akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『パッション』Madame Du Barry 

2006-05-21 | 活弁
昨日の活弁ライブ、ありがとうございました。
http://www.slowcinema.com/pc/060520.html
デュ・バリ夫人の波乱万丈の生涯と、フランス革命の市民の暴動シーンなどのため、語り終わったら汗びっしょりでした。

ルビッチってやっぱりうまいですよね! ドイツ時代のまだ洗練されきっていない作品ながら、あんなに登場人物どおしの人生を劇的にからませてドラマを作っていくんですから。
王侯貴族の衣装もセットも豪華で、第一次大戦後の経済状態が厳しいドイツで作られたとは思えないほどです。この『パッション』Madame Du Barryは1919年の、ベルリン最大の映画館開館の記念興行作品、話題の大作でした。

デュ・バリ夫人役のポーラ・ネグリは、ポーランド出身。ルビッチ作品で女優として花開き、ルビッチとともにハリウッドへ渡って成功する(『パッション』の頃の彼女は「美しい」といえるかどうか…)。ヴァレンチノの最後の恋人だったのは先日も書いたとおり。
次回6月2日(金)の『熱砂の舞』は、二人がつきあっていた頃、そして人気絶頂だった頃の作品。ヴァレンチノは、前回の『シーク』よりも男らしく色っぽい。

昨日は、終わった後、いろいろな方々とお話できたのも楽しかったです。ありがとう。
それにしても、デュ・バリ夫人を観るといつも女って恐いなあと思ってしまいます。
ルイ15世にしても、アルマンにしても、何が人間をあんなに愚かな行動に導いていくのか。
ルビッチは「答えは観客に出させる」人だったがゆえに、終演後、いつも話が盛り上がるのかもしれません。

※写真はヴァレンチノとポーラ・ネグリ(『映画と演藝』大正15年6月)
コメント (4)
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