宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「仙台小ねぎ」 ~高品質の鍵は現地検討会にあり~

2015年12月21日 09時17分59秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 「仙台小ねぎ」はJAみどりの管内で最も販売金額の多い品目であり,平成26年は4億を超える売上がありました。小ねぎ部会は,定期的に現地検討会を実施し技術の研鑽に努めており,全国の主産地の北限でありながら高品質の小ねぎ生産を実現しています。
 去る12月5日に今年最後の現地検討会が開催されました。参加者の中には,後継者や新規参入者の姿も見られ,試作品種や資材試験の状況について,熱心に意見交換が行われました。
 検討会が行われた生産者のハウスでは,普及センターと協力して肥料試験を実施しており,今回,部会員の方々から実際の生育状況を踏まえた有意義な意見を頂きました。初期の肥効は緩いものの,生育後半に葉色が乗ってくることが好印象との感想でした。
 今年は特に気象変動による影響や微小害虫の発生増加などが懸念される年でしたが,生産者の努力により昨年を超える売上が見込まれています。普及センターでは,今後も高品質な「仙台小ねぎ」ブランドの更なる向上を支援していきます。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班
    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


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JAみやぎ仙南蔵王地区なし部会勉強会

2015年12月17日 16時55分37秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 12月10日にJAみやぎ仙南蔵王地区なし部会青年部は勉強会を開催しました。
 青年部ではこれまで2回の勉強会を開催しており,今回は①7月に石川県で行われた全国ナシ研究大会について,②12月3日に行われた県なし栽培研修会で発表のあった有機質肥料と微生物利用による土作りについて,③なし樹冠下への反射資材の敷設の効果についてなど,盛りだくさんの内容となりました。
 部員からは,特に土作りと反射資材の利用について「有機質肥料の効果が理解できた」,「土の環境条件によって果実品質や樹勢が判断できる」,「実際に反射資材を敷いて,糖度が上昇するか確かめたい」といった感想があり,それぞれの経営発展の参考になったようです。
 また,病害虫の発生スポットである廃園が年々増加していることが問題となっており,その廃園対策についても検討しました。
 普及センターでは青年部員の栽培技術の向上や活動の活性化を重点課題と位置づけ,引き続き支援します。

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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仙南地区農村青少年クラブの視察研修会を開催しました。

2015年12月17日 08時50分36秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

仙南地区農村青少年クラブ員を対象にした先進地視察研修会を平成27年12月14日に開催しました。同クラブは,仙南地区で活躍する20~30代の若手農業者が会員で、夫婦の加入者が多いのが特徴で、この日も夫婦2組を含む8名が研修会に参加しました。

 研修では,仙台市若林区の遠藤耕太氏、(株)みちさきを視察し,これまでの取組状況や今後の展望等について,説明を受けました。

遠藤氏は,震災後に地域食材を活用した農家レストラン「耕 カルチェ」をオープンするなど、意欲的な活動をしてきました。現在は生産活動専念するため飲食部門は切り離し、リーフレタスを中心とした業務用野菜の生産に特化しているとのことでした。

 (株)みちさきでは代表取締役の菊池守氏より、大型養液栽培施設でミズナ,ほうれんそう等の「葉もの」生産と販売戦略について学びました。生産物のほとんどは外食チェーン店を始めとする業務用の契約栽培であり,定期・定量の契約出荷は難しいが、収支に見通しが立ちやすいなど利点のほうが多いとの事でした。 

 お昼には、仙台イーストカントリー直営店の「おにぎり茶屋ちかちゃん」にて人気のおにぎりランチや米粉カレーを食べながら米の販売戦略についても学びました。

クラブ員にとっては同世代の若者の意欲的な活動や、身近なお米の販売戦略等は大きな刺激となったようで今後の経営に活かしたいとのことでした。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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(農)羽山の里佐野が乾燥調製施設等竣工落成式を開催

2015年12月16日 16時48分55秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成27年12月13日(日)に,丸森町大内地区の(農)羽山の里佐野で導入した乾燥調製施設等の竣工落成式が開催されました。
 (農)羽山の里佐野は,平成26年10月に設立され,構成員49名で集落内の全ての農家が参加しています。水田31ha,畑1haの経営面積で,約27haの農地を農地中間管理事業を活用して借受ています。
 この度の施設等は,町の集落営農モデル経営体育成支援事業ほか国,県の補助事業を活用して導入・リースされたもので,米の乾燥調製施設のほか,園芸用パイプハウス2棟,トラクター1台です。
 (農)羽山の里佐野では,今後,経営の効率化・多角化で収益の確保を図るとともに,地域の活力を維持向上させていくことを目指しており,丸森町の集落営農のモデルとして期待されています。
 普及センターでは,関係機関と連携を図りながらこの取り組みを支援して行きます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班 
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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「みやぎの食材マッチングフェア」で登米の農産加工品をPRしました!

2015年12月16日 16時44分47秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

    「みやぎの食材マッチングフェア」が11月27日(金)に仙台市の夢メッセを会場に開催されました。
    県内の農林業者が集う中、登米管内から6つの団体・個人((有)伊豆沼農産、サクライ農産、(株)NARIDAヘルスサポート、(有)おっとちグリーンステーション、(株)サンフルーツ・ファーム、陽だまり農園)が出展しました。
    いずれも農業生産に励んでいる農業者、農業法人であり、これを元にして独自に開発した加工品を出品しました。工夫を凝らした各ブースでは、自家製品の試食、試飲を積極的に行い、来場したバイヤーの方々にPRを行いました。
    商談に必要なFCPシート*を初めて作成した出展者は、改めて自分の商品への思いを分かりやすく伝える方法を学んだようです。また、バイヤーと名刺交換をするだけで精一杯という緊張感のある場で、様々なことを学ぶことができたフェアでした。
    今後も、普及センターでは引き続き6次産業化に取り組む方々を支援していきます。
   
    *FCPシート
      フード・コミュニケーション・プロジェクトで作成した、展示会・商談会用のシー  ト。商品の内容が1枚のカルテに記載され、その内容により,会社の意気込み・商  品売り込みの本気度が評価される。

 

 試飲をしていただき商品をPRする様子

 

登米管内のブースの様子

<連絡先>
          宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
          〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
          電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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農事組合法人下高倉営農組合の創立総会が開催されました。

2015年12月16日 12時43分12秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 当普及センターでは,将来的に渡って安定的で活力ある集落農業が営まれるよう関係機関と連携しながら,土地利用型の集落営農組織を対象に法人化を支援してきましたが,去る12月13日に「農事組合法人下高倉営農組合」創立総会が行われました。

 

農事組合法人下高倉営農組合の前身である任意組織の下高倉営農組合は,の角田市の西根3区の集落営農組織で昭和60年から機械・施設の共同利用により麦・大豆等の転作作物の栽培や水稲の収獲調製作業の受託を中心に行ってきました。しかし,集落内の高齢化や施設の老朽化に伴い,農地の維持管理が困難になり農地の荒廃が危惧されるようになり,地域の担い手として効率的かつ安定的な農業経営の実現を目指した持続可能な経営体設立のため法人化を検討してきました。

組合作業に従事している組合員5名と家族とともに,関係機関や税理士等の専門家の指導を受けながら,法人化計画を発起人会を十数回開催して合意形成を図り,構成員5名とその家族のオペレーター型組織で既存の麦・大豆等の転作作物に主食用米の栽培を含め耕作計画面積約50haの法人設立の準備をしてきました。

 当日は,法人の構成員5名やその家族,来賓として普及センター,角田市役所やJAみやぎ仙南,集落の区長・農家組合長が出席しました。

 

 当日提案された事業目論見書・定款,役員選出(理事5名)が原案どおり承認され,法務局へは年明けの第一営業日である1月4日(月)に登記申請を行う予定です。

直後に開催された第1回理事会で代表理事に発起人代表であった齋藤縈助氏が選任されました。

 

当普及センターでは,プロジェクト課題対象である当法人に持続的な経営が可能になるように,市・JAなど関係機関と連携しながら技術・経営支援に取り組んでいきます。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班 

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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集落の再生の場に!(農)井土生産組合で収穫感謝祭を開催。

2015年12月16日 08時59分36秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 (農)井土生産組合では,東日本大震災で散り散りになった地域コミュニティーを再生しようと,昨年に引き続き11月29日(日)に「収穫感謝祭」を組合事務所にて開催しました。当日は,井土浜集落に住んでいた住民の方々の他,今秋から稼働したライスセンターの運営や復興支援活動などで協力をいただいた関係者が招かれ約100人が集まりました。
 平成27年度度農林産物品評会で宮城県知事賞を獲得した「仙台井土ねぎ」を使った「井土鍋」や「焼きねぎ」,新米と井土産野菜による「井土野菜カレー」が振る舞われ,参加者は「久しぶりにみんなに会えてうれしい」と喜んでいました。
 (農)井土生産組合は,「復興のシンボル的存在として,人が集まる『井土浜』コミュニティー再生の場となること」を経営理念の一つとしており,今後はホームページのリニューアルによる情報発信の強化も計画しています。
 仙台農業普及センターでは,(農)井土生産組合を仙台東部地区における震災からの復興モデル経営体と位置づけ,関係機関と連携しながら支援を継続していきます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-2439
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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登米市迫町 伊豆沼2工区生産組合が設立されました。

2015年12月16日 08時15分44秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

  11月29日に登米市迫町の新田公民館にて,伊豆沼2工区生産組合の設立総会が開催されました。
 当地区では地域農業の経営合理化を目指し,約150haの県営ほ場整備事業が採択され,来年度から面工事が始まる計画で準備が進められています。
 当生産組合では,地区内耕作者404名が構成員となり,農作物の共同販売からスタートさせ,今後の面工事の進捗に合わせ,転作作物の団地化,農作業の共同化,法人化する計画がつくられています。
 今年3月には地域内の農地利用調整を担う伊豆沼2工区地区農用地利用改善組合が設立されており,両組織の連携のもと効率的な地域農業の展開が期待されています。
 ほ場整備事業も組織活動も動き出したばかりです。普及センターでは今後,農作物の栽培指導や組織運営等の面で支援していきます。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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蔵王町土地改良区農地集積視察研修会が開催されました

2015年12月15日 16時39分55秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成27年12月2日(水)に蔵王町土地改良農地集積推進委員会が主催する視察研修会が行われました。蔵王町円田2期地区は,基盤整備事業の一環として農地集積事業に取り組み着実に集積を図ってきました。今後,担い手の高齢化に伴う後継者確保育成が課題となっており,地域農業の維持・発展には地域ぐるみの集落営農組織,法人化への検討が必要となっていることから,新たな農業経営体として法人を設立した栗原市の2つの農事組合法人を視察しました。

はじめに訪問した農事組合法人大江北は,集落営農組織から平成27年10月にぐるみ型として設立した農事組合法人であり,代表理事からは,法人の概要,法人設立までの経緯,苦労した点,法人化して良かった点について,わかりやすく,詳しく説明をいただきました。また,「めだか」が育つ環境(田んぼ)から生産されたお米を登録商標「栗原めだかっこ米」として販売するなど収益向上への取り組みについても説明があり,参加者から参考にしたいとの意見が出されていました。

次に訪問した農事組合法人iファーム(アイファーム)は平成27年12月に設立したオペレータ型の農事組合法人であり,代表理事からは,法人化の必要性,法人化により役員(組織の構成員)の意識,行動が大きく変化するなどの法人化のメリットについて説明をいただきました。また,法人の機械格納庫にあった大型コンバイン,大型トラクターの導入経緯について,代表理事からは個人では導入できないが,法人設立により各種事業を活用できたことは法人化のメリットのひとつであるとの説明がありました。

視察研修会の参加者からは,今後2~3年以内に地域農業の担い手のあり方について,真剣に検討する時期をむかえる。今回の視察研修会は大変参考となる内容であり,これからの地域内での検討に活かしていきたいとの意見が出されました。

普及センターでは,今後も地域農業の発展への支援を行っていきます。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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蔵王山噴火を想定した農業技術対策策定のための部内WG土壌調査研修会を開催

2015年12月15日 16時36分38秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 平成27年11月11日(水)に蔵王町円田地区の水田ほ場において「蔵王山噴火を想定した農業技術対策策定のための部内WG(ワーキンググループ)土壌調査研修会」を開催しました。

 この部内WG(ワーキンググループ)は,本県の蔵王山において,平成27年4月13日に噴火警報(火口周辺)(※平成27年6月16日噴火警報解除)が発表されたことから,大河原地方振興事務所農業振興部内に蔵王山を想定した農業技術対策を策定するために平成27年4月27日に設置しました。

これまで,部内WG(ワーキンググループ)の活動としては,火山噴火を想定した降灰対策に関する技術資料の作成(平成27年8月),平成27年9月に鹿児島県の農業専門普及指導員を講師に招き降灰対策に関する研修会を開催するなど火山噴火による降灰対策技術に関する知識・技術習得を行ってきました。

今回の土壌調査研修会は,降灰した場合の土壌への影響を確認するために現状のほ場の土壌状況を把握する目的で実施したものです。また,普及指導員の土壌調査に関する能力の向上も併せて行いました。

研修会当日は普及指導員12名が参加,土壌調査方法について説明後,水田ほ場での土壌断面調査及び検土杖による土層の調査を行いました。

参加者の中には,ほ場における土壌調査を初めて経験する普及指導員もおり,真剣に取り組む姿が印象的でした。

今後,数カ所のほ場の土壌調査を行い現時点の土壌状況を把握する予定です。

 

調査方法の説明

 

 

断面調査の様子

 

検土杖による土層調査

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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