NASAの火星探査機“メイブン”が、
打ち上げから10か月間、約7億1100万キロに及ぶ航海を経て、
無事、火星を回る軌道に入りました。
“メイブン”は、これから約1年間に渡って、
火星の大気を中心に観測を行うことになります。
“メイブン”は9月22日10時50分、機体に装備している6基のスラスターに点火し、
約33分後の11時24分に、火星を回る軌道に入ったと見られています。
その後、探査機からの電波を、
オーストラリアのキャンベラにある、NASAの深宇宙ネットワーク(DSN)のアンテナがとらえ、無事に火星を回る軌道に入っていることが確認されました。
今後、軌道の精密な測定が行われ、1年のミッションが予定されています。
“メイブン”はNASAのゴダード宇宙飛行センターが主導するミッションで、
同センターにとっては、初の火星探査ミッションになるんですねー
探査機の製造はロッキード・マーティン社が行っていて、
同社が、かつて製造した2001マーズ・オデッセイや、
マーズ・リコネサンス・オービターの設計を基に造られています。
“メイブン”には、大きく8種類の観測機器が搭載されていて、
火星の上層大気を中心に、観測することを目的としています。
それにより火星の大気と太陽風の相互作用や、
火星大気の宇宙空間への流出過程についての解明が期待されています。
これらはは、科学的な知見を得られると同時に、
将来の有人火星探査の検討にも役立つようです。
“メイブン”が回る軌道は、火星にもっとも近い高度が150キロ、
もっとも遠い高度が6000キロの楕円軌道になっています。
また、高度を125キロまで下げ、より詳しい調査を行うことも計画されています。
今後“メイブン”は、観測機器の立ち上げや確認などを行い、
11月8日から、本格的な観測を開始することになっています。
“メイブン”は、火星の高層大気を専門的に探査する、
最初の火星探査機になります。
そして“メイブン”の活躍は、
火星の気候はどのような過程を経て、どのように変わっていき、
またそれが火星の地表や環境に、どのような影響を及ぼしたかといった、
火星の大気の歴史に関する理解を、劇的に変えてくれるものになります。
さらに、2030年代に火星に人類を送り込むという、将来のミッションに向け、
大事な情報ももたらしてくれることになります。
NASAは現在、
2001マーズ・オデッセイ、マーズ・リコネサンス・オービターの2機の火星周回衛星と、
オポチュニティとキュリオシティの、2機の火星探査車を運用しています。
ここに“メイブン”が加わったことで、
NASAは計5機の火星探査機を、同時に運用することになるんですねー
また、“メイブン”と同時期に打ち上げられた、
インドの火星探査機“マーズ・オービター”も、現在火星の周回軌道に入ったようです。
打ち上げから10か月間、約7億1100万キロに及ぶ航海を経て、
無事、火星を回る軌道に入りました。
“メイブン”は、これから約1年間に渡って、
火星の大気を中心に観測を行うことになります。
![]() |
探査機メイブン(イメージ図) |
約33分後の11時24分に、火星を回る軌道に入ったと見られています。
その後、探査機からの電波を、
オーストラリアのキャンベラにある、NASAの深宇宙ネットワーク(DSN)のアンテナがとらえ、無事に火星を回る軌道に入っていることが確認されました。
今後、軌道の精密な測定が行われ、1年のミッションが予定されています。
“メイブン”はNASAのゴダード宇宙飛行センターが主導するミッションで、
同センターにとっては、初の火星探査ミッションになるんですねー
探査機の製造はロッキード・マーティン社が行っていて、
同社が、かつて製造した2001マーズ・オデッセイや、
マーズ・リコネサンス・オービターの設計を基に造られています。
“メイブン”には、大きく8種類の観測機器が搭載されていて、
火星の上層大気を中心に、観測することを目的としています。
それにより火星の大気と太陽風の相互作用や、
火星大気の宇宙空間への流出過程についての解明が期待されています。
これらはは、科学的な知見を得られると同時に、
将来の有人火星探査の検討にも役立つようです。
“メイブン”が回る軌道は、火星にもっとも近い高度が150キロ、
もっとも遠い高度が6000キロの楕円軌道になっています。
また、高度を125キロまで下げ、より詳しい調査を行うことも計画されています。
今後“メイブン”は、観測機器の立ち上げや確認などを行い、
11月8日から、本格的な観測を開始することになっています。
“メイブン”は、火星の高層大気を専門的に探査する、
最初の火星探査機になります。
そして“メイブン”の活躍は、
火星の気候はどのような過程を経て、どのように変わっていき、
またそれが火星の地表や環境に、どのような影響を及ぼしたかといった、
火星の大気の歴史に関する理解を、劇的に変えてくれるものになります。
さらに、2030年代に火星に人類を送り込むという、将来のミッションに向け、
大事な情報ももたらしてくれることになります。
NASAは現在、
2001マーズ・オデッセイ、マーズ・リコネサンス・オービターの2機の火星周回衛星と、
オポチュニティとキュリオシティの、2機の火星探査車を運用しています。
ここに“メイブン”が加わったことで、
NASAは計5機の火星探査機を、同時に運用することになるんですねー
また、“メイブン”と同時期に打ち上げられた、
インドの火星探査機“マーズ・オービター”も、現在火星の周回軌道に入ったようです。