akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

こども映画館2012<活弁と音楽の世界―ニコニコ大会>

2012-07-27 | 活弁
国立近代美術館フィルムセンターでの【こども映画館2012】、今年も開催いただきました。
初日の7月27日は<活弁と音楽の世界―ニコニコ大会>と題して3本立て。

『マックスの近視眼』(1910年)
フランス/監督:リュシアン・ノンゲ
悪気はないものの周囲に迷惑をかけ、遂には決闘をすることになってしまうマックス。世界的に有名だったマックス・ランデーの主演作。(6分)

『石川五右ヱ門の法事』(1930年)
日本/監督:斎藤寅次郎
有名な盗賊が自分の子孫を助けるために幽霊になって復活。喜劇の神様とも呼ばれた斎藤寅次郎監督のハラハラドキドキの作品。(21分)

『南北珍雄腕比べ』(1926年)
アメリカ/監督:クラレンス・バッジャー
主人公は南軍のスパイ、次々と襲う危機を乗り越えていくが……。アメリカの文化遺産に指定された喜劇映画。(53分)

斎藤寅次郎監督の『石川五右ヱ門の法事』は、恋人のお父さんに結婚を反対され撲殺されてしまった石川吾郎さんが、お墓から蘇り、ご先祖石川五右ヱ門のおかげでハッピーエンド!?というナンセンスぶり。シュールなネタであれだけ笑えるコメディにするのですから、さすがです。

『南北珍雄腕比べ』は、チャップリン、キートン、ロイド、ハリー・ラグントンに次ぐ喜劇王と評されるレイモンド・グリフィス主演の作品。南北戦争を素材とした喜劇映画としては『キートン将軍』より先に公開され、キートン作品をしのぐ評価を得ていたとか。
北軍の戦費確保のため西部の金鉱からの金搬出を託された大尉と、それを妨害するため派遣された南軍のスパイ。様々なハプニング、騙し合いによる駆け引きがテンポよく描かれています。
筋はちょっと難しめかと思いましたが、活弁と音楽で分かりやすくなりましたので、小さな子どもたちもよく笑って見てくれました。無声映画のまま見るより、大人も活弁と生演奏付きのほうが絶対に楽しめる作品。
フィルムセンターの研究員による解説も付きますので、大人向けにもこうした企画を行ったらきっと喜ばれるだろうと思いました。
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