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モバライダー mobarider

21年ごしの検出… 超新星の正体を明かすかつてのパートナー

2014年09月17日 | 宇宙 space
1993年に出現した明るい超新星のそばに、理論上予測されていた伴星が見つかりました。
この発見は、IIb型と呼ばれる珍しい超新星の爆発メカニズムを解き明かす、
初めての決定的証拠になるようです。
おおぐま座の銀河M81と、超新星1993J(右下)

爆発前の天体の伴星が見つかったのは、
おおぐま座の銀河M81に出現した超新星の跡。

この発見は、
ハッブル宇宙望遠鏡の紫外線観測と、地上の望遠鏡の可視光データを合成したところ、
予測されていた伴星の連続スペクトルと一致することから分かりました。

1993年3月に出現した超新星“1993J”は、
10等という明るさや、1100万光年距離の近さも記録的なものだったのですが、
超新星の性質そのものも、IIb型超新星というタイプに分類される、とてもまれなものでした。

超新星には、爆発後に観測される光の分析や明るさの変化などから、
いくつかのタイプに分類されます。

こうした違いは、
爆発前の天体の性質や、爆発後に至るプロセスにより生まれると考えられています。

IIb型超新星は、
元の天体が単独星の場合に見られるものと、
パートナーがある場合に見られるものとで、
両方の性質を持つのですが、
水素が少ないことが特長の1つになります。
超新星爆発で広がる残骸の中心に、
残された伴星がかすかに輝いている。
(イメージ図)

このことから、
「爆発前の天体が伴星によって、外層の水素を大量に奪い取られている」
というモデルが提唱されてきたんですねー

このモデルを裏付ける検証として、
超新星1993Jの伴星の捜索が行われてきたのですが、
超新星の残光に比べると伴星はひじょうに暗くて、これまで確実な証拠を見つけることができなかったんですねー