akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

泣けた映画に笑った芝居

2005-11-13 | 映画・芸術・エンターテインメント
昨日(12日)昼は、フィルムセンターで木下恵介監督『野菊の如き君なりき』を鑑賞。
映画評論家白井佳夫先生の解説付き。二年間受講した東京芸大特別授業の延長線で、日本の古典映画をフィルムセンターの大スクリーンで鑑賞し、白井先生のお話を聴き、全員が作品の感想を述べ合う。山口百恵、松田聖子主演の「野菊の墓」の冒頭シーンまで比較鑑賞、というなかなか贅沢な会である。
 この作品はとにかく全編を通して信州の風景が美しい。封建的な時代、愛する少年への想いを押し殺し抱えたまま死んでいった少女民子の悲恋が、詩的情緒あふれる映像で綴られていく。杉村春子、浦辺粂子など実力派の役者も印象的で、家や周囲の嫉妬に引き裂かれていく政夫と民子の切なさに、初見でもないのにぼろぼろ泣かせてもらった。

 その後、夜は、新宿シアターサンモールで、ワハハ本舗柴田理恵主演の芝居「女探偵 伴内多羅子 七つの顔の女だぜ」鑑賞。
大爆笑。柴田理恵さんの、女を捨てた(?)パワフルな体当たりの演技に、終止会場は爆笑の渦。脱帽、である。エログロナンセンスなんのその、なんでもこい、皮肉たっぷり辛口&ほろり系ヒューマンコメディ。江藤美智留の脚本もなかなかのものだが、それを演ってしまう理恵さんも、凄い。カッコイイ~
 連れて行って下さったのは、今度共演させていただく筑前琵琶奏者の矢澤公子さん(琵琶全国大会優勝暦を持つ実力者です)。友人である薩摩琵琶出身の伊藤さん(「耳なし芳一」で全国公演をしていらっしゃいます)とともに、楽屋で、理恵さんと久本雅美さんに御挨拶させていただき、とにかくいい勉強をさせていただきました。 
 でも、やっぱり、アレはあと何年経ってもあたしには多分無理だなあ…(何をやったかは観た人だけのお楽しみ、なのでした。)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする