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モバライダー mobarider

太陽系外初! 7光年彼方の星に水の氷の兆候を検出

2014年09月19日 | 宇宙 space
今年の4月に発見された7.2光年彼方の褐色矮星に、
水の氷でできた雲の兆候が検出されました。
低温の褐色矮星“W0855”(イメージ図)

水の兆候が見つかったのは、うみへび座の方向7.2光年彼方にある、
褐色矮星“WISE J085510.83-071442.5(以下W0855)”でした。

この褐色矮星は、
今年の4月にNASAの赤外線天文衛星“WISE”の観測から見つかったもので、
Jacqueline Fahertyさんらが、チリのラスカンパナス天文台で観測調査を行っていました。

褐色矮星とは、
あまりにも軽いため核融合ができず、
通常の恒星のように輝くことができない天体です。

その温度や質量は、
巨大ガス惑星程度のものから恒星に近いものまで、幅広く存在しているんですねー

“W0855”は、どちらかといえば惑星に近く、
質量は木星のおよそ3~10倍、表面温度は地球の北極程度とみられています。

今回の研究では、
近赤外線観測データを褐色矮星の大気モデルと照らし合わせた結果、
その上空に硫化物と水が凍った雲が存在する兆候が示されています。

木星や海王星など、太陽系内の多くの惑星で水の氷が見つかっています。
でも、太陽系外では初めての例になるんですねー