快眠ひろばのお客様へのアンケートでは「もっと寝たい」という方が多い。
「もっと寝たい」という欲求にも、①「時間的にもっと長く」という方と、②「眠りが浅い、もっと深い眠りを」という方との二種類があるようだ。
若い方には①の時間的長さに不満を持つ方が多く、忙しい現代社会を反映しているようにも見える。一方、高齢者には②の眠りが浅いという不満を持つ方が多い。睡眠の質が、加齢とともに変化してきているからだろう。眠剤を服用する方も増加しているようだ。
ところが、最近②の若者が増えてきているような気がする。あるいは、寝つきが悪い若者が増えている。軽い睡眠障害のようだが、不眠症とも少し違うようだ。医者ではないから診断はできない。不規則な生活をする方に多いようだ。
そこで、まず起床時間をできるだけ一定にするように指導する。「早寝早起き」ではなく、「早起き早寝」の実践をお願いする。それだけで睡眠が改善された方もあるが、改善されない方もまだまだ多い。刺激の多い・ストレス社会であるが為か、床に入っても興奮して寝付かれない方がある。交感神経・副交感神経のバランスが上手く行ってないようだ。交感神経と副交感神経との切り替え、すなわち自律神経のスイッチのON/OFFである。(不随意神経だから思うようにいかないのが自律神経ではあるが・・・。)
そこで次に、スイッチのON・OFFの切り替えをスムーズにするために、入眠儀式と起床儀式をお願いする。
ぐっすり寝るために
入眠儀式とは・・・床に就く前に必ず毎日同じようにする行為のことだ。たとえば、入床30分前にシャワーを浴びて歯を磨くとか。本を読みながら、あるいは、クラシック音楽を聴きながら寝るとか。etc・・・
ただ、入眠起床儀式にこだわりすぎると、逆に入眠障害を起こすかとにもなりかねない。基本的には眠たくなったら、入床しそのまま寝るのが良いようだ。
爺はDSで数独ゲームをしながらいつの間にか寝てしまうことが、爺の入眠儀式のようになっている。(後から寝る婆が電気を消して寝ることになるから、電気代がもったいないといつも怒られている。)
起床儀式とは・・・起きたら直ぐにしたいことをする。たとえば、まず煙草を一服吸う人。カーテンを開けて大きく背伸びをする人。いきなりトイレに行く人。コップ一杯のお水をまず飲む人など。必ずこれをしないと目覚めが悪いということをするのが起床儀式だ。
体内時計のリセットという意味においても、入眠儀式より起床儀式に重きを置いた方がいいでしょう。例えば、「カーテンを開けて深呼吸をしてから、洗顔そしてパートナーとチュ♥」がいいのかも・・・。
お客様の生活スタイル・睡眠スタイルもそれぞれ違う。寝具を売るだけのお店から眠りを売るお店へと変わらなければならないと、寝具業界の重鎮の方々もおっしゃっているが、精神科のお医者様ではないので限界はある。とはいえ、お客様の睡眠に関する質問相談に少しでも正しく答えられればと思っている。
ブログを書いていると、新たな疑問も生まれてくる。勉強しながらも、さらに書き続けることができれば、ある意味自己満足ではあるが、幸せというものだろう。そのためにも3日後の滋賀医大の睡眠学講座は楽しみにしている。試験はすべるかもかもしれないが。
すべると婆に叱られる・・・