NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、
NASAの新型有人宇宙船“オリオン”の開発に、ESAが参加することを発表しました。
“オリオン”は将来、月や小惑星、火星に人間を送り込むことを目指し、
NASAやロッキード・マーチン社が開発中の宇宙船です。
宇宙飛行士が乗るクルーモジュールと、
スラスターや推進剤、太陽電池やバッテリー、生命維持装置などが載るサービスモジュールとに分かれていて、今回、欧州側がサービスモジュールを、提供することで合意したんですねー
“オリオン”
(イメージ図)
サービスモジュールとは、宇宙船の動力供給や推進、船内環境維持などを担う部分です。
これは、欧州の国際宇宙ステーション(ISS)補給機“ATV”の技術を導入することになります。
“オリオン”
(構想図)
ESAはISSへの無人輸送機として“ATV”を開発し、2008年から現在までに3機の“ATV”を運用した実績を持ち、今年は4機目が打ち上げられる予定です。
また、“ATV”はISSに物資を運ぶだけでなく、ドッキング中にエンジンを噴射し、ISS全体の軌道を修正することもできるようになっているんですねー
ESAが有人宇宙船そのものを開発した経験は無いのですが、“ATV”の技術はサービスモジュールの開発にとって十分であると判断されたということです。
“オリオン”は現在、2014年に行われる予定の、EFT-1と呼ばれる飛行に向けて開発が続けられています。
EFT-1では“デルタIVヘビー”という既存の大型ロケットを用いて、
“オリオン”が実際の打ち上げ、宇宙飛行、大気圏への再突入に耐えることができるが試験されます。
この飛行は無人で行われ、ESAのサービスモジュールは、まだ使用されないんですねー
その後2017年にSLSと呼ばれる、
開発中の超大型ロケットを用いて、月への飛行EM-1が行われることになります。
この飛行も無人なんですが、ESAのサービスモジュールが搭載されます。
そして、2021年には4人のクルーを乗せた、初めての有人飛行EM-2が計画されているんですねー
ESAがサービスモジュールを提供する事により、NASAはその分の浮いた開発費を、“オリオン”のカプセル部やSLSの開発・製造に充てることができるんですねー
またESAにとっても、“オリオン”のサービスモジュールという主要部分を押さえることで、“オリオン”の運用にある程度口出しできるようになります。
そして、そのミッションにESAの宇宙飛行士を、参加させることが…
つまり、NASAが挑む小惑星や火星の有人探査という挑戦に、ESAも共同で挑戦できるということになります。
NASAのウェブサイトでは、打ち上げからカプセル帰還までのミッションの流れを、CGアニメで見ることができますよ。
NASAの新型有人宇宙船“オリオン”の開発に、ESAが参加することを発表しました。
“オリオン”は将来、月や小惑星、火星に人間を送り込むことを目指し、
NASAやロッキード・マーチン社が開発中の宇宙船です。
宇宙飛行士が乗るクルーモジュールと、
スラスターや推進剤、太陽電池やバッテリー、生命維持装置などが載るサービスモジュールとに分かれていて、今回、欧州側がサービスモジュールを、提供することで合意したんですねー
“オリオン”
(イメージ図)
サービスモジュールとは、宇宙船の動力供給や推進、船内環境維持などを担う部分です。
これは、欧州の国際宇宙ステーション(ISS)補給機“ATV”の技術を導入することになります。
“オリオン”
(構想図)
ESAはISSへの無人輸送機として“ATV”を開発し、2008年から現在までに3機の“ATV”を運用した実績を持ち、今年は4機目が打ち上げられる予定です。
また、“ATV”はISSに物資を運ぶだけでなく、ドッキング中にエンジンを噴射し、ISS全体の軌道を修正することもできるようになっているんですねー
ESAが有人宇宙船そのものを開発した経験は無いのですが、“ATV”の技術はサービスモジュールの開発にとって十分であると判断されたということです。
“オリオン”は現在、2014年に行われる予定の、EFT-1と呼ばれる飛行に向けて開発が続けられています。
EFT-1では“デルタIVヘビー”という既存の大型ロケットを用いて、
“オリオン”が実際の打ち上げ、宇宙飛行、大気圏への再突入に耐えることができるが試験されます。
この飛行は無人で行われ、ESAのサービスモジュールは、まだ使用されないんですねー
その後2017年にSLSと呼ばれる、
開発中の超大型ロケットを用いて、月への飛行EM-1が行われることになります。
この飛行も無人なんですが、ESAのサービスモジュールが搭載されます。
そして、2021年には4人のクルーを乗せた、初めての有人飛行EM-2が計画されているんですねー
ESAがサービスモジュールを提供する事により、NASAはその分の浮いた開発費を、“オリオン”のカプセル部やSLSの開発・製造に充てることができるんですねー
またESAにとっても、“オリオン”のサービスモジュールという主要部分を押さえることで、“オリオン”の運用にある程度口出しできるようになります。
そして、そのミッションにESAの宇宙飛行士を、参加させることが…
つまり、NASAが挑む小惑星や火星の有人探査という挑戦に、ESAも共同で挑戦できるということになります。
NASAのウェブサイトでは、打ち上げからカプセル帰還までのミッションの流れを、CGアニメで見ることができますよ。