このところ多い担当者会議での話です。
前回のAさん(85歳要介護4)の担当者会議も、また、今回のBさん(92歳要介護2)の担当者会議も、「誤嚥」が重要なテーマでもありました。
Aさんは誤嚥がもとで肺炎を起こした。Aさんは一日に500mlのペットボトルで3本以上と、水分接種が普通の方の2倍程度(以上)です。また、Aさんは糖尿病患者であり、水分摂取は人の二倍以上あることから、便秘症ではないが夜間のおむつ交換も3回という頻度だ。
一方Bさんは誤嚥を恐れてか「水」等を飲むのを極力避ける方でした。食事以外では一日にお茶を2~3杯程度である。糖尿病ではないが便秘症である。膝が悪く、一日自室のベッドの上が多い。食事の時間だけはと懸命に歩いて食堂に来られる。汗はほとんど掻かない。入浴は週1回程度。そんな生活である。
今回の担当者会議でご一緒の、地域包括のKさん(看護師の資格あり)の話・説明は毎回極めて勉強になる。Bさんへ、次のような注意点を上げられていました。
水分摂取が少ないので、特に夏場は注意が必要ということです。汗を掻かないからと言っても、高齢者になっても一晩にコップ1~2杯の汗は掻く。ご家族様の話では、Bさんは水分を摂ると「むせる」ことが多くなり、誤嚥を心配して水分をさらに控える傾向があるとの事だった。そこで、ゼリーを食することを勧められました。見た目ゼリーは固体であるが、90数%は水分だそうだ。また、ヨーグルトも勧められた。他に入浴の前後にスポーツ飲料(ポカリなど)を飲むことも勧められた。膝が悪いので歩行器や手すりを使って移動してみえるが、転倒には十二分に気をつけるようにと、また、休み休みしながら行動するようにとのことでした。ほかに便秘予防には、野菜摂取と運動が大切だそうです。その他に栄養バランスの良い卵焼きの作り方などを教えてもらった。
本当に勉強になる。糖尿病患者である爺は、聞いていて自分に対する注意のように聞こえてきた。身につまされる感である。さらに、爺は便秘であり、さらに高血圧でもあり、薬とは縁の切れることはない。その日の夜閉店後婆が買い物に行くというので、付いて行った。ヨーグルトを1パックと桃・パイナップルの缶詰をついでに買った。ヨーグルトを買うまでは良かったが、桃とパイナップルの缶詰は余分だったか。・・・
爺の役目は、福祉用具を上手に使って、①できるだけ自立した生活をして戴くことと②家族の方の介護負担が軽減されること、だと思っている。さらに、寝具の専門家としてよりは、眠りのプロとして、トラブルが起き易い高齢者の眠りについて、アドバイスをしながら介護のお手伝いができればと思っている。今週末に迫った滋賀医大の睡眠学講座は、趣味(?)と実益という意味においても楽しみな勉強である。
担当者会議も楽しめるようになってきた。自身の健康のためにも、他山の石ではないが参考になることが多いからだ。爺の世代も間もなく辿り着きます。団塊の世代みんなが、ぐっすり眠って、元気に過ごせることを希望するものです。