型農業推進会議開催~

2013年02月18日 13時38分35秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
平成25年1月30日に認定農業者,関係機関職員等約40名が参加して,第15回瀬峰地区循環型農業推進会議(瀬峰農場)が開催されました。
 本会議は,農業者の代表30名で構成し,推進研修会や情報交換会を開催しながら,それらの成果をそれぞれの団体の活動内容に反映させています。平成23年度には耕畜連携の取り組みが評価され,第40回日本農業賞集団の部大賞を受賞しました。
 今年度の推進会議においては,「農業の原点に立ち返り,生産技術の向上に取り組む」がテーマでした。異常気象下でも米の品質を維持する栽培技術,受注生産を目指した販売戦略,野菜・畜産部門の振興戦略など,米のみでなく農産物全般にわたる「瀬峰農場ブランド」の確立へ向けて,基本となる「土づくり」を進めることを確認するとともに,高温下での栽培技術について話し合いました。
 稲作では,高温対策として,ケイ酸質資材の投入を進めることになりました。また,園芸部門では高温下でも生産量が安定し,評価の高い「ねぎ」,「スナックえんどう」の生産を拡大するとともに,主要作目の「かぼちゃ」,「ミニトマト」においては,生産量の変動が大きいことから,作り方を見直すことにしました。
 会議終了後には,普及センター職員を講師に水稲新品種「つや姫」の品質と食味を高める栽培方法について研修しました。瀬峰地区の「つや姫」は評価が高く,更なる作付拡大を目指しています。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター  地域農業班 
           TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144

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平成25年度なし防除基準説明会

2013年02月15日 17時09分15秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 仙台市の北東に位置する利府町では,古くから日本なし栽培が盛んで,生産者数90名で30haほどの栽培面積があります。通称「利府梨」として知られ,秋には県道8号線(通称利府街道)沿いに多くの直売所が並びます。
 JA仙台利府地区梨部会では,昨年12月に役員,JA仙台の営農指導員,普及センター職員により平成25年度の防除基準の検討を行い,昨年発生が多かったカメムシ類や黒星病対策を強化した改正を行いました。
JA,普及センターで厳重なチェックを行い,間違いのないことを確認した後,1月29日から2月1日までの4日間にわたり,部会員を対象とした説明会を実施しました。
 当日は普及センター職員を講師に以下の内容について講習を行いました。
 ・農薬使用基準の遵守
 ・平成24年度防除基準からの改正点
 ・昨年発生が多かったカメムシ類等の害虫の生態と防除法
説明会は各支部ごとに計6カ所の会場で行い,約60名の参加がありました。
 普及センターでは,今後も利府梨の品質向上と産地発展を支援していきます。


〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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今年のりんご栽培のスタートを切る「せん定講習会」「防除暦説明会」開催

2013年02月13日 09時14分20秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成25年1月24日(木),栗原市高清水福塚を会場に,栗原市果樹連絡協議会(会長:佐藤常秋,会員42名)せん定講習会を開催しました。本会場でのせん定講習会は今年で2年目となり,講師は昨年に引き続き宮城県農業・園芸総合研究所園芸栽培部菊地秀喜部長,園芸栽培部果樹チーム池田裕彰上席主任研究員から指導を受けました。
昨年のせん定講習会にて指摘のあった,周辺防風林の除去を行い,日当たりを改善したところ,枝の発生や花芽の着生に好影響がでているとの評価を受け,結果枝の配置の仕方を重点に指導を受けました。また,受粉樹の少なさや,樹勢の状態から肥料の施用時期や施用量の不足について指導を受け,参加者は自園のりんごの樹を思い浮かべながら,講師の実演を見入っていました。
 せん定講習会終了後,高清水コミュニティセンターに会場を移し,平成25年産りんご病害虫防除暦説明会を開催し,普及センター担当者から防除暦の説明のほか,平成24年に実施した果樹の新害虫「ヒメボクトウ」と「スモモヒメシンクイ」のフェロモントラップ調査の結果や防除対策等について情報提供しました。
 せん定講習会,防除暦説明会ともにその年のりんご栽培のスタートを切る大事な講習会であり,参加した28名の生産者は講師の話に真剣に耳を傾けていました。




<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
TEL:0228-22-9437  FAX:0228-22-5795・6144

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「平成24年度栗原農村青年会議」を開催しました!

2013年02月08日 11時36分49秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年1月15日(火)に,県栗原合同庁舎農業振興部オープンラボを会場にして,「平成24年度栗原農村青年会議」を開催しました。本会議は,栗原4Hクラブ員がそれぞれの活動を通じて得た成果を互いに情報交換し,当面する課題の解決方法を探るとともに,新しい農業と農村の発展方向を見出すことを目的としています。
 会議には6人の栗原4Hクラブ会員が出席し,平成25年2月9日に開催される「平成24年度宮城県農村教育青年会議」(宮城県農村青少年クラブ連絡協議会,宮城県,社団法人宮城県農業公社共催)で発表する栗原4Hクラブ員の激励を兼ねて行いました。本年度の発表者は,大場氏(プロジェクト発表),三浦氏(農村青年の主張),鈴木氏(クラブ活動発表)の3人で,審査員(アドバイザー)として栗原4Hクラブ顧問(宮城県青年農業士)狩野常幸氏,栗原4HクラブOB(宮城県青年農業士)高橋敦司氏,普及センター地域農業班 小山技術次長に務めていただきました。
 大場氏は,「イチゴ栽培におけるオリジナルマニュアル作成・活用で安定生産を目指す」と題したプロジェクト発表で,イチゴ栽培におけるこれまでの問題点の整理,問題解決に向けたオリジナルマニュアルを活用した取組についての発表でした。
 三浦氏(果樹+しいたけ)は,農業を始めたきっかけや就農時の様子,現在の営農状況や今後の展望についての主張で,農業にかける熱い思いを語っていただきました。
 鈴木氏は,「栗原4Hクラブの活動だ!」と題したクラブ活動発表で,栗原4Hクラブを代表して本年度の活動内容や反省点等について発表していただきました。
 審査員からは,より聞き手がわかりやすいように工夫した方が良い点や,発表内容の組み立て方などのアドバイスが出され,3人の発表者もとても参考になった様子でした。本番の2月9日までに,審査員からいただいたアドバイスを基によりよい発表内容にまとめていただけると思います。また,会議終了後には,栗原市内の飲食店で栗原4Hクラブ員,審査員及び普及センター職員で意見交換会を行いました。
 普及センターでは,今後とも4Hクラブ会員の様々な取組や課題解決に対する支援を行っていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班   
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144

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